2006年12月24日 (日)

聖夜に… ヒイラギモチ (柊黐)

ヒイラギモチ体調不良に明け暮れた12月。
あらためてカレンダーを見ると、今日は24日…

クリスマス・イブだ…

というわけで、クリスマスまでにはアップしようと思っていたヒイラギモチである。
…なんとか間に合って良かった…

ヒイラギモチ・・・(柊黐) モチノキ科 モチノキ属 Ilex cornuta 中国東北部、朝鮮半島に分布する常緑低木 別名:シナヒイラギ ヤバネヒイラギ 一般流通名:クリスマス・ホーリー

この写真は12月の初めに名古屋の鶴舞公園で撮影したもので、当然植栽されたものである。
傍らの札には「シナヒイラギ」と書かれていたが、標準和名はヒイラギモチなので、ここではこちらを採用することにした。

昔から不思議だったのだが、我が家にもヒイラギの木はあるけど、あのクリスマスちっくな赤い実はならない。
ヒイラギは雌雄異株だから、我が家のヒイラギは雄の木なのだ…と思っていたのだが、ヒイラギはたとえ実っても、その実は黒っぽいのである。
どう転んでも、あのデパートの包装紙のような、華やかなクリスマス・カラーにはならないのだ。

実は、ヒイラギモチはモチノキ科なので、モクセイ科のヒイラギとは別ものなのである…
ヒイラギモチの葉あら~、そうだったの~!知らなかったなぁ…

そう言えば、葉は互生だし、ヒイラギモチの葉の形はよく見ると矢羽根型である。
別名の「ヤハズヒイラギ」とは、なかなかうまいネーミングだ。

ちなみに、ヒイラギモチの園芸店での流通名は「クリスマス・ホーリー(ホリー)」だが、本来ヨーロッパでクリスマス・ホーリー(Christmas holy)と呼ばれるのは、同じくモチノキ科の「セイヨウヒイラギ」 Ilex aquifolium(地中海~西アジア原産) だ。
というわけで、ヒイラギモチの英名は、チャイニーズ・ホーリー(Chinese holy)である。

さて、ヨーロッパではセイヨウヒイラギを、魔よけのためにドアの外に吊すという。
もう一つちなみに、北アメリカでは北アメリカ原産の「アメリカヒイラギ」(モチノキ科 Ilex opaca )を用いるらしい。

日本では厄払いのためにイワシの頭を刺したヒイラギを玄関外に吊す風習があるが、一つうわてのナマぐさイワシがプラスされるとはいえ、「和の魔」「洋の魔」ともにトゲトゲが嫌いであるという、奇妙な一致が見える。

また、中国では爆竹の音で鬼を追い払うというが、ヒイラギも火にくべるとパンパンと爆ぜるところから、魔よけとして用いられるそうなので、まとめてみると、魔や鬼や邪の類は、トゲトゲ、くさくさ、パンパン!が嫌いということになるが、そんなものより、おどろおどろしい人間どもの方が、ずっと怖いに決まってるじゃないか。

ヒイラギモチの実なんのことはない。鬼は人間よりも遙かにデリケートなのである。

鮮やかな濃いグリーンの葉を背景に、たわわに実る真っ赤な実。
見ているだけでクリスマス気分にしてくれるヒイラギモチには、nancyの右顎に潜む魔も追い払ってくれそうな、生き生きとした力強さがあるようだった。

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2006年7月31日 (月)

オニユリの咲く頃 …その2

オニユリ 雨のしずくを光らせて、オニユリが咲く。

今年の7月は、相当不順な天候だったのにもかかわらず、近所のオニユリは例年に増して立派な花が咲いた。

オニユリは特に珍しい花ではないが、タカサゴユリのように、どこでもかしこでも咲いているというわけではない。

タカサゴユリは実生で増えるユリであり、薄く軽い種が風によって運ばれる風媒花であるから、それはもう行き先は風任せ、まさに「旅するユリ」と言った趣きを感じさせるユリである。
オニユリの茎反対にオニユリは、ニホンスイセンヒガンバナのように、そのほとんどが3倍体であることから、種を作ることができず、その結果限られた範囲内での群生にとどまるようだ。
※3倍体… 染色体のセット数が奇数なので正常な減数分裂が起こらないため、種を作ることができない。

種はできないが、その代わりにオニユリには珠芽(しゅが/むかご)ができる。
むかごと言えばヤマイモが思い浮かぶが、オニユリは葉の葉脇ごとについた珠芽が地面に落ちて繁殖するのである。

オニユリの珠芽つまり、オニユリの増え方は、「無性生殖」「栄養繁殖」「クローン増殖」ということになり、この土手に咲いているオニユリは、全て同じDNAを持つ、ということになるのだろう。

珠芽を付けるユリは、日本ではこのオニユリ1種だけなので、見た目そっくりで山間部に咲くコオニユリと見わけるための有効な特徴となる。

オニユリ 7月の始め、まだつぼみも小さく緑色の頃、オニユリの茎の上部に、白くふわふわした綿毛(クモ毛)を見つけた。
それこそ本当にクモの巣かと思ったが、これは最初のうちだけで、花が咲く頃になると見られなくなる。
また、上部の茎は緑色だが下の方は暗紫色で、これも特徴の一つだ。

さて、と名が付くがオニユリには毒はない。
オニユリの花毒どころか、その鱗茎(ユリ根)は豊富なでんぷん質を含み、充分食用になる。
いやいや、充分どころか、かつては飢饉のたびに人々の命を救ってきたのである。
今、こうして田畑の近くにオニユリの姿を見ることができるのは、救荒食品としてオニユリが植えられていた頃の名残なのだ。

おそらくは飢饉の為に育てるようにと、人々の間で珠芽(むかご)が手渡されたのではないだろうか。
風媒花ならぬ人媒花とでも呼ぼうか、オニユリが広く行き渡った背景には、過酷な環境を生き抜いてきた農民の知恵があったればこそ、なのである。

Oniyuri02 今はもう、饑餓のためにオニユリの根を食べることはなくなったが、オニユリは季節の移ろいを知らせる大切な風景の一部として存在している。

野の花と呼ぶにはいささか華やか過ぎるその花は、7月がくれた豪華なプレゼントなのだろう。

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2006年7月27日 (木)

オニユリの咲く頃 …その1

オニユリ 毎年7月の半ば頃になると、近くの土手にオニユリが咲く。

向こうに見えるは山、田んぼは一面緑に満ちて、空にはサギが飛ぶ。
オニユリの花の色が一段と映える。

オニユリ・・・(鬼百合) ユリ科 ユリ属 Lilium lancifolium 北海道、本州、四国、九州に分布する多年草 草丈1~2mに達する大型のユリ 花期7~8月

これが今年の一番花だったのだが、この後、あのうんざりするほどの長雨がやってきたのである。

オニユリのつぼみ果たしてつぼみたちはどうなったのだろうかと、雨がやむのを待ってはたびたび見に行った。

身にまとったしずくを光らせるオニユリのつぼみ。
普通の花なら、あれだけ長く雨に打たれたのだから、腐ってしまっても不思議ではないくらいである。

オニユリ しかしそこには、長雨などものともせずに咲くオニユリの姿があった。
日照不足など彼らには関係ないのか、あの鮮やかなオレンジ色の花弁をぐいと反り返らせ、雄しべを長く突き出し、アゲハチョウを呼ぶのである。
う~ん!さすがのオニユリ! 彼らはとんでもなく強い!のである。

ちなみに、オニユリの周りに見えている大きな葉っぱはクズ(葛)の葉。
はびこる強さでは右に出るものは居ないほどだが、そのクズを相手にまったく引けを取らないのがオニユリなのだ。
上からクズにすっぽり覆われてしまっても、しぶとくその下で咲き続ける。
また茎に絡まれても、平気ですっくと立ち上がる自力があるのだ。

オニユリの強さは、その花の色にも現れているような気がする。
6月に咲く花には、白い花が多い。
スイカズラの白、スズランの白、テイカカズラの白、エゴノキの白… 挙げればいくつも思い浮かぶ。
6月のむせかえるような草いきれの中、白い花たちはまるで一服の清涼剤のようだった。

ヒマワリとヤブカンゾウ しかし7月に入ると、今度はヒマワリや、ヤブカンゾウなど、黄色やオレンジの花が生き生きと咲き出す。
ぎらぎらと輝く太陽の光に対抗しようとしてなのか、柔らかかった森の緑も一際濃くなり、そして背の高い女王オニユリが咲く頃になると、ようやく梅雨も明けて本格的な夏となる。

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2006年6月20日 (火)

アカバナユウゲショウ (赤花夕化粧)

アカバナユウゲショウ 傍らに咲くマーガレットの花よりも、もっと遠くへ…
ぐっと手を伸ばそうとしているアカバナユウゲショウの花。

アカバナユウゲショウ・・・(赤花夕化粧) アカバナ科 マツヨイグサ属 Oenothera rosea 花期:5~9月 南アメリカ原産の多年草

アカバナユウゲショウとは、5月のある日、夕刻の散歩で見かけたのが初めての出会いだった。
…と言って、花が咲いていたのかと思いきや、その時見たのは濃い紅色に小さくしぼんだ花ばかりだった。
その時は、「好日性の花かなぁ?」といぶかしく思いながら、近いうちに会えることを願ってその場を離れたが、後日、道端に咲くピンクの花を発見したとき、なぜかあの時のしおれた花が目に浮かんだ。
「ああ、あの時の…」

アカバナユウゲショウの花アカバナユウゲショウは一日花なので、その日咲いた花は閉じてしまう。
しかし夕化粧と言うくらいなので、夕方閉じるには早すぎる。
nancyが初めて見たのは、おそらく前日に咲いた花だったのだろう。

それにしても、この赤花夕化粧という名!
なんともあだっぽい、しっとりとした響きである。
夕暮れ過ぎ、粋な姐さんが鏡台(決してドレッサーではない)の前に佇み、すっと紅を差す。…思わずそんな光景が目に浮かぶ。
ただし、これらの写真は午後3時頃、それも明るい陽の下で撮ったもの。ということは、アカバナユウゲショウは夕方に咲き始めるということではないようだ。

アカバナユウゲショウは南アメリカ原産で、日本には明治の頃から栽培され始めたという。
つまりはお庭で大事に育てられていたお姫様が、ある日自由を求めて外に飛び出し、厳しい自然に順応して生き抜いてきたというわけである。
そう思うと、その柔らかな花色の影にたくましさが見え隠れする。

アカバナユウゲショウの花 アカバナユウゲショウの花は直径約1cm。
茎の上部の葉腋にピンク色の花を咲かせる。
花弁は4枚で丸く、紅色の脈が目立つ。
そして何より目に入るのが、柱頭と呼ばれる雌しべの頂部である。
アカバナユウゲショウの柱頭は花の大きさに比べて不釣り合いなほど大きく、先は4裂して十字に平開している。
タニウツギもそうだったが、雌しべが特徴的に発達している植物には、繁殖力のたくましいものが多いような気がする。

人の手から離れて自然の中で暮らしていくと言うことは、並大抵の苦労ではなかっただろう。
なにせ、いつなんどき草取りに遭って抜かれてしまうかもしれないのだ。
そのため、アカバナユウゲショウは頻繁に一日花を咲かせ、速やかに受精して種子を作ることをひたすら繰り返しているのである。

アカバナユウゲショウの花

ところで、アカバナユウゲショウさく果の形は極めておもしろい。
右の写真、花の下の方に若いさく果が見えるが、上部が太く膨らみ、縦に8本の筋(実は稜)が入って、なんだか気球のような形をしているのだ。
マツヨイグサ属の花の基部には萼筒(がくとう)があり、更に萼筒の基部には子房があるのだが、大抵のマツヨイグサ属のさく果は細長い円柱形なのに比べ、バルーン型とは実にユーモラスな形状である。

このバルーン型にも理由があり、一つのさく果の中には多くの胚珠が入っていて、熟した暁にはぱっくりと4つに裂けて、中心に置かれたたくさんの種子が姿を現すことになる。(独立中央胎座と言う)
さく果…(蒴果) ホウセンカのように乾燥して種子をまき散らすような果実
萼筒…(がくとう) 萼片が癒合し、筒形または皿型になったもの
胚珠…(はいしゅ) 種子植物の種子になる部分

ところで、もしも「繁殖」の目的以外にアカバナユウゲショウが休み無く一日花を付ける理由があるならば、それは防御のためではないだろうか?
こんな儚げな花が咲いていれば、あの悪夢のような草刈りから除けられる可能性が高いのである。
スミレしかり、タカサゴユリもしかりである。
彼らにとって最大の協力者は人間なのだ。
アカバナユウゲショウの一番の武器は、なんと言ってもこの可愛らしいピンク色の花。
蒸し暑い時期にこの花を見て、憎く思う人はいないだろう。
攻撃こそ最大の防御なり…と言うわけで、重たい梅雨空のもと、人々の心を味方に付けたお姫様は、今日も可憐に咲いているのである。

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2006年6月 7日 (水)

お菓子ような …カルミア

ムカデ騒ぎのお陰で、すっかり予定が狂ってしまった。
梅雨入りの声も聞こえてきたし、ここはちょっときれいな花でも愛でようか…

カルミアの花久しぶりに山から離れて、家周辺に植栽されたお花の話を。カルミアの花だ。

カルミアとは、昨年しげしげ見つめ合い、「この世にこんな花があるのぉ~~?!」とびっくりし、めっちゃ魅せられたものの、なぜかエントリーするまでに至らず、花期を逸してしまった経緯がある。
ちなみに、今春エントリーできなかった花は非常~に多い。
仕方ない、来年に期待しよう…と、自分をなぐさめている。(苦笑)
…と、また話が飛んでしまった。(謝)

カルミア・・・ツツジ科 カルミア属 Kalmia latifolia 花期5~6月 北米原産の常緑低木 別名:アメリカシャクナゲ、ハナガサシャクナゲ

カルミアの花

カルミアの花には、細かい言葉はいらないだろう。
写真を見て貰えばわかるほどのおもしろさだ。
花もおもしろいが、まずはその前につぼみ
一言で言って、おいしそう!なのである。
これはもう説明いらないだろう。
誰だって、「え~~?!」って思うに違いない。
そう!まさに「絞り出した生クリーム」そのもの!
または、ホワイト&イチゴのア○ロチョコって感じ。

カルミアの花 つぼみがおもしろいなら花もおもしろい。
別名の「ハナガサシャクナゲ」はまさにぴったりな呼び名で、傘をひっくり返したような形状の花の中に、これまた傘の骨そっくりに雄しべが10本放射線状に位置しているのである。いったいどういう事情でこういう形の花になったのか、一度カルミアにインタビューしてみたいところである。

カルミアのような咲き方を集散花序と呼ぶが、最初の花は軸の先端につき、その下から出る側枝に次の花をつける。これをくり返して次々に花が付いていくため、ちょっと見たところ折り紙細工のくす玉のようで、非常に豪華だ。

ツツジ科ということで、カルミアは見ての通り合弁花なのだが、ツツジには似ても似つかない。
ただし、「アメリカシャクナゲ」という別名の通り、シャクナゲの花を思い浮かべれば、うん、確かに近いようである。

カルミアはアメリカで生まれ育った花で、ペンシルバニアとコネチカットの州花だという。
ここではペンシルバニア州での逸話をご紹介しよう。
ペンシルバニア州では1927年に State Flower(州花)として、州の原産である「チューリップの木」(Liriodendron tulipifera) を採用しようという動きがあった。
この「チューリップの木」こそ、エントリーしたばかりの「ユリノキ」なのである。へぇ~!なんだか縁を感じてしまうではないか!

しかしこの動きがその後発展することはなく、ユリノキは州花となり得なかった。
その後、ある針葉樹の一種(ツガ材と思われる)を州の木としてはどうかという声が起こるが、これも決定までに至らなかった。

次第に人々の間で公式な州花を望む声が高まり、ここで候補に上がったのが、ピンクのアザレア(the pink azalea )と、カルミア(the mountain laurel)だったのである。
しかし、それぞれの花を支持する人たちが相譲らず、最終的に知事の判断に委ねられることとなった。

ここで当時の Pinchot 州知事があっさりとカルミアに決定したら、まったくつまらない話なのだが、彼は本当はピンクのアザレアの方が好きだったというのである。
しかし、あれこれ専門家にうるさく言われて面倒くさくなってしまったのか、それとも奥さんに頭が上がらなかったのか、判断は彼の奥さんに任され、1933年5月5日、晴れてカルミアをペンシルバニア州花とする法律が調印されたのである。
当時の事情をあくまで勝手に推測してみただけだが、カルミアは恐妻家のお陰で州花になったようで、なんだか可笑しくなった。(失礼)

カルミアの葉最後に一つ。カルミアの葉は有毒である。もっとも、ツツジ類はおしなべて有毒植物だ。
ドウダンツツジだって有毒だからシカが多い場所でも食い荒らされないわけなので、過分に恐れることはないが、おいしそうなカルミアのつぼみに惹かれてゆめゆめ口になさらぬよう、ご留意あれ。

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2006年4月 2日 (日)

たくましき春の妖精 …コスミレ

昨日とは打って変わって、今日は朝から冷たい雨。
なかなか冬支度から離れられないが、周囲の植物を見ればやっぱり春なのだ。
そうかと思えば昨年の4月末には、もう寝苦しいほどの蒸し暑い夜が訪れていた。
ここ最近の極端な温度変化は、いったい何を意味するのだろうか。

コスミレさて、身近な春からコスミレの話。この春二度目の登場である。
昨年、道路とブロック塀のわずかな隙間に咲いているコスミレを見て不思議に感じたこと。
良さそうな土がすぐ近くにたくさんあるのに、なぜわざわざこんな所に芽吹くのか?
とは言え、周囲には仲間のコスミレが見当たらないのはなぜか?

コスミレ・・・スミレ科 スミレ属 Viola japonica 人家近くや山野に生える。

コスミレの種は(パンジーやビオラなどと同じように)、果実が熟すると3裂した果皮から、種が勢いよくはじけ飛んでいく。
これを自力散布と呼ぶが、その飛距離、なんと2~5mくらいにも及ぶらしい。しかしそれならば、四方には仲間のコスミレがたくさん咲くことになる。
もちろん、そうした群落となって咲くものも多いのだろうが、中にはこの写真のように、ぽつんとひとり存在しているコスミレを見かけることがあるのだ。
ざっと見渡してみてもコスミレの影など見ないのに、おまけにちゃんとした土に芽生えればいいのに、なぜアスファルトの割れ目や石垣の隙間から顔を出すのだろうか?

その訳は、コスミレの種に秘密がある。
コスミレの種には、エライオソーム(Elaiosome 別名:種枕)という、アリの大好物なゼリー状の物質が付着しているのだ。
スミレは、この「おいしいご褒美」を使って、種をアリに運んで貰うのである。

エライオソームは、アリにとっては文字通り垂涎もので、各種脂肪酸、アミノ酸、ショ糖などで構成されており、アリはたまらずエライオソームの付いたスミレの種ごと巣に持ち帰る。
果たして地中深い巣に運ばれたスミレの種は、アリに食べられてしまいましたとさ。…では話にならない。ご安心あれ、アリはスミレの種は食べないのだ。
しかし、食べられないまでも地中深く持ち運ばれてしまったら、地上での芽吹きは不可能なこととなる。そこがポイントで、これもコスミレの作戦のうちなのだ。

アリがエライオソームを食べ終わった後、残ったコスミレの種はアリにとっては不要なゴミとなるのだが、そこはさすがの働き者。役に立たないゴミは、さっさと巣の外に運び出されるのである。

アリはアスファルトの裂け目や石垣の間などにもよく巣を作る。雨で土が崩れることもないし水はけ良好、アリの住宅としては意外に良い物件なのだろう。
アリが住みやすいなら、コスミレにとっても同じである。
コスミレの好きな「水はけの良さ」はばっちり、おまけに巣のまわりには他のゴミも捨てられているから、コスミレが育つのに必要な水分や栄養分も豊富という、まさに好条件が揃っているというわけなのだ。

というわけで、自力散布ではもう一つ届かない場所までアリに運んで貰うこの方法を、アリ散布と呼び、コスミレやスミレ、タチツボスミレたち、シソ科のホトケノザヒメオドリコソウ、カタバミ科のカタバミ、ケシ科のムラサキケマン、ジロボウエンゴサクなど、約200種の植物がこうした仕組みを持っている。

誰に教えて貰ったわけでもないのに、絶妙な方法でたくましく子孫を残していく春の妖精コスミレ。しかし、用意周到な彼らの作戦は、この一つだけではないのだ。
その続きは、またの機会に…

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2006年4月 1日 (土)

春の陽に誘われて… オオヤマザクラ?

暖かさと寒さがせめぎ合っている。
終雪の後…なんてタイトルで書いたあとに、思いも掛けない降雪!
なんとも激しい攻防戦である。

今朝も冷え込んだが、日が出ればそこは4月の太陽、「お!うっかり寝過ごしちゃった…」って焦ったのか、慌てて辺りを暖めだしたものだから、気温の上昇スピードがすごい。
朝はフリースを着てファンヒーターの前で震えていたのに、9時過ぎにプリちゃんに乗ったら、今度は冷やす方のエアコンなのだ。これにはもうあきれてしまった。

早咲きの桜さてさて、あのすさまじい寒気のお陰でソメイヨシノの開花はちょっとだけお預けになってしまった。不思議なことに毎年桜前線は東京の方が早いのだ。

その代わりと言っては何だが、早咲きの桜が満開を迎え、その華やかさに思わず心奪われた。
桜の同定は難しいらしいので自信のほどは今ひとつだが、オオヤマザクラ?あるいはその交配種だろうか?

オオヤマザクラ・・・(大山桜) バラ科 サクラ属 Cerasus sargentii  別名: エゾヤマザクラ,ベニヤマザクラ

オオヤマザクラ オオヤマザクラは、ヤマザクラと同じく、葉が開花と同時に展開する桜だ。
このサクラが咲いていたところは、山にほど近い川上の土手の上で、ここは風当たりも相当強い。
それでもこれだけたくさんの花を付けるのだから、寒さには相当強そうである。

今にも開かんばかりに膨らんだつぼみをたくさん付けたソメイヨシノに囲まれて、今が盛りと咲くその花の色は暖かな春の色だった。
思わず、もう雪は勘弁して欲しいよねぇ~とつぶやいた。

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2006年3月15日 (水)

終雪の後 ~さくらんぼの花

まさに言葉通りの三寒四温である。

昨夜、このエントリーを半分まで書いていたのだが、その書き出しが「う~~寒い!寒すぎる!」だった。
ところが、昨日の雪がちらつく「度が過ぎた寒さ」から、今日の「度が過ぎた暖かさ」へと、一気にワープしたものだから、続きを書こうとして「下書き原稿」を開けたとたん、のっけから書き直しする羽目になった。(小涙)
とは言え、…「暖かさ」は、もろ手を挙げての大歓迎!ここは文句を言わず、よしとしよう。

ここのところの気温の変動が激しすぎて、我が家でも、家族3名中風邪引きさんが約2名。
娘など、発熱のためにとうとう学校を休んでしまった。
果たして、1人残ったnancyの運命やいかに……;

カラミザクラの花さてさて、毎年我が家にふくよかな春を運んでくれるもの。
…それは、玄関から出たところに植えてある、「さくらんぼの木」の花である。
一口に「さくらんぼ」と言っても、これは単なる通称らしく、「さくらんぼ」という木はないのだが、ここで疑問。
果たして我が家の「さくらんぼの木」はなんなのだろう?
ちなみに、植えた張本人に訊いたところ、「忘れた。」の一言で終わってしまった。(苦笑)

この木、背丈は低いながらもよく分枝して、3月上旬から淡いピンクの花をびっしりと咲かせ、nancy家を春爛漫に包み込んでくれるのだが、もちろん、花の後にはお楽しみのさくらんぼが待っている。まさに一粒で二度美味しいのである。(古!)

通常、生食用のさくらんぼというとセイヨウミザクラ(西洋実桜)の交配種なのだが、佐藤錦などは花色が白く、花期も遅い。
また、実を付けるためには2種類の木が必要になってくる。
我が家にはこの木が1本あるだけなのだから、すなわちこの木は自家受粉で結実できるということになる。
つまり、花期や花の特徴などから考えても、この花はセイヨウミザクラではなく、カラミザクラ (シナミザクラ)、またはこの交配種なのではないかと思う。
また、カラミザクラの実は、柔らかいが食味はいわゆるさくらんぼの味に近く、その点でも我が家のさくらんぼの特徴とぴったり符合するのである。

カラミザクラ・・・(唐実桜) バラ科 サクラ属 Cerasus pseudocerasus 別名:シナミザクラ 中国原産 明治初期に中国から渡来

カラミザクラの花その花は、雄しべが長く、花も大きく、大変豪華だ。
梅より一足早く咲き出し、先週土曜の暖かさのお陰で一気に満開になった。
しかし、毎年満開になった後には必ず催花雨(菜種梅雨)に打たれ、厳しい寒の戻りに見舞われるのである。
「まさか雪まで降るとは思わなかった…」と、寒さに耐えて必死に花を持たせ、今日はまた、うららかな日差しの中でハナバチを誘っていた。

彼らを包むのは、穏やかなだけでなく、同時に厳しさを見せつつ進む春。
だから春、これぞ春なのである。

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2006年2月28日 (火)

ソシンロウバイ (素心蝋梅)

ソシンロウバイ 10日ほど前の写真で恐縮だが、近所のソシンロウバイが見頃を迎えていた。
昨年、ソシンロウバイについて書いたのが1月8日のことであるから、いくら昨年が暖冬だったとは言え、一ヶ月以上も遅い。
冬に咲くソシンロウバイにとっても、この冬はさぞかし寒かったと見える。

ソシンロウバイ・・・(素心蝋梅) ロウバイ科 ロウバイ属 Chimonanthus praecox f. concolor  落葉低木

同じ頃、山の公園で見掛けたソシンロウバイはつぼみの数もまばらな状態で、今年はいくらも咲かないだろうと思われたほどだったが、この写真の個体はあまり風が当たらない場所でもあり、よく丹精されていることもあってか、実にたくさんの花を付けていた。

「ロウバイ」とは、本来は花の内側の“花被片”が暗紫色をしているものを指し、このソシンロウバイは、内側も黄色一色な花を咲かせる園芸品種である。
花心も素の色であることからか、「素心蝋梅」との名が付いているのだが、花が大きく見栄えがするため、ロウバイよりも見掛ける機会が遙かに多いように思う。
このソシンロウバイとロウバイをひっくるめて、「ロウバイ」と呼ばれることも多いようだ。
※花被片…花被とは、花冠と萼の区別がつかないような花で使われる用語で、萼または花びらのこと。)

ソシンロウバイの花その花は、光が半分透けたような独特の質感と言い、硬めの手触りといい、まさに蝋細工の花といった感じ。
多くの花が恥ずかしげに下を向いて咲いている中で、この写真の花はこちらを向いて微笑んで見せた。

ソシンロウバイ ソシンロウバイの独特な枝振りは、見事なまでの対生である。
その凛とした気品溢れる姿は、生け花の花材としてもよく使われている。
nancyも、はじめてソシンロウバイを見たのは、姉が活けた水盤の上だった。
花持ちも良く、すがすがしい香りで辺りを包み込み、なんと気品溢れるお花だろうかと感激したのを覚えている。

さて、例年通り、2月はあっという間に逃げてしまう。
来る3月には、一気に去られることなく、なんとか少しでも追いつきたいと思っているが、果たしてどうなることやら…

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2006年2月26日 (日)

ミチタネツケバナ (路種浸花)その2

ミチタネツケバナの花 ミチタネツケバナ、その2である。
引き続き、在来種であるタネツケバナと、外来種のミチタネツケバナとの違いについて考えてみたい。

さて、花の違いはどんなものだろうか?
花びらの数はアブラナ科の特徴としてお決まりの4枚だが、雄しべの数が違う。タネツケバナ6本、ミチタネツケバナは4本である。しかし、そうでない場合もあるし、あまりに小さな花ゆえ、なかなか確認しづらいだろう。

ミチタネツケバナ 一番違いの出るのが、長角果と呼ばれるさく果である。
タネツケバナでも書いたが、ミチタネツケバナの長角果は茎に添い、まるで空に向かってばんざ~い!と手を挙げているようだ。
こうして花を咲かせながらどんどん種を結び、上へ上へと伸びていくのである。
さく果:ホウセンカのように縦に裂けて種をまき散らすもの

この長いさく果、まさに長角果という呼び名がぴったりだが、花が受粉すると円柱状の雌しべがぐ~んと伸びていき、やがて熟して2つにはじけて種を勢いよく周囲にまき散らし、かくして飛んだ種から新たなミチタネツケバナが誕生するというわけだ。

タネツケバナは湿地を好むが、ヨーロッパ生まれのミチタネツケバナは、やや乾燥した場所を好む。
両者の住み分けがきちんとなされていれば問題はなさそうだが、実際のところミチタネツケバナは住む場所を選ばないので、今やいたるところで見ることができる。
それに比べ、種籾(たねもみ)を水に浸ける時期に咲いたからとその名を付けられた「タネツケバナ」は、水田の減少もあって次第に少なくなっているように思う。
これはセイヨウタンポポの勝利と同じで、人為的環境変化に伴い適応能力の高いものが生き残るという、当たり前の構図なのであるが、外来植物ばかりが悪いのではなく、全ては人間が招いた変化であることを忘れてはならない。

おそらくは雑草として抜かれることの多い草たちである。
せめては何気なく手に取ろうとしたとき、ふと何かを思って下されば幸いである。

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2006年2月25日 (土)

ミチタネツケバナ (路種浸花)

やっとこ会計ソフトから離れることができそうである。(正確には、まだだが…)
ま、家業の会計もなんとかなりそうだし、学童の監査も無事に終わったし、やれやれ…である。
これでようやく春を迎えることができるというものだ。

この一週間ほど、遠出こそ出来なかったが、天気の良い日は近所を歩いて春を探していた。
あちこちで見掛けた柔らかな新芽の色には、心からほっとさせられたものだ。

ミチタネツケバナさて、タネツケバナの話を書いたばかりなので、“そっくりさん”であるミチタネツケバナは無いかな~?と思っていたら、探すまもなかった。
さすがは乾燥に強い外来種である。北風の当たらない道路と石垣の隙間からちゃっかりと顔を出し、既に花も実もある姿だった。

ミチタネツケバナ・・・アブラナ科 タネツケバナ属 Cardamine hirsuta ヨーロッパ原産の越年草(2年草)

ミチタネツケバナタネツケバナは本当によく似ているが、見比べてみるといくつかの違いが見えてくる。

ミチタネツケバナの小葉まずは、ロゼット葉(根生葉)だ。
ぱっと見てふっくらとした丸みの感じられるタネツケバナに比べ、ミチタネツケバナの葉はぺったんと平たい感じ。
ミチタネツケバナの小葉はタネツケバナに比べるとほとんど切れ込みがないから、タネツケバナの葉が小さなミトンなら、ミチタネツケバナはアヒルの水かきといった感じ。

また、タネツケバナの茎や葉はうっすらと毛に覆われているが、ミチタネツケバナの茎は無毛。葉にも、縁部分などにわずかな毛が見える程度だ。

このロゼット葉だが、ミチタネツケバナはあまり茎からは葉が出ず、こうして花が咲いてからもずっと根元に残っている。
タネツケバナは、花が咲くうちにだんだんとロゼット葉は見られなくなっていくので、その頃になると、シルエットにはだいぶ違いが出てくるのだろう。

…というところで、ちょっぴり長くなってしまった。
続きはまた明日…ということにしよう。

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2006年2月21日 (火)

クリサンセマム・ノースポール

ここのところPCに向かっても、会計ソフトで数字ばかりを追いかけている。
それは、格闘申告ならぬ確定申告を控えた家業の経理だったり、 おまけに「ぬぁんと!」学童保育所の監査が今週だったりと、この時期ならではの、言わば風物詩みたいなものである。
早い話、これらのイベントがnancyに一番春を伝えているのであるが、いいかげんに飽きてきた。(ぼやき~)

ここの更新もすっかり途絶えてしまい、ハーボットのむぃむぃが青いごはんを食べている始末で、「早く山に行きたいよ~!」と、心の中で叫んでいる毎日だ。

northpole01というわけで、気分転換がてら、庭の花を覗いてきた。
寒いながらも春の足音は確実に聞こえてきて、早くもクリサンセマム・ノースポールの花が咲き始めていた。

クリサンセマム・ノースポール・・・キク科 レウカンセマム属 Leucanthemum paludosum "North Pole" 北アメリカ・ヨーロッパ原産の耐寒性一年草

園芸種である本種は、一般的にクリサンセマム・ノースポール、またはノースポールなどと呼ばれているが、これは“通り名”のようなものである。
実際には、学名の「レウカンセマム・パルドサム」が本名と言ったところ?

クリサンセマム=Chrysanthemum とはキク科 キク属 の総称で、も~のすごく乱暴に言うと、いわゆる野菊のような花たちが属している。(ヨメナ、シオンは別属)
本種もかつてはキク属に属していたのだろうが、現在の分類はレウカンセマム属ということになっている。
しかし町のお花屋さんの店先では、これからもずっとクリサンセマム・ノースポールなのだろうし、マニアックな園芸店ではレウカンセマム・パルドサムなんて、ちょいとおしゃれに呼ばれているかも知れない。

ちなみにノースボールと札がついているのを見掛けることがあるが、さすがにこれは間違い。「北の球」ではころころ転がってしまう。(笑)
見つけたら、ぜひ花屋のお姉さんに「違うよ」と教えてあげよう。きっと尊敬の念を抱かれること請け合い。(嘘)
ノースポール=North Poleとは北極のことで、ちなみにポーラースターは北極星。
寒さに強い花なのは、名前からも推測できる。

northpale-up 我が家の”ノースポール”は‘ひとり生え’のもので、毎年どこからか勝手に出てくる。
非常に頑健な性質を持っており、ホトケノザオオイヌノフグリたちの間から顔を出して、ある日「ここにいるよ!」と、白い花を咲かせるのである。
キク科のお花の特徴だが、たくさんの花の集合になっている頭花は、白い花びらと黄色い雄しべと雌しべ…ではない。
白い花びら1枚は舌状花、中心部の黄色いつぶつぶは筒状花と呼ばれるそれぞれ一つ一つが「花」だ。
そして頭花は夕方にはしぼみ、翌朝開いては夕刻にまたしぼむことを繰り返す。

そう言えば、クリサンセマム・ノースポールの親戚には「春菊」がいるそうな。
今宵は、また鍋物でもしようかな…?

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2006年2月 4日 (土)

ニホンスイセン (日本水仙)

ニホンスイセン 我が家のニホンスイセンが、ようやく咲き出した。
ニホンスイセンとは、いわゆる一番ポピュラーなスイセンである。
植えっぱなしでも毎年よく咲いてくれ、チョキンと切って花瓶に挿せば、かぐわしい芳香に包まれる。
トイレに飾れば、水洗に水仙…とは冗談だが、へたな芳香剤など顔負けであり、まことに「ういやつ」と言うべき花である。

ニホンスイセン(ニホンズイセン)・・・(日本水仙) ヒガンバナ科 スイセン属 Narcissus tazetta var. chinensis 花期:12~4月 分布:関東以西、四国、九州の海岸に野生化 原産:地中海沿岸

ニホンスイセン例年では、お正月過ぎには一番花を見ることができると思ったのだが、今冬はさすがに寒すぎたと見え、つぼみの気配すら感じさせなかった。

そう言えば、昨年はスイセンの話を書かなかったのかなぁ…と思い、検索してみたら、(花の話ではないが、)2005.01.17.三毛猫…で、スイセンの写真が出てきた。
やはり1月の風景の中に、ニホンスイセンは当たり前のように咲いていたのである。

さて、スイセンの花のつくりは非常に変わっている。
白い花びら状のものが、花被片と呼ばれる部分。(※花被とは、花冠と萼の区別がつかないような花で使われる用語で、萼または花びらのこと。)
ニホンスイセンの花 花被片は計6枚。内花被3枚と外花被3枚に分かれていて、元で合着して筒状になっている。

真ん中の黄色いさかずき状に見えるのが、副花冠と呼ばれる部分で、更に内側に雌しべ、雄しべが覗く。
しかし、詳しくはわからないが、なんでもニホンスイセンを含む多くのスイセンは、染色体数が3倍体のために偶数に分裂できず、同種では種子を結実できないらしい。
と言うわけで、スイセンは、ひたすら球根を増やしていく「クローン増殖型?繁殖」ということになるわけである。

ギリシャ神話で、ナルキッサスが自己愛の挙げ句にとうとう花となってしまったのがスイセンと言われ、ナルシストの語源とも言われるのだが、スイセンの花の、湖面を見つめ続けるうつむいた表情が、見る者にそんな想像をもたらしたのだろう。

今日ではスイセンは多くの人に愛されて、大変バラエティーに富んだ園芸種が作られた。
これから春に向かってさまざまなスイセンを見ることができるのはうれしい限りである。

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2006年1月26日 (木)

ワタ(綿)の実

wata01年中通る道でも新たな発見があるとは、いつも思うことだが、またしても新たな何かが見つかったらしい。

「なにこれ~?!」と娘の声がする。
どれどれ・・・これは…!
ワタの実だ!

それも、はち切れんばかりにモコモコ、ワタワタと!
これにはnancyもびっくり。
だって、ここは近所の畑である。
自家用に野菜を栽培されていて、時においしい野菜をいただいたりすることもあるのだが、まさかワタが育っているとはちっとも気が付かなかった。

ワタ・・・(綿) アオイ科 ワタ属 Gossypium arboreum 

wata02 ワタと言えば、なんと言っても「風と共に去りぬ」の綿花農場を思い出すのだが、考えたら日本でもワタは古くから育てられていたはずで、身近な農作物の一つだったのかもしれない。

もう一つ意外だったのが、なんとワタがアオイ科だったこと。
アオイ科と言えば、夏のムクゲ ~ タチアオイやハイビスカス、野菜のオクラなんかが思い当たる。
ワタの花は、オクラの花によく似ているそうで、ふ~む、そう言えば、ここにオクラっぽい花が咲いていたかもね…と、思わず記憶をまさぐった。

wata-te 娘が落ちている綿毛を拾って掌に乗せると、それはふわふわとかさの高いコットンボールだった。

「ふわふわで気持ちいい~!」と、その感触に魅せられた娘は、花壇でワタを育てたいと言う。

果たして、来年には収穫時の写真をお見せできるのだろうか。…乞うご期待。

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2006年1月10日 (火)

アオギリの朽ちた実

アオギリの実 散歩をしていたら、おもしろいものを見つけた。

この季節、葉脈だけになった朽ちた葉っぱを見ることは多い。
ところがこれは、よく見ると葉っぱの縁に実が3つ付いているようなのである。

ん~…なんだこれは… こんな実の写真、どこかで見たことがあるぞ…。頭の中で記憶をまさぐる… あ~!わからない!(笑)
というわけで、先ほどようやく正解にたどり着いた。
これはアオギリの実である。

アオギリ・・・(青桐) アオギリ科 アオギリ属 Firmiana simplex 花期:6~7月

キリとは付いても桐の仲間ではない。
桐に似た葉を持ち、幹が青いので、アオギリである。

また、先ほど葉脈と書いたが、葉のように見えて葉ではない。
これ、全体で「実」なのである。もちろんずいぶん欠けてしまっているので、完全な形ではないが。

アオギリの実 アオギリの実は非常に変わっている。
かいつまんで書くと、アオギリの花が受粉すると、5つに分かれた子房が膨らみ、一つ一つが液の詰まった液果となり、やがて果皮が割れて中の液体が無くなると、舟型のぺらっとした果皮に種子が3~5個程くっついた形となる。
つまり、これがアオギリの実というわけ。
枝豆を開いてみると、縁に豆がくっついたようになっているが、種子の付き方はあんなイメージに近いと思う。

アオギリについては、左サイドバー「参考サイト」の、「白岩先生の植物教室」のアオギリに、懇切丁寧な説明があるので、是非そちらをご覧いただきたい。

…と、落ちていたアオギリの実に戻るが、触ってみてそのおもしろさに驚いた。
一番上の写真は、無理矢理表裏をひっくり返してある。つまり、種子が上に見えるように寝かせてあるのだが、普通に置くとすぐにくるん!とひっくり返って、種子が下側になって丸まってしまうのである。(下の写真)

アオギリの実

この動き、まるでバネ仕掛けのおもちゃのようで、とても枯れ果てたような見た目とはそぐわない。

どこかで見覚えがあると思ったら、これは、子どもの頃に遊んだおもちゃの落下傘の形そのままだ。

見つめているだけで、アオギリの実が風をはらんでくるくると舞う姿が目に浮かぶようなのである。

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2006年1月 4日 (水)

トチノキ (栃の木)

元旦、2日と暖かかったお正月も、三が日いっぱいは持たなかった。

この冬は寒いらしい…。
そんな予報に義理立てしなくても良いのに、またぞろ西風が吹きまくり、よせばいいのに寒気を引っ張ってきたのである。
気温変化の激しさたるや、季節が一つ違うぞ!…と、ぼやく程だが、厳寒の中、冬将軍から贈られたせめてもの「お年玉」だったと考えれば、ちょっとはありがたい気分にもなろうか?

トチノキ さて、雪が積もって以来、どうも目が少し上の方を向いているようだ。
今日出会ったのは、トチノキだった。

トチノキ・・・(栃の木) トチノキ科 トチノキ属 Aesculus turbinata

夕暮れ近く、とにかく寒くて寒くて、しかし、目の前に立ったトチノキの独特なシルエットには、すっかり魅せられてしまった。
なんと言ったらいいか、ぎすぎす角ばったところのない、丸みを感じさせる樹だな…と思ったのである。

トチノキは落葉広葉樹で、大きなものでは直径2m超、高さ30m超の巨木になる。
この写真の木はまだまだ若木らしくて、花期にも花が咲いているのに気が付いたことはなかったから、成熟するまでには長い年月が掛かるのだろうか。それとも、単に気が付かなかっただけなのか。数ヶ月後が楽しみなところである。

今回、何より目を引いたのが、全体像と共に、その冬芽のシルエットだった。
枝は太く、その先にこれまた大きな頂芽が、枝の太さを保ったまま、くびれを感じさせずにぽこっとくっついているという印象。
おまけにその頂芽はねばねばとした粘液に包まれているのだが、残念ながら薄暗さと背の高さの為にいまいち確認できなかったので、また明るい日にじっくり観察してみたい。
それにしても、冬の姿はさっぱり見分けが付かない木が多い中で、この特徴的なトチノキの存在はうれしい限りである。

トチノキもまた、長年日本人に愛されてきた樹木の一つ。
同種には、街路樹で有名なマロニエがあり、もちろんトチノキは、その名の通り栃木県の県木である。

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2005年12月22日 (木)

積雪!とトウジュロ(唐棕櫚)

雪の中のトウジュロ またしても雪!である。

庭のトウジュロ(唐棕櫚)もすっかり雪をかぶったが、張りのある葉と葉柄のお陰で、ある程度まで雪が積もるとバネのように雪をはね返す。
見た目は南国情緒たっぷりな植物なのに、極寒にも強いのである。

トウジュロ・・・(唐棕櫚) ヤシ科 シュロ属 Trachycarpus wagnerianus 花期:4~5月 雌雄異株の常緑高木

このトウジュロは植えたのではなく、どこからか鳥が種を運んできたものだ。この地に越して11年になるから、だいたい7~8才くらいだろうか。
同属のシュロとの違いは、葉や葉柄が短く、古い葉の縁が折れ曲がらないなど。
中国原産だからトウジュロ。そして、シュロはなんと日本原産種なのだという。(!)
これにはびっくりした。

さてさて積雪の話。
今朝は、向かいの家の瓦が白かった程度で、雪自体はたいしたことはなかった。
しかし!である。西の風が猛烈な勢いで吹きまくり、娘は東の方向にある中学まで、強風に背中を押されるようにして登校して行った。
この西の風がくせ者で、北陸の雪雲をどんどん招き入れる。風が収まるころから降り出した雪は、あっという間にあたりを真っ白に包んでしまったのである。

豪雪地帯の方が聞いたら笑われそうだが、雪に慣れていない地方なので、ちょっとの積雪でも大変なことになる。
雪かきの道具など、ほとんどの家庭が持っていない。長靴すら持っていない人も多いのではなかろうか。

たまらず(学校と家との中間地点である)学童に途中下車した娘を迎えに、いよいよプリちゃんもスタッドレス・タイヤで雪を踏んだ。
プリウスは意外なほど雪道を快適に走ってくれたが、溝に落ちている車も目撃したし、歩道の位置がわからないのも怖かった。
早くも凍結し始めている場所ではひたすら前の車が残した轍(わだち)を辿るのだが、雪を避けてそこを通る歩行者の存在にも肝を冷やした。

明朝の凍結が心配だが、この寒気もようやく峠を越えるらしい。
それにしても、この極端な陽気には振り回されっぱなしである。
この冬は、予想に反した“寒冬”になるのだろうか。

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2005年12月21日 (水)

アリッサムの花 …三者懇談

アリッサム 我が家の軒下で咲いているアリッサムの花。

アリッサム・・・Lobularia maritima アブラナ科 ロブラリア属 

アリッサムは、園芸店ではスウィート・アリッサムと呼ばれる秋まき1年草。(本来は多年草)

アブラナ科らしい、小さな4弁花がとっても可憐だ。
この寒さの中でもこうして生き生きしているので、霜にさえ当たらなければいいのかも。

話はがらっと変わって、中学校の三者懇談、いわゆる“3者コン”に行ってきた。これは何かというと、通知表(こちらでは連絡表)を、親子で貰いに行く日である。
結果は、良かった1学期から文句なしな2学期というわけで、ついつい娘のおねだりに負けそうな一日である。

もっとも、娘にはガリ勉な雰囲気は皆目見当たらない。
何事も楽しんで取り組める、「今日も何かに夢中な性格」が上手いこと出ているのかもしれない。
そうそう。勉強なんて、苦しんでやることはないよね。
面倒くさいことも多いけど、知識を得ることは絶対におもしろいはずなのだ。

クリスマスにお正月、誕生日と続くこの時期、このままではお財布ますます寂しいぞ…と引き締める今日この頃である。

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2005年12月19日 (月)

雪の中のホトケノザ

雪の中のホトケノザ

庭の花壇に、ホトケノザの花が顔を出していた。
雪の中からぽっかりと。

ホトケノザ・・・シソ科 オドリコソウ属 Lamium amplexicaule 花期:3~6月

ホトケノザは、この秋にエントリーしたばかり。
春の花だけど秋にも咲くし、こうして雪の中にありながらもその花はしおれることがなく、年間を通して一番見かける花なのかもしれない。

秋にも書いたが、ホトケノザの花 ホトケノザの花は、長い唇形花で受粉できなかったときには、小さなつぼみ状の閉鎖花が自家受粉をするという2段構えの戦略で、どんな状況下においても確実に種を保存する能力を持つ。

続々とやってくる外来種に一歩も引けを取らず、こうして厳寒の中でも花を咲かせる強靱さを見せつけられると、もはや煩わしい雑草のイメージは消えうせる。
この雪の下にはたくさんのホトケノザが潜んでいるのも忘れて、「おお、けなげな在来種、おぬしやるじゃん!」と、思わずエールを送ってしまった。

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2005年12月18日 (日)

雪とナンテンの木

雪とナンテン 未明から降り出した雪。
積雪は覚悟していた。
それでも積もった雪を見ると、なんだか「特別な日」という感じがする。
午後はプリちゃんで外出しなくてはならなかったから、少しは車上の雪を除かないと…と外に出た。

玄関を出ると、目の前に小さなナンテンの木がある。
普通、ナンテンは鬼門=トイレの裏に植栽されることが多いらしいのに、我が家では堂々と玄関の前。
考えたら、東京の実家でもナンテンの木は玄関横だった。
「難を転じる」ということなら、玄関でもかまわないのだろう。なんともファジーなことである。

ナンテン・・・(南天) メギ科 ナンテン属 Nandina domestica 本州・四国・九州に分布する常緑低木 花期:5~6月

ナンテンの木 ナンテンは常緑樹だが多少は紅葉もするようで、葉によって色合いの異なるグラデーションを見るのは、秋冬のちょっとした楽しみだったりもする。
難を転じてくれるだけでなく、葉も美しく、可愛らしい真っ赤な実までなるのだから、3拍子揃っていることこの上ない。

そのナンテンの赤い実。雪の中でさぞ寒そうである。
しかし、雪とナンテンの実は出会い物のようによく似合う。

雪ウサギダルマ昔から、小さな雪うさぎの目玉は赤いナンテンの実。耳は葉っぱ…。

…と、雪だるまを作っていたはずの娘、いつのまにか、あれれ?
確かに目はナンテンの実、耳はナンテンの葉なのだが…?

え?雪ウサギダルマ?

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2005年12月17日 (土)

ムクドリと柿の木

柿の木に群がるムクドリ ぎゃーぎゃーと、なにやら騒がしい声がして振り向いてみると、わ~!すごい鳥の大群!

見れば大きな柿の木が、黒山の人だかり…いや、鳥だかり。
何かなぁ~と少しずつ近寄ると、こちらの姿を捉えた神経質な鳥がばたばたと飛び立ち始め、あっという間に半数以下に減ってしまった。そこで近づくのはあきらめてその場でぱちり。

ムクドリ 今までだったら、お蔵入りの写真になってしまうところだったが、さすがは光学12倍。
引き伸ばしてみたら鳥の姿が見えてきた。
特徴的な頬とお尻の白い羽毛。
どうやらムクドリの大群らしいことが判明したのである。

ムクドリ・・・スズメ目 ムクドリ科 全長24cm程度

自慢じゃないが、鳥に関してはさっぱりだ。
ぱっと見てすぐに見分けの付くのは、スズメにカラス、ハトにツバメ…とまぁ、誰でもわかる鳥くらいである。
ムクドリ そこへムクドリという見分けの付く鳥が増えたのだから、新デジカメFZ5あっぱれだ。

この時期、数羽のムクドリが柿をついばんでいるのを見かけるのは珍しくない。
先日も、コンビニの駐車場に止めたプリちゃんの中で娘と軽く昼食を食べていると、塀を隔てたお宅の小さな柿の木に1羽のムクドリがやってきたと思ったら、1羽、また1羽と飛んできて、しまいには10羽くらいでランチを楽しんでいた。

昨日その柿の木を見たら、もはやいくつかのヘタが空しく残るばかりとなっていたので、この食欲にあってはとてもたまらないと思ったが、このムクドリ、かつてはここまで多い鳥ではなかったらしく、田畑の害虫を食べる益鳥としてありがたがられる存在であったのだ。

それなのに、昨今では街路樹が真っ黒になるほどの大群がもたらすふん害等はすさまじく、都市部でも深刻な問題となり、もはやムクドリを益鳥とは呼べない状況になっているのである。

ムクドリが爆発的に増加してきたのはここ30年ほどのことらしく、それ以前、寒い地方のムクドリは越冬することなく南に渡っていたという。
30年くらい前というと、地球温暖化による動植物の変化が報告され始めてきた頃である。
この時期の一致は、何を物語っているのだろうか。

自然とは絶妙なバランスの上で均衡を保っているものだ。
こうしたアンバランスから起きた歪みが、やがては生きとし生けるもの全てに重大な問題をもたらすのである。

この世の春といった感じのムクドリたちの姿。
彼らが何かを教えてくれているような気がしてならないのだが、考え過ぎなのだろうか。

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2005年12月15日 (木)

満月イブとモミジバフウ

モミジバフウと月 日中はずいぶんと暖かかった。
ようやく北風に太陽が勝利してきたのか、久しぶりのぽかぽか加減。
車内は暑すぎるくらいだが、あえてエアコンなどは使わずに、少しだけ窓を開けて走った。
着るものも一枚減らせば、つかの間ののびのび気分である。

しかし、夕方近くなって気温がぐっと下がり、まだまだ寒波の中なのを思い知らされてしまった。
娘と自転車で近所を一周したのだが、空気はキンキンに冷たい。
「さっぶ~~!」連発である。
ただし、風が穏やかなのが、なによりもありがたかった。

昨日エントリしたモミジバフウに会いに行くと、昨日より格段に大きなお月様!
大きくそびえるモミジバフウの枝から、コロコロとぶら下がる実たち。
そんな彼らを見守る丸い月が、にこにこと微笑んで見える。

あれ?今日は満月かしら?
いえいえ、満月は明日。さしずめ今日は満月イブ…か。
透き通った空気が頬に痛い。
明日も格段に冷え込むのだろうか…

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2005年12月14日 (水)

モミジバフウと月

モミジバフウの葉 このところ居座っているきつい寒波のお陰で、近所のモミジバフウの木が一気に葉を落とした。
この写真はほんの4日前のものだが、今ではこの葉も既に落葉しているのである。

モミジバフウ・・・(紅葉葉楓) マンサク科 フウ属 Liquidambar styraciflua 別名:アメリカフウ

モミジバフウは、北米~中南米原産の落葉高木で、今年の1月に書いたフウとは同属である。
フウの葉が3裂なのに比べ、モミジバフウの葉は5裂。
フウはカエデに似ているが、モミジバフウは更に葉が繊細になって、まるでモミジを思わせる様子からその名が付いた。

フウ属とカエデ属。
カエデやモミジはカエデ科だが、フウは、マンサク科。
よく似た両者だが、実はまったく違う。

モミジバフウの実 枝に対する葉柄の付き方(フウ属は互生)など、違いはいくつもあるが、一番大きな違いは、その実にある。
カエデ属の実は、2005.05.07にモミジの実!で書いたとおり、果柄に対して2個の種子がプロペラのような翼を持つ。
かたやフウ属の実は、見ての通りちくちくのボール型である。
おまけにこの実一つが一個の種子かと思ったら大間違いで、イガイガの一つ一つが部屋になっており、あの大きくそびえ立つ図体からは信じられないような、細かく繊細な種子がたくさん入っているのである。

フウの木と月多くの実が既に落ち、木に残る実もずいぶん少なくなってきたモミジバフウ

東の空には、まだ5時前というのに月がこんなに明るく見える。

そろそろ帰ってくるころかな…
痛いほどに凍える両手に息を吹きかけると、ちょうどあの月の下あたりに、娘の漕ぐ自転車が見えた。

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2005年12月 8日 (木)

ヤブランの実 (藪蘭)

ヤブランの実 ヤブランの実がなっていた。

ヤブラン・・・(藪蘭) ユリ科 ヤブラン属  Liriope platyphylla 花期8~10月

ヤブランは初秋の花。
蘭に似た葉を持ち、藪に咲くからヤブラン。といっても、実際はユリ科の植物だ。
まだ暑い頃から咲き出すその姿で秋の訪れを知るのだが、その実も厳寒の冬の到来を告げてくれる。

ヤブランの花 こちらは8月末のヤブランの様子。再度登場である。
上の写真は自然の中のヤブランだが、下は隣家の門脇である。
ヤブランは山の草花だが、昨日のキチジョウソウやジャノヒゲと共に庭のグランドカバーとしておなじみな顔であり、「ああ、この、足下にしゅっしゅっと伸びた緑の葉っぱ!」という感じで、誰もが無意識に記憶していると思う。

その葉は常緑であるからいつも目に青く、寒々とした冬の庭において、その黒く光った実とのコントラストが実にくっきりと目に映る。

ヤブランの実は…と言うと、果実のように見えるが実は種子
キチジョウソウの実はつぶすと汁が出る液果であり、その中に種子があるのだが、ヤブランの実は見てのそのまんまが硬い種子だ。

非常に剛健で、一度植えれば特に手入れをしなくても元気にいてくれるし、植えた覚えもないのに鳥に運ばれて、いつのまにか生えていることも。
育てていて花芽が付かなくなることもあるらしいが、概ね日照不足が原因らしいことから察すると、自生地で明るい木漏れ日を浴びているヤブランが目に浮かぶような気がする。

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2005年11月 8日 (火)

ソライロアサガオ ~憎まれっ子世にはばかる

ソライロアサガオの花 昨夜はココログの管理ページが激重たくてとてもアップすること叶わず、敢えなく撃沈した。(涙)
というわけで、急遽気分で花を変えてのエントリー。

さて、この花な~んだ?
かなり季節はずれに見えるけど、どう見ても、朝顔…だよね。うん、朝顔。
まるで運動会で飾る紙の花のようなので、思わずぱちり。

ソライロアサガオ・・・(空色朝顔) ヒルガオ科  イポメア属 Ipomoea tricolor つる性多年草 熱帯南アメリカ原産 英名:blue morning glory

西洋アサガオ、アメリカアサガオ、西表朝顔とも呼ばれ、近年人気の出てきた朝顔である。
写真の品種はヘブンリーブルーと言う代表種で、花色は単調だがとにかく強健な花だ。
夏場は午前中でしおれるのだが、今頃なら平気で午後も夜中も咲き続け、なんと翌日でもこの調子。つまり、写真のピンク色の花は、前日の朝に咲いた花なのである。
これでも朝顔?…そう、朝顔。
決して、この季節はずれの暖かさに誘われて咲いているのではないのだ。

さて、このソライロアサガオ、我が家では、「お化け朝顔」と呼ばれ、とても愛されているとは言い難き存在である。(お好きな方、ご容赦あれ)
なにせ、この朝顔、とんてもなく剛健で、とんでもなく繁茂するのである。
この夏、まるで我が庭は「蔦の絡まるチャペル」の如く、たった3本のお化け朝顔にすっかり乗っ取られてしまった。
夏休みなど、数日で自転車が占領されて動かなくなるし、そのツルの強さたるや、ちょっとやそっと引っ張ったくらいでは切れないのである。

ソライロアサガオ そんなソライロアサガオは多年草であり、ますます天下無敵な存在なのだが、真冬になればさすがに地上部は枯れて、ようやく休止期に入る。
しかし、その様子たるや、まことに美しからざる風景で、家主を泣かせることたびたびであり、「ソライロアサガオは、ゆめゆめ地植えにするべからず」などという家訓でも設けようかと思う次第であるが、そんな彼らを愛する?存在も無いわけではない。

それは、オオスカシバやホウジャクのような、美しいスズメガの仲間である。
よく花壇の周りでホバリングしている蛾で、大きな蜂のような、ハチドリのような虫だ。
残念ながら、そのあまりの速さ故に未だまともに撮影できていないのだが、どうやら彼らはこのソライロアサガオの恩恵を受けているらしく、たくさんの落とし物(糞)に気づいて覗き見ると、蛹になる一歩手前の大きなイモムシを確認した。
ソライロアサガオの憎たらしいほど大きな葉っぱをもりもり食べて、でっぷりと太ったイモムシが、なんだかとても可愛く思えてきて、思わず「がんばれ!」と声を上げて応援してしまった。

しかし、食べられる側のソライロアサガオはというと、少々葉っぱを喰われたくらい、どうってことない様子で、いかにも大陸的なおおらかさを感じてしまったのである。

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2005年10月10日 (月)

キンモクセイの香り

kinmokusei01 それはいつも突然やってくる…

「あ…」と気が付く。
それは、毎年今頃のこと。

キンモクセイの香り、馥郁(ふくいく)と
いずこより 風に流され届くとも

キンモクセイ・・・金木犀 モクセイ科 モクセイ属 Osmanthus fragrans var. aurantiacus

kinmokusei02秋の思い出は、いつもキンモクセイの香りと共に語られる。
それは、誰しもがはっとして辺りを見回すほど、そして、誰しもが一瞬、己が心の中をまさぐる香り。

キンモクセイの花びらは4枚、雄しべは2本。
まるで、粘土を造花の型で抜き、コテでぐっと押したような、作り物のような花である。

花一つ、掌に乗せただけでも、解き放たれた香りは鼻孔を抜けて、共にしまい込んだ思い出の小箱へと到達する。

キンモクセイ
あと数日でこの香りは終わりを告げ、後は金色の花がこぼれる、黄金の雪道へと変わる。

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2005年9月28日 (水)

フダンザクラ (不断桜)

自転車のタイヤがぺったんこになってしまい、漕ぐのに重くて仕方がない。自分で空気を入れようかとも思ったが、あまりにも抜け方が激しいので、小学校の前の、古い自転車屋さんに持って行くことにした。

見て貰うと、まんまと小さな穴が開いていた。
直して貰った自転車は、これまた古いものだけれど、まるで新品のような乗り心地で、すいすいと走る。
一気に気分を良くして、少しだけ回り道をして帰った。

fudanzakuraすると、秋だというのに、ちらほらと咲いている桜を発見。
あれれ?狂い咲きかな?…と思ったが、このサクラはフダンザクラである。10月から5月の間、こうして咲き続ける桜らしい。

フダンザクラ・・・(不断桜) バラ科 サクラ属 サトザクラ群

フダン=不断 絶え間なく咲き続ける桜という意味か…

この時期、秋の花のはざまなのか、咲き誇っている花が見あたらない中、いささかさみしげな咲き方ではあるけれど、ほんのり桜色の花びらを見て、なんとなく心がぽっとするような気がした。

昨夜からの雨で気温が上がらず、この秋初めての肌寒さを感じた日である。
自転車で走ると、なおのこと風が冷たく感じられ、もはや戻らぬ夏の日に思いを残していた。

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2005年9月27日 (火)

雨の中のアメリカディゴ

America-digo01 午後からだんだんと空気が湿っていき、次第に雨と変わっていった。
今でも、窓の外では静かに降り続く雨の音がする。これからは、雨のたびに少しずつ涼しさを増していくのだろう。
こうして季節のヴェールはまたも引かれていくのだろう。

さて、雨の時には、雨の中のお花を…
10日ほど前の写真で恐縮なのだが、ご紹介したかった花だ。
これはアメリカディゴの花である。見たことあるだろうか?
nancyは、この時が初対面だった。
ちょっと離れたところから、赤く存在感のある花が呼んでいた。

アメリカディゴ・・・マメ科 デイゴ属 Erythrina crista-galli 別名:海紅豆 (かいこうず) 原産:ブラジル・アルゼンチン

アメリカディゴは半低木とはいえ、背の高い樹木だ。写真の木は2m以上もあったが、およそ10mにもなるらしい。

America-digo02 それにもまして目を見張るのは、その真っ赤で大きな花である。その形も実に変わっていて、長さは5cmほどもあろうか。
マメ科ということなのだが、いわゆる蝶形花とも違い、いかにも南国育ちといった、伸びやかな雰囲気がある。

それもそのはず、アメリカディゴはアルゼンチンの国花である。なるほど、その情熱的な表情にはうなずけるものがあるだろう。

もう一つ、南米生まれのアメリカディゴは、同時に鹿児島県の県木でもある。江戸時代ごろには既に日本に根を下ろしていた。

あれ・・・?ディゴって・・・
ふと口ずさんでみると・・・あ、「島唄!沖縄だ!」・・・というわけで、ディゴはインド原産の沖縄の県花。
鹿児島のアメリカディゴと、沖縄のディゴ…
意外なところで、ちょっぴり繋がりを発見。

雨の滴が光るアメリカディゴの花。遠く故郷を思う日もあるのだろうか・・・

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2005年9月22日 (木)

午後のスイフヨウ (酔芙蓉)

ピンクのスイフヨウ さて、昨日に引き続きスイフヨウ。

写真は、昨日エントリした写真と、まったく同じ花である。
これは、午後3時頃の様子。ほろ酔い越して、一番良い気持ちになってきて、歌の一つも歌いたくなってきたところか・・・(笑)

とても数時間前には純白だったとは思えない、色鮮やかなピンクに染め上がっている。大輪であることも相まって、相当華やかな表情になる。
一見くしゃくしゃとした質感は、まるで運動会の入場門を飾る「色紙の花」のようだ。
こんな若々しくも鮮やかな頃を越すと、さらに酔い度はボルテージを増していく。
そしてピークを過ぎると、今度はだんだんと暗く濃い色になって、夕暮れを迎える頃には静かにしぼんでいくのである。

翌日のスイフヨウ写真は前日咲いた花。
そう。スイフヨウは一日花だ。
秋の一日をドラマティックに染め上げながら、一人穏やかに咲き終えていくのである。

つくづく、人間の酔っぱらいも、こうあって欲しいと願いつつ…

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2005年9月21日 (水)

朝のスイフヨウ (酔芙蓉)

スイフヨウ今年も、庭のスイフヨウ(酔芙蓉)が咲き出した。

ちょっと前から咲いていたのだが、花の場所が高くて写真が撮れなかった。
今朝、ようやく低い位置のつぼみが開いたので、じっくりと観察できたというわけ。

スイフヨウ・・・(酔芙蓉) アオイ科 フヨウ属 Hibiscus mutabilis cv. versicolor

スイフヨウは、以前書いたタチアオイと同じアオイ科の落葉低木で、フヨウ(芙蓉)の園芸種である。学名のHibiscusでおわかりの通り、ハイビスカスの仲間でもある。

さて、スイフヨウのスイは、なぜ「」=酔うという漢字なのだろうか?
その謎は、スイフヨウの花の色にある。

スイフヨウの花 朝咲いた花は、ごらんの通り純白なのだ。
それが、時間が経つに従って、だんだんと赤く染まっていく。
その様が、まるで「酒に酔っているようだ」ということから、酔芙蓉と名付けられたというわけ。

それはもう、見事なまでの色変わりで、まさに酔っていく芙蓉とは、言い得て妙である。

と言うわけで、ごらんの白花は朝7時半に撮影したもの。
つまり、まだ全然しらふの酔芙蓉である。

明日は、この花の、午後の表情をお届けしたい。
次第次第にほろ酔いになっていく様子は、一見の価値がある。

それにしても、朝のスイフヨウ。そのすがすがしい美しさも、また格別である。

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2005年9月15日 (木)

ひょうたん み~っけ!

ひょうたん 灼熱地獄から…突然の夕立を抜けたら、秋だった。

ようやく涼しい風が吹くようになった。昨日までの蒸し暑さから、一気にからっとした秋に放り出されたようだ。
心地良いのだが、意外とこの環境変化に、身体がうまく付いていかないことが多い。よって、体調を崩される方も見えるかもしれない。nancy含め、ここ数日間は体調管理に留意されたし。

さて、気持ちよく繰り出した散歩の途中で、ひょうたんみ~っけ。
それにしても、ヒョウタンって、つくづくおもしろい形だと思う。
昔は、何かの型に入れて作るのだとばかり思っていた。

ヒョウタン・・・(瓢箪) ウリ科 ヒョウタン属 Lagenaria siceraria var. gourda

ヒョウタンは、干瓢(かんぴょう)の原料「ユウガオ」と同じウリ科の植物だ。干瓢は果肉?をうすく削いで干して作るが、ヒョウタンはなんといても外側が命。どうやって中身を出すかというと、くりぬくのではなく、1~2週間ほど水につけて腐らせて、柔らかくなった中身を出すのである。ちなみに、この匂いはちょっと臭い。

娘の通っていた小学校では、毎年ヒョウタンを育てている。確か中学年の総合学習で、「へちまとひょうたん」を取り上げるのだと思うから、もしかすると、全国的に小学校の校庭では、ヘチマやヒョウタンがぶら下がっているのかもしれない。そう思うと、なんとも愉快な光景だ。

そんな愛すべきヒョウタンは、実は最古の栽培植物の一つで、なんと約1万年前!の、とんでもない昔から人々に役立ってきたという。
その頃の人は、ヒョウタンを現代のペットボトルのようにぶら下げて、山野を闊歩したのかもしれぬ。

しかし、ペットボトルと違うのは、そこら辺に捨てても完全に土に戻ること。
捨て方に知恵を絞る我々よりも、本当の意味でのエコライフを送っていた古来人の方が、どう考えても先進的に思えてならないのである。

やっぱり私の出番かしらね…?
でっぷり太ったヒョウタンが、秋風を受けて揺れていた。

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2005年9月11日 (日)

この実なんの実 …ムラサキシキブの実

murasakishikibu-500 お天気が続かない。

午後に娘と一泳ぎしたあとプリちゃんで帰途に着くと、フロントガラスに大粒の雨がボツ!ボツ!と当たり出した。

「すごい大きな雨粒!」と思わず感想を口にすると、娘も、「なんだか痛そうな雨だねぇ。」と一言。
その痛そうな雨もあっという間にやんだので、「家に帰ったら、自転車で(選挙会場である)小学校に行こう」と言うことになった。

選挙の帰りには、足を伸ばして、花を探しながら走った。
そして、最初に出会ったのが、このムラサキシキブである。

ムラサキシキブ・・・(紫式部) クマツヅラ科 Callicarpa japonica

murasakishikibu02 以前、国指定湿地で出会ったコムラサキとは、親類筋?いや、美人姉妹か… とにかくよく似ているらしいのだが、見分け方として、花序が葉柄とくっついているのがムラサキシキブらしい。

染まり始めたばかりのムラサキシキブの実に、まだまだ浅い秋を見た。 

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2005年9月 4日 (日)

ハゼラン

hazeran00 大変愛らしい、ピンクの花だ。
最近よく見かけるのだが、ずっと名前がわからなかった。が、とあるコミュニティで尋ねてハゼランと判明した。葉っぱを撮り損ねてしまったので、その点はご容赦を…。

ハゼラン・・・(爆蘭) スベリヒユ科 ハゼラン属 Talinum crassifolium

「スベリヒユ科」と言えば、真っ先にに思い出すのが松葉ボタンである。最近あまりみかけないか?
または、ポーチュラカ。どちらも夏の花であるが、これらは、好日性の花。つまり太陽が大好きな花である。

ハゼランはと言うと、3時草(サンジソウ)などという別名を持つとおり、午後の3時あたりに咲くらしい。
写真の花は、午後4時ごろに撮影したものだから、運良く一番「ご機嫌よろしゅう~」の頃に出くわしたと見えるが、この花は一日花。
要するに、花の咲いている時間はとても短いということになる。それをカバーするのは、おそらくその強い繁殖力である。

ハゼランは、明治時代にやってきた帰化植物である。庭で栽培されていたところを逃げ出して、あちこちで増えてきた。なにせこんなに可愛らしい花なので、増加には人間も一役買っているのだろう。

もう一つの増加の理由は、種名のハゼラン=爆蘭 にある。
つぼみが爆ぜる(はぜる)ように開くから、ハゼランなのだが、もう一つ、実が爆ぜるように種がこぼれるからハゼラン、でもあるのだ。
種さえこぼれれば、こっちのもの。その風情とは裏腹に、アスファルトの割れ目からでも平気で育つほど、パワフルな花なのである。

hazeran ハゼランの故郷はというと、熱帯アメリカという。
熱帯か・・・またしても、ついつい地球温暖化と結びつけたくなってしまうお花発見!という感じであるが、くっきりとしたハゼランの花の色には、やはり心惹かれるものがある。

…nancyは、いまだにピンクの花が一番好きなのである。

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2005年8月31日 (水)

夏休み最後の夜 …ヤブランとプリンタートラブル

yaburan お隣のヤブラン。なぜなら、夏休みも今日で終わり。おちおち写真を撮りにも行けなかったというわけ。

ヤブラン・・・(藪蘭) ユリ科 ヤブラン属 Liriope muscari

2005.08.12 にご紹介したノシラン に近い仲間である。
地味ではあるが、明るいところでないと咲かないらしい。
ヤブランが咲き出すと、秋の始まりである。

さてさて、冒頭に書いたとおり、夏休みも今日で最後。
nancyと一緒に遊び暮らした娘も、(いや、勉強だけは毎日していたが…)、本日ばかりは花や虫どころではなく、課題制作や読書感想文の仕上げに明け暮れた。

思い出すのは2年前の同じ日。自由研究でタカサゴユリの観察をした娘だったが、まとめるのが相変わらず遅く、最終日にもつれ込んだ。
手を出さないでずっと見ていたnancyも、今日が最終日とあらば、見るに見かねて写真をプリントしてやったりと、いそいそ手伝ったのは良いが、最後の最後でプリンターインクが切れて、慌てて買いに走ったのを覚えている。

今回も、ちょっとだけ、いや~な予感がした。よりによって、またしても最終日の夜である。
こんな時、「だから、前もってやっておきなさいって言ったでしょ!」なんて叱るのは、何の意味も持たない。
夏休みの最終日に焦ったことが無い者など、いるわけがないのだ。
要するに、いつだって、誰だって、同じ道を辿るものなのである。

PhotoshopでL判に写真を2枚配し、プリントアウト。難なく動き出したプリンターから出てきた写真を見て、「うん、きれいじゃん!」と思ったのもつかの間・・・・「あらら?」
写真用紙の、中間から下、やけに緑が強く出ている。これって、やばい・・・

じゃ~ん!果たして2枚目は、まるで、先日京都みやげでいただいたグリーンティーをまぶしたような色合いになってしまった。いくらなんでも、これは気持ち悪い。
急いでクリーニングを行ってノズル・チェックをする。…異常なしだ。

…さて!・・・ウィ~ン!今度はきれいにできた。
しかし、「よっしゃ、うい奴じゃ、よしよし…」とプリンターを褒めた途端、出てきた写真はインクをだらだらに振りかけたような、マーブル状態になっていた。
「げ!」…いや、落ち着くんだ!以前もこんな症状になったことがあるじゃないか…。

ここは、慌てず騒がずヘッドクリーニングを行い、さらにノズル・チェックをして、異常が無いことを確かめる。
どきどき・・・・・ウィ~ン・・・ どきどき・・・ 

こうして最後の1枚がプリンターから出てくるまで神経をすり減らし、無事に終わったときにはすっかり疲れ果ててしまった。
なんで、大晦日とかの、「後のない時」に限って、プリンターは機嫌が悪くなるのだろう・・・

そんな時、むち打つように娘の一言が…。

「ママぁ~、今度は読書感想文見て~~!」

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2005年8月25日 (木)

台風とナツズイセン

ナツズイセン ナツズイセンに雨当たる。
ぽつぽつと水玉が、
次第次第に増えていく。

やがて流れて花びらの
縁に大きく集まって、
こぼれ落ちるはかなさに、
一夏の思いが揺れる。
・・・揺れる。

ナツズイセン・・・ナツズイセン(夏水仙)  ヒガンバナ科 ヒガンバナ属 Lycoris squamigera 

「来るぞ来るぞ」とこの数日間、ねっとりとした風とともに、ゆっく~りと台風がやってきた。
幸いこの地方には何事もなく、時折雨が降る程度で去っていったが、静岡から甲信越、関東と、大雨を降らせているらしい。思えば、この前の台風もそうだった。
これが今年の台風のパターンなのだろうか?

東京にいる頃は、台風を恐いと思ったことなど一度もなかったが、こちらに来て2年目くらいだったろうか、そのあまりの猛々しさに、正直、窓から顔を出すことができなかった。
まして、その台風が頭上を通っていった後のすさまじい吹き戻しなど、生涯忘れることができないだろう。
内心、とんでもないところに嫁に来てしまったと、後悔先に立たずの心境だった。(苦笑)

この地方の家の造りは、対地震よりも、対台風なのだ。近くの寺の鐘にいる竜は、矢で射抜かれ片眼にされて、暴れて大雨を降らさないようにと祈りを込められている。

暴れ竜がやってきて被害が出るのはまっぴらだ。しかし、いつもの流れで台風が進まないのも、どこか不安になる。
これも温暖化が影響しているのか・・・
日本全国、いやこの地球、どこか今までとは違う流れになっていやしないか・・・

そんな思いの中に見た夕方の虹はあまりにはかなく、この目に写し込もうと見つめ続けたが、ついには空しく消えてしまった。

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2005年8月24日 (水)

フウセンカズラ

フウセンカズラ 初めてフウセンカズラを見たのは、2年前の夏だった。

裏のお宅の奥さんが、その「実」を娘に一つくれたのだった。見た途端、思わず歓声を上げたのを覚えている。

だって、その「実」のなっている上の方、細い茎状のものが見えるだろうか?
その茎を指で持つと、まるで人形の提灯のようにゆらゆらと、またはぷぅっとふくらませた 紙風船のようにふわふわと、フウセンカズラはおどけて揺れて見せた。

どう見ても自然の造形とは思えぬそのフォルムに、「なんだこりゃ、なんだこりゃ…」を連発しつつ、おもしろくておもしろくて、なんだか急に大声で笑いたくなってしまったのだ。フウセンカズラの実

フウセンカズラ・・・(風船葛) ムクロジ科 フウセンカズラ属Cardiospermum halicacabum 

その名の「風船」とは、見た目のまんま。カズラというのは、蔓植物の意味。

ところで、科名のムクロジというのはなんだろう・・・?これも、なんだか楽しげな響きである。
調べてみると、ムクロジは落葉樹木なのだが、これまたおもしろい素性?があり、なんとその「実」は、お正月の羽つきに使われる、「羽」の黒い玉だと言うのだ!う~ん!見てみたい!

…と、ちょっと話は脱線してしまったが、このフウセンカズラ、この美しい緑色の実が、熟すと次第に茶色に変わっていく。中には種が入っていて、その種がまたユニークでおもしろいらしいのだ。これまた、いつか拝見できた時にご紹介しよう。

それにしても、フウセンカズラといい、ムクロジといい、なんだか「子どもを喜ばせたくて仕方がない」といった精霊が宿っていそうで、ちょっと考えただけで、なんともうきうきとしてしまったのだった。

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2005年8月23日 (火)

庭のいちじく (無花果)

いちじくの木 相変わらずぱっとしない天気が続いているので、写真を撮りに行く気もせず、今日も庭の話になる。しかし、これとて身近な再発見に繋がるわけで、どこにおもしろいものが隠れているかわからないな、と思う。

夏も終わりに近づいて、庭のいちじくが実りだした。
昨年までは小さな実しか付かなかったが、今年はごらんの通り(って、対象物がないから、大きさがわからないかもしれないが…)、売っているのに比べるとやや小振りだが、ぽってりとよく膨らんでいる。

イチジク・・・(無花果) クワ科 イチジク属 Ficus carica 

イチジクは、無花果と書く。花が咲かずに実がなるからである。このあたり、実に不思議な果物で、実の内側に「つぼみ」ができるのである。
いちじくの実そういえば、食べるとき、花粉?と思われるようなものが時にあって、なるほど、果実を食べているのだか、花を食べているのだか…?…てな感覚である。

さて、さっそく一つ収穫してみた。あんまり見栄えは良くないが、完熟していると見え、触れるだけで皮が緩む。
品種名こそ知らないが、皮が非常に薄く、皮ごと食べることも可能な品種なのだ。

いちじくの実 はたしてお味の方は・・・?

それはもう、木で熟した本物の味である。売っているものとは比較にならないほど、とろりととろけそうに甘い。
まるで和菓子の糖度に匹敵するとも思え、和菓子嫌いな娘は、「我が家のいちじく」が少々苦手なほどである。

nancyは、こちら(東海地方)に来るまで、いちじくを一度も食べたことが無かった。よそのお庭で実がなっているのを見たことはあったが、果物=商品としては、あまりそこら辺で見かけた覚えもなかったし、おそらく値段も高かったのだろうから、見かけても買おうとは思わなかったに違いない。

生涯で、いちじくを食べなかった時間の長さを考えると、なんだか損したなぁ・・・という気になるほど、いちじくは濃密な晩夏の味覚なのである。

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2005年8月22日 (月)

花火のような …ニラの花

ニラの花 台風がますます近づいているのか、時折強く降る雨と雨の間を縫って、散歩に出た。

娘は自転車、nancyは徒歩。自転車のかごにはミルク、nancyの手には、東京の父母に出す葉書と、ピンクの傘。

思ったよりも風が心地よく、雲の様子を見ながら、用心しいしい少しだけ回り道をした。

一回りして戻ってみると、nancy家の庭に可愛らしい花が。これって、まるで花火のようではないか。

これは、ニラの花である。いつ植えたのか覚えていないが、自然に芽生えたものだろうか・・・

ニラ・・・(韮) ユリ科 ネギ属 Allium tuberosum

ニラの花 あれ?ニラってユリ科なの!? それに、ネギ属ってことは、ネギの仲間は全部ユリ科ってこと?
…そうなのだ。たとえば、薬味に使うアサツキなんて、とっても可愛い花である。ラッキョウの花も相当美しいらしい。

先日人気TV番組で、ニラの効能について放送していた。ちょいとつまんで、晩ご飯にでも使おうか?それともやっぱり、トウが立ってしまうと堅くて食べられないのかな?

なんてことをのんびりと考えていたら、いきなりざぁ~っと雨が降ってきて、あわてて家の中に飛び込んだ。

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2005年8月21日 (日)

旅するユリ …タカサゴユリ

タカサゴユリ 台風が近づいているせいか、ここ数日雨がちになっている。気温は若干下がってはいるものの、湿度が高くてまことに居心地が悪い。

さて、写真のユリ。今の季節、あちこちで見かける。
nancy家の庭にも咲いている。しかし、植えた覚えはない。このユリは、実生で増えるユリなのである。

タカサゴユリ・・・(高砂百合) ユリ科 ユリ属 Lilium formosanum

2年前に、娘はこのユリの花粉を顕微鏡撮影したり、種の輪切りをスケッチしたりして、最後はPower Pointにまとめ、印刷した模造紙版とCD-Rを提出した。小学5年のことだ。

当時は名前もわからなかった。ある日突然風に乗ってやってきて、白い花を咲かせたように思えた。
通常の野草なら、一度根付いたらずっと同じ場所で咲くのだろうが、ある年、また “ふっ”といなくなった。かと思うと、今年はまた、庭の違う場所で咲いている。

実は、タカサゴユリは帰化植物である。故郷は台湾。高砂とは、台湾の地名である。
しかし、一般的にはあまり好まれないと思われる「帰化植物」でも、こんなにきれいな白百合が咲くのなら、雑草として抜いてしまう人はほとんどいない。
大輪のユリが、植えた覚えもないのに、庭の片隅や、道ばた、コンクリートの割れ目など、場所を問わずに咲くのである。共通条件は日当たりが良いこと、くらいである。

ユリは、たいていが球根で増えるものである。もちろん、雄しべも雌しべもあるから、結実すれば種ができるのだが、あまり種では増やさない。あれだけの花を咲かせるには、やはり球根の充実が必要になってくるからだ。

タカサゴユリの種が土に落ちると、まず1年目は茎を伸ばさず、ジャノヒゲのように細い葉だけを地上に出している。そうやって、エネルギーを使わないようにして球根をどんどん充実させていき、2年目、3年目になってようやく茎を伸ばし始めるのである。それでも、一般的なユリに比べれば、はるかに短い期間で花を付けることができるのだ。これが、近年増加している理由だろう。

茎が伸びて「ユリらしさ」がうかがえるようになってくれば、人間様は誰も抜いたりはしない。あとはぐん!と身体を伸ばして、少し細長い、しかし豪華な白い花を咲かせるのである。
ましてnancy家では、じゃまするものなどいない。その気になれば、庭中タカサゴユリだらけになっても不思議ではない。

しかしながら、同じ場所にずっと咲くことなく、数年するとタカサゴユリはどこかに旅立っていく。連作を嫌う植物は他にもあるが、ウィルスのせいなのかもしれないし、旅立つ宿命でもあるのかもしれない。
ある日やってきて、またいつの間にかいなくなる白百合… そして、人間たちは、その花の美しさを忘れることはできなくなるのである。

植物にはいろいろな戦略があるが、このタカサゴユリの一番の味方は、人間なのかもしれない。

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2005年8月15日 (月)

ヒマワリ ~ヘルシンキのラドクリフ

ヒマワリの花 いかにも夏の花といった風情のヒマワリ。

このヒマワリたちは、後ろのエノコログサが巨大植物に見えるほど小さいが、学童の庭では、ものすごく背の高いのがぐんぐんと育っている。
nancyが昔々夏休みの宿題で描いたヒマワリは、今日では、個性豊かな、実に多種多様な園芸品種が作り出されているのである。

ヒマワリ・・・(向日葵) キク科 Helianthus annus

さて、世界陸上を見ている人は多いことと思うが、ラドクリフがゴールして見せた笑顔を見て、なんだか背の高いヒマワリのようだと思った。

ヒマワリの花 あの、涙のアテネが昨日のことのようだ。あのとき、走り続けることができず、泣きながら歩いてしまったラドクリフが、ここまですばらしい走りを見せるなんて、当時はだれも思わなかっただろう。しかし、その後のラドクリフはアテネを引きずることなく、今日まで走るたびに連勝し続けてきた。なんという精神力。
まさに、夏の強い陽を浴びてなお光り輝く、大輪のヒマワリそのものだ。

そんなヒマワリは、キク科植物。一見一輪の花に見えるが、実はたくさんの花の集合体だ。
女子マラソンでは、日本選手のがんばりも光った。
まさに粒ぞろいなヒマワリの美しさだった。

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2005年8月12日 (金)

夕立と、ノシランと…

朝から曇りがちだった。午後には、「こりゃ、一雨来るな…」という天気になりながら、なかなか降らなかった。

世間はお盆休みである。しかしながら自営の我が家には、はっきりとしたお盆休みなど、ついぞ無い。だいたいが店主(nancy夫)の気分次第であるが、今ひとつノリもフットワークも悪いので、母娘二人で遊んでばかりいる。
昨日は公営プールに泳ぎに行ったが、さて、今日はどうしよう。

あてもなくどこかに走ろうかと思いながら、3時過ぎてしまった。さてぼちぼち出ようか・・・と、思った途端、「待ってました!」とばかりに大粒の雨がバラバラと降り出した。しばらく様子を見るとやや小降り加減になってきたので、とりあえずプリちゃんを走らせることにした。雨の具合がどうにもならなければ、ぐるりとドライブするだけでも良いのだ。お盆休みに、一歩も家から出ないのは、ちょっとばかり切ないではないか。

道中、一時は相当強く降ったりもしたが、ちょうど目星を付けた場所に到着した途端、意外なことに雨が上がった。

ノシラン そこで出会った最初のお花が、このノシランである。

ノシラン・・・(熨斗蘭)ユリ科 ジャノヒゲ属 Ophiopogon jaburan

ジャノヒゲに似ているが、さらに大きく、葉の長さは50~80cmほどにもなり、こんもりとしている。ランと名が付いているが、ラン科ではなく、ユリ科の植物だ。図鑑に寄れば、「東海以西に、主に海岸に近い林に咲く」とある。ちなみに、ここはあまり海には近くない。

ノシランの名は、葉は葉が熨斗(のし)に似るからだと言うのだが、果たして・・・?
「のし」というのは、よく祝儀袋の上の方に付いてる、色紙を折りたたんだような「あれ」である。

のし【〈熨斗〉】
祝い等の進物(しんもつ)に添えるもの。色紙を折って上が広く細長い六角形にし、細く切った“のしあわび”をその中にはりつける。[ATOK同音語用例文より抜粋]

う~ん…「のしを付けて返す」…なんてことを、常に言われそうで耳が痛い。(苦笑)

ノシランの花 その花は、白く清楚だ。残念ながら先ほど降った夕立のお陰か、花は閉じてしまっていたが、その代わり、置いてきぼりを喰った雨粒がきらりと光っていた。

ノシランには、ジャノヒゲ同様、ラピスラズリのような美しい実がなるはずだ。
その実が結ぶ頃、是非ともまた会いに来たいと思う。

・・・なんてことを思っていたら、ま~たバラバラと大粒の雨が降り出し、慌ててプリちゃんの待つ駐車場まで走った。

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2005年8月 1日 (月)

ヒメジャノメと、ゴーヤの花

ヒメジャノメ 昨日のウラナミヒメジャノメに続いて、今日はヒメジャノメの登場。

ヒメジャノメ・・・・チョウ目 ジャノメチョウ科 大きさ (前翅長)18-31mm 時 期 5-10月 分 布 北海道・本州・四国・九州 Mycalesis gotama (参考サイト:昆虫エクスプローラ

このチョウは、nancy家周辺で撮影した。ウラナミヒメジャノメと同じく、蛇の目がはっきりとしている。残念ながら、開帳した姿は見せてくれなかったが、それでも、これだけくっきりと撮らせてくれたのだから、幸せと言えよう。

よく見ると羽の上部がやや欠けて見える。もしかすると、外敵から辛くも逃れることができた、非常に幸運なチョウなのかもしれぬ。

ジャノメチョウは、全般的に地味なイメージがあるが、ウラナミヒメジャノメも、ヒメジャノメも、「姫」が付くだけあって、やっぱりかわいらしい。
ウラナミヒメジャノメはいろいろな花の蜜吸うが、このヒメジャノメは、花にはあまり寄らず、地面近くや、こうして何かの葉に止まっていたりする。

ゴーヤの花 さて、ヒメジャノメが止まっている葉っぱ、キュウリの葉かなぁ?と思っていたら、後日見に行って、昨今人気のゴーヤであることが判明した。

これまた、お花が実に可愛いのである。ゴーヤはちょっと苦手なnancyだが、お花の可憐さに、少し食べてみようかな?と思ったりした。

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2005年7月20日 (水)

ヘメロカリス・・・もしかしてユウスゲ?

ヘメロカリスの花 夕方、所用で学童まで自転車で走った。もちろん、娘の自転車のかごにはミルクが乗っている。

ふと、とあるお宅の庭先に、黄色い花が咲いているのに気が付いて、自転車を止めた。
「あれ?もしかしたら、ユウスゲかしら?…」
ユウスゲ(キスゲ)
は、昨日一昨日と書いてきたカンゾウの仲間で、夕方に咲くお花である。有名なニッコウキスゲの親戚筋である。

ユウスゲ ・・・(夕萓)(別名キスゲ (黄萓)) Hemerocallis thunbergii

時間はすでに夕方6時を回っている。ノカンゾウなどは、夕方にはしぼんでしまうのだから、この黄色い花が夜咲きなのは間違いないだろう。
ただし、間違いなく丹精されているものなので、とりあえずヘメロカリスとしておこうか…。 ヘメロカリスとは、カンゾウの属名でもあるが、カンゾウ科の園芸種の呼び方だ。

ヘメロカリスの花アップヘメロカリスは、日本や東アジアのキスゲたちが欧米で改良されたもので、花の色や形も実にバラエティに富み、華やかに夏を彩る。

英名はDay Lily … 欧米の人たちは、この花のどこかエキゾティックな風情を楽しんだのだろうか、ヘメロカリスは、世界中で華麗に咲く、カンゾウ(キスゲ)の子孫たちである。

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2005年7月 8日 (金)

ネジバナがやってきた

nejibana02  偶然、散歩の途中でネジバナを見つけた。ネジバナといえば、nancyの不運を、一気に良い方向にねじ曲げてくれたお花であるから、この再会はもう、感激以外の何者でもなかった。

それも、なんと、近所のお宅の庭先で、である。
かつて水害の多かったこの地方独特の、高く積んだ石垣の上、とってもすてきな芝生の上に、あちらにぴょん、こちらにぴょん、という感じで、ネジバナたちは咲いていた。
早速デジカメを向けていると、そこのお宅の奥さんが出てきた。

「写真、撮らせて下さいね。」
「あら、そんなもので良ければどうぞ、どうぞ…」
「自然に生えたんですか?」「そうなんですよ。」…なんて言葉を交わした後、奥さんはお家の中に入っていった。

その時、娘が言った。「ママ、トカゲがいるよ!」・・・え?!どこどこ???!!!

…だめだ、もうネジバナどころではなくなってしまった。
nancyがアマガエルを愛してやまないのは、もはや耳タコ(目タコ?)状態だと思うのだが、トカゲもね… 好きなんですよ。実は。(笑)

というわけで、石垣の隙間に潜んでいるトカゲ相手に、待つこと数分。う~ん、暗くてピントが合わないなぁ・・・ 娘に、「お願いだから、(トカゲを)脅かさないでね。」と頼む。

…と、トカゲで騒いでいたら、ネジバナのお宅の奥さんがまた出てきた。
「そんなに好きなのね・・・じゃ、シャベルを持ってくるわ・・・」
…な、なんと、ネジバナをくださると言うのである!
まさか、ご執心なのはトカゲだったなんて、言うわけにはいかなくなった。(汗)

「いえいえ、どうかそのまま置いておいて下さい。ここで咲くのが一番いいんです。」
「ところが、置いておけないのよ。もう草は刈るんだから。どうぞ持って行って。」と言われてしまい、そっくり芝ごと掘られたネジバナを、手渡してくれたのだ。

自転車のかごに、もらったネジバナをそっと横たえて、急いで家に帰り、さっそく雑草だらけの我が庭に植えてみたのである。
すてきな芝生から、雑草ぼうぼうへのお引っ越し・・・う~ん、ネジバナさん、お気に召すだろうか・・・?

nejibanaさぁ、これが我が家にやってきたネジバナである。
上の写真と同じ花なのだけど、さすがに少し花が傷んでしまった。しかし、数日たつが、元気そうだ。倒れかけのお花も大丈夫。ちゃんと根付いているみたい。
そして、よく見ると、花の向こうにアマガエルの姿があるのだ。

この光景を見て、心から幸せになったのは言うまでもない。
やっぱりnancyにとって、ネジバナのスパイラルは、良い方向に作用しているのは間違いない。

え?トカゲ?もちろん、ネジバナのおかげで撮れましたよ。可愛く。
明日はトカゲの写真が出てきます。嫌いな人、ごめんなさい。

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2005年7月 6日 (水)

洗濯に追われ…

三日間ほど降り続いた雨も、今日は少しだけ休んでくれた。この晴れ間はまことにありがたい。いそいそと洗濯にいそしんだ。

娘も、中学生になって2度目のプールに入れるとあって、ルンルンで出掛けていった。
2度目?そう。あんなに暑い日が続いたのに、まだプールの授業は2度目なのだ。
なんでも、ハードル走のテストが終わらないとダメとかで、カンカン照りの日には入れて貰えず、初めて入った日は小雨混じりの肌寒い日だった。それもたったの15分とか。
小学校もそうだが、「梅雨に入って寒くなったらプールに入りましょう。9月はまだまだ暑いけど、10月は忙しいし、台風も多いし、早いところ運動会をやらなくちゃいけないから、プールは1学期でおしまいです。」なのである。
矛盾だらけの学校教育。こんなことだから、融通の利かない子どもたちが育つのだ。
(※余談だが、nancyは9月にプールに入った記憶があるのだが、東京では9月半ばくらいまではプールには入れて、運動会は10月ではないか?)

…てなことを思いつつ、洗濯物を干す。本当に良い気持ち。
午後になって雲が多くなったが、なんとか概ね乾いてくれた。分厚いジーンズなどは、乾燥機の力をほんのちょいと借りればいい。

murasaki_katabamiさてさて、道ばたの可愛いお花がまた1つ。

ムラサキカタバミ・・・(紫片喰) カタバミ科 Oxalis corymbosa 江戸時代にやってきた帰化植物。日本では種を結ばず、らっきょうのような鱗茎で増える。
園芸種のオキザリスの原種と言ったら、ピンと来るかも。
 
あ!これ、よく見る!・・・でしょう??

nancyが小さい頃は、東京にも「どぶ」がたくさんあって、そんな「どぶ」の脇には、このムラサキカタバミの花が咲いていた。
葉っぱは3枚だけど、三つ葉のクローバーとはちと違う。でも、東京ッ子にとっては、この花が幸福の三つ葉だったのかも。

ムラサキカタバミの、葉っぱの方は、またいずれご紹介しようかな?
前に書いた、ジロボウエンゴサクのように、nancyたちは、葉っぱを使ってお相撲を取ったりして遊んだのである。

ムラサキカタバミ。これもまた、ちょっぴり懐かしいお花である。

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2005年7月 1日 (金)

ムクゲ ~ タチアオイ

mukuge雨交じりの空の下、白いムクゲの花が映える。

ムクゲ・・・(木槿) アオイ科 ムクゲ属 Hibiscus syriacus

ムクゲは、なんとなく懐かしさを感じる花だ。昔から、夏にはムクゲがよく似合う。
ムクゲの木の横に、団扇(うちわ)を持った浴衣姿の婦人が佇んでいたら、これはもう、どんぴしゃりである。

意外にも、と言おうか、なるほどと言おうか、ムクゲはハイビスカスの親戚だ。いずれも夏の花。

tachiaoiちなみに、同じアオイ科にはタチアオイという、すらりと背の高い草本があって、こちらも、おそらく「ああ、あの花!」と思われる方が多いだろう。

タチアオイ・・・(立葵)アオイ科 タチアオイ属 Althaea rosea
 
こちらも日本人にとって、とても馴染みの深い花だ。どちらの花も、たった一日しか持たないが、夏の、強い日差しにも、強い雨にも耐えて、次から次へと咲いてくれる。

ようやく梅雨らしくなった今日・・・しかし、TVを付ければ気象情報。どうか、大きな災害が起きることなく、今まで降らなかった分を取り戻せると良いのだが・・・

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2005年6月30日 (木)

たまげた暑さ

kabocya夏野菜が育っている。
トマトなどは、雨が少ない方が甘くなるが、かぼちゃはどうなのかな?

それほど大きくないはずの日本が、雨が降りすぎて困るところと、降らなさすぎで困るところで二分している。

子どもたちが水不足について話をしていたので聞いてみると、
「○○川、もうあと10cmくらいしか水が無かったよ。」
「え?そうなの?蛍が困っちゃうね。」
「うん、足のくるぶしちょいくらいまでしか水がなかった。」

こらこら、川に入ってはだめでしょう~!
でも、川に入って遊びたいよね。滝のように流れる汗が物語ってる。

午後4時過ぎ、現在作ってるホームページに使う写真を撮りに、隣の集落まで自転車で走ったのだが、想像以上の暑さなのにはびっくりした。
風は充分にあるのだが、これが熱風なのだ。日焼け止めに弱いのだが、さすがに付けて出たのに、みるみる腕が赤くなっていく。
ほんのわずかの上り坂すら、吸い込む空気が熱くて息苦しくなる。これはちょっと注意しなくては・・・熱中症を起こす人もいるだろう。めまいを起こしそうな暑さである。

用事を済ませたら、早々に家に戻った。大きなカヤツリグサに目を奪われたが、もたもたと撮影している気にもなれなかった。
玄関を開け、浴室に直行してシャワーで汗と日焼け止めを洗い流し、ようやく生き返ったような気分になった。

そして、大抵こんな日には、いきなり激しく降ってくる。その次には雷だ。
だんだんと近付いてくる雷に敬意を表して、PCの電源を切り、コンセントも抜いた。

…まさに自然に翻弄されっぱなしの一日だった。

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2005年6月28日 (火)

ようやく降った雨

yabukanzouいかにも水涸れといった表情のヤブカンゾウ

ヤブカンゾウ・・・(薮萓草) ユリ科 Hemerocallis fulva form. kwanso
夏の花なのに、喉が渇いて息切れ寸前。。。

降りそうで降らない空。
今降るか、今降るか、果たして洗濯物は乾くのかしら?と、心配するほどの天気。それなのに、一向に降らない。

湿度が充分で、そこに温度を与えられつつ、ぴっちりと蓋をされたような状況になって、これではまるで蒸し焼き。人間ギョウザ状態である。たれを付けて食べられては困る。

昨晩など、6月にして超熱帯夜ではなかったか?さすがに眠れず、寝てもすぐに起きてしまい、すっかり寝不足となってしまった。べたべたの空気を身にまとい、あっちにごろん、こっちにごろん、扇風機を出しておくんだったと後悔しても、後の祭りである。

それが、今日の夜7時過ぎになって、いきなりバタバタバタ…!と降り出した。次には雷だ。あわててPCの電源を落とした。

それから数時間、やんだかと思うと、激しく降ったりを繰り返したが、ちっとは涼しくなるかと思いきや、全然である。
どうも、まだ降り足らないような湿気である。
なんで、全部景気よく放出してしまわないのだ!と、恨めしく空に怒鳴りたくなるほど。

ふぅ。。。本当に、暑いなぁ。。。

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2005年6月15日 (水)

百合の花

百合の花植えっぱなしで品種もわからぬが、毎年百合の花がいくつか咲く。

このお花もそのうちの1つ。花びらの基部が離れているし、草丈も低いから、スカシユリ(透かし百合)の仲間かな?

球根植物というのはうれしいもので、手入れとは無縁なnancy家の庭でも、毎年同じ顔を見せてくれる。
本当にきれいなので、切って花瓶に生けようかな?なんて思ったりもするのだが、こうして自然に咲いている方が、花もずっと長持ちするだろうし、固いつぼみも開くだろうと、なんとなく切るのを躊躇ってしまう。

それにしてもこの花、まるで、白地にピンクのマーカーで、きゅっきゅと塗ったようである。それもあまり上手くなく。どういう具合でこうした花びらができあがるのか、不思議でならない。

花びらと言えば、ユリの花びらは6枚と思っていたら、実際は3枚+萼3枚であるそうな。
へぇ!またしてもびっくりである。
どうして百合たちは、萼を花びらに似せたのだろうか?
そうした花の方が、より虫たちを惹き付けやすく、良い子孫を残せたのだろうか?

降りそうで降らない雨。
花びらが一日でも持ちますように。でも、空梅雨も困るよね。
百合の、そんなつぶやきが聞こえてきた。

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2005年6月13日 (月)

シモツケの花

シモツケの花華やかなアジサイの影のように、小さなピンク色の花が咲いている。
シモツケの花だ。

シモツケ・・・(下野) Spiraea japonica バラ科 シモツケ属

下野(しもつけ)って?今の栃木県にあたる、「下野の国」に多かったから、(または、発見されたから?)シモツケと名が付いたらしい。ちなみに栃木県の木はトチノキだよね。う~ん、シモツケかわいそう。

シモツケの花シモツケは1m程の低木で、ご覧の通り小さな花がびっしりと付いている。おしべが目立つ一つ一つの花をよく見ると、まるで何かのイラストのように丸く5弁の整った花びら…。よくもまぁ、こんなにたくさん!と、ため息をつかせてくれるほど。

霜が降りるような…という表現からシモツケと呼ばれるようになったという説は、定かではないらしいが、nancy的には、霜が降りる如く、緑の葉を覆い隠すほど咲き誇るシモツケのイメージの方が、はるかにしっくりとくる。

夕方になってようやく涼しい風が吹き出した。どこか幼げなシモツケの花は、この時期の美しさを思い出させてくれる。

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2005年6月12日 (日)

色…

久し振りに予定のない日曜を過ごした。

娘は友人たちと図書館へ行くと言って、数日前から楽しみにしていた。図書館と言っても、市内にたった1つしかなく、バスと徒歩とで30分以上掛かる。おまけに蔵書数も少ないが、周辺は賑やかだ。ショッピング・ビル内で食事をしたり、プリクラしたりと、いろいろ楽しんだらしい。

ぼちぼち夕食の支度に取りかかろうか?と思う頃、娘が、「ねぇ、もうお散歩はだめ?」とねだってきた。そうだね、ちょっとだけ行こうか・・・

夕焼けの空な~んちゃって、案の定、外に出たらちょっとだけではすまなかった。
ようやく帰途に着くと、目前に西の空。
うわ~!きれい~!

刻一刻と色を変える空。家路を急ぐ鳥たち。
「なんであんなに赤いの?」「それは、太陽光線の中の青い光が弱まるから…って、そんなのは後にしようよ。…なんて、きれいなんだろう・・・」

この写真、何もいじってない、撮りっぱなしだ。
この空の色だけでいい。そう、この色だけで・・・

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2005年6月 9日 (木)

ツユクサ (露草)

ツユクサの花台風4号の影響からか、朝からべたっとした一日だった。
これが抜けるまでは、しばらく肌に空気の重さを感じることだろう。

野辺に咲くツユクサに朝露が光っている。

ツユクサ・・・ツユクサ(露草) ツユクサ科 ツユクサ属 Commelina communis

ムラサキツユクサでも書いたが、このツユクサも一日花。開いてから、たった数時間でしぼんでしまう。そのはかなさが露のようだということから、露草と呼ばれるようになったとも言う。

幼い頃、ツユクサの花で色水遊びをしたことを思い出す。幼さと はかなさとが折り重なるように、青い花びらに露潜む。

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2005年5月27日 (金)

ムラサキツユクサ

オオムラサキツユクサ この時期になると見かける、ムラサキツユクサの花。

小さい頃から、ムラサキツユクサはずっと野の花だと思っていたが、我が家の野草図鑑には載っていず、園芸の図鑑で調べたら出ていたので、これは園芸種の花に分類されるのだろうか?

ムラサキツユクサ・・・(紫露草) ツユクサ科 Tradescantia ohiensis ※トラディスカンティアと言うと、nancyは観葉植物を思い出す。なるほど、どこから見ても馴染みの深い花のようだ。北アメリカ原産だが、日本の気候になじんだのだろう。
ちなみに、この写真の花は、ムラサキツユクサより葉も花も大きい、オオムラサキツユクサである。

nancyは小学生の時に、この花を絞った汁で絵を描いたのを覚えている。「ツユクサを持ってくるように」と先生に言われて、みな青いツユクサを持って行ったのだが、nancyだけがムラサキツユクサを持って行ったので、ちょっぴり誇らしげな気分だった。もちろん、絵を描くにはムラサキツユクサでないと、量的に無理だろう。

オオムラサキツユクサの花その他、花糸に付いている紫色の毛は、数珠玉状の1列細胞からなるそうな。…と言うわけで、細胞学の実験に使われたりと、大忙しのこの花には、誰しもきっと思い出があるはずだ。

これほど親しみの深い花であるけれど、こうしてじっくりと見てみると、3弁花であることも知らなかったように思う。
また、一日花なので、咲いても、ものの数時間でしぼんでしまう。よくぞまあ、そんな短い時間で、たくさんの人の心に存在を刻み込めるものだ。

ムラサキツユクサの花の色が溶け込む6月が、もうすぐやってくる。

 

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2005年5月 6日 (金)

家庭訪問終了!~ダイソン掃除機

オダマキの花 写真は、庭のオダマキ。
この春、娘が花壇に植えたものだ。うつむいて咲いているので、写真撮影には苦労させられる花だが、デジカメのビューワーをもってすれば、比較的楽に撮れる。
しかし、来年はもう少し植える場所を考えたい。(苦笑)

さてさて、家庭訪問が無事終了した。やれやれである。(先生のことが、やれやれなのではない。念のため。)
(家庭訪問週間で早じまいの)学校から帰るなり、「やっぱり、玄関で立ち話だったらしいよ。」という娘。
それならばそれで、通常は素通りされる「玄関から見渡せる場所」も気を抜けない。ま、要するに、家の隅々まで気を抜かなければ良いのだが、それは理想論である。(爆)
…なんて書いているが、そんなに神経質な性格ではないので、そこは適当にこなす。

今回の大掃除で活躍したのは、なんと言っても、12月にヤフオクからgetした、ダイソンの掃除機だ。さすがはダイソン、CMに偽り無しだ。その強力な吸塵力は、がんがん吸っても全く衰えを知らない。それなのに、排気はまったく匂わないのである。

nancyは、長い間パピヨンのブリーダーをしていたから、現在まで、大きいの小さいの、水を入れるのや、サイクロン式、果ては「家ごと掃除機」状態の、セントラル・クリーナーまで、何台もの掃除機を使ってきた。しかし、ここまで手放しですばらしいと褒め称える掃除機は、ダイソンが初めてだ。
どれも、買った当初はよく吸うし、匂いもない。しかし、それも最初だけだ。おまけに、業務用集塵機以外では、「目詰まりしそうな砂などは、吸っちゃダメ」とか注意書きに書いてあるし、とにかく日本の掃除機はヤワすぎる。

ダイソンの生まれ育った国はイギリス。土足で家に入る国で、砂が吸えなかったらどうだろう。ここに、箒ではいて掃除をしてきた国との差が出てくる。
もちろん、手元スイッチがなかったり、音が大きすぎたりなど、掃除機にデリケートな要求をする日本人には、少々合わない部分もあるが、掃除機の基本性能は「ゴミを吸う!」ことなのだ。
ダイソンには、「これぞ、掃除機!」の称号を捧げたい。

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2005年5月 4日 (水)

シラン(紫蘭)とアマガエル

シラン(紫蘭) 田舎の道は細い。特に集落の中は、うっかり車で入り込むと、さんざんな目に遭うことがある。
しかし、そんな路地裏には楽しみがたくさんある。季節ごとに色とりどりに楽しませてくれる花たちがいる。

あるお宅の庭先では、日を浴びて紫蘭が咲いていた。東海地方に住んでいるが、こちらの方は、地震よりも台風の備え一番ということで、一段高くしてあるお宅が多い。おかげで、通るnancyたちの目の高さに、花の一番美しい姿があるものだから、つい足を止めて見入ってしまう。
紫蘭の花
このシラン(紫蘭)も、本来ならかがまないといけない高さだが、まさに見頃な位置に花があり、こんなに見事な花だったのかと、今更ながらに驚いた。

そこへ、もうひとつうれしいことがあった。
もう一度、上の写真の左の辺りを見て欲しい。アマガエルがシランの葉につかまって、のんびりと昼寝をしているのだ。(カエル嫌いでなかったら、是非写真をクリック!)多分、生まれて3年目くらいのアマガエルではなかろうか。冬眠から目覚めても、まだまだ眠いらしく、こうして昼寝をしていると見える。

nancyは、アマガエルが大好きで、彼らに会う為にこの地に来たのだと思っている。nancyが生まれ育った東京も、昔はずいぶんのんびりとしていて、毎年小学校や大きな公園の池から、カエルの卵を取ってきては育てていた。が、それらがアマガエルだったのかどうかまでは、よく覚えていない。カエルになった途端、生き餌しか食べないからと、父に言われて放しに行ったのを覚えている。

さて、アマガエルはまさに平和そのものだ。このカエルも御多分に漏れず、一時間後に通ったときも、まったく同じ姿勢で昼寝をしていた。
思わず、一言声を掛けたくなるのをこらえて、そっと通り過ぎた。

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2005年4月29日 (金)

暑い!~ ヒメウツギの花

ヒメウツギ 暑い!めっちゃくちゃ暑い!・・・ので、今日もスミレの気分では無くなってしまった。このまま行くと、もうスミレは出番が無くなってしまうかも知れないが、それはそれでいいのだ。また来年がある。(笑)

暑いときは、爽やかな花がいい。すずらんはまだ咲いていないけど、新緑に白い花びらが可憐な、ヒメウツギの花が咲いていた。
ヒメウツギの花は、実際はもっと華やかなのだが、気温は高くとも、時はまだ4月。ようやく咲きだしたばかりである。それでも、まわりのつぼみたちが白く点々と光る中、あまりの暑さに堪えきれずに開きかけた花の美しさは、はっと息を呑むほどであった。
ヒメウツギ
ヒメウツギ・・・ユキノシタ科 ウツギ属  落葉低木
ウツギは空木とも書いて、枝が中空だからウツギらしい。
○○ウツギという木は、種類が違うものもあるし、ユキノシタという名の草花もあるので、「ちょっぴりまぎらわしい」と思ったら、なんと草本のユキノシタも、ウツギも、同じユキノシタ科なのだそうだ。これにはびっくしりた。ちなみに、アジサイもユキノシタ科である。

さて、同属のウツギは、別名卯の花とも呼ぶ。

卯の花の匂う 垣根に  時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて  忍び音もらす 夏は来ぬ

有名な、「夏は来ぬ (小山作之助 曲)」の歌詞に出てくる卯の花が、ウツギなのだ。
ちなみに「匂う」のは、花の香りではなく、卯の花が美しく映えるさまを謳っている。

ヒメウツギは、ウツギよりも若干早く咲き出すが、それでも今日の暑さは、まさに「夏は来ぬ」そのものではなかったか。
ホトトギスは見なかったが、アマガエルの声が響いていた。

2005.05.02 修正追記しました。

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2005年4月22日 (金)

忘れな草

忘れな草 忘れな草という花の名は、どことなく心に響く。
昔流行った歌のせいもあろうが、この花ばかりは、カタカナの「ワスレナグサ」ではなく、「忘れな草」と表記したくなる。

忘れな草は、キュウリグサと同じ、ムラサキ科に属している。ATOKによると、勿忘草という字もある。こちらの方が、ドナウ川に散ったという恋人の哀しみが、より感じられるかもしれない。

属名はワスレナグサ属で、キュウリグサはキュウリグサ属。つまりは、属違いの異母兄弟?みたいなものか…?

くるくると巻いた花序をほどきながら咲いていく様は、キュウリグサを大きくしたような雰囲気だが、残念ながら田んぼ脇のキュウリグサは、一つ咲いては一つ散りながら上に伸びていくので、このような花姿にはならない。
忘れな草は、さすがに歌になっただけあって、美しく整った花が咲きそろい、小さいながらに華やかさを具えている。

さしずめ、愛すべき春の妖精といった風情だろうか。

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2005年4月21日 (木)

シラー カンパニュラータの白い花

scilla_campanulata03  近所の家の軒下に、白い蕾がいくつもついた株を見つけたのは、いつのことだろうか。

いったいどんな花が咲くのだろうと、わくわくして待っていたら、写真のような、すずらんに似た純白の花が咲いた。

調べると、球根植物のシラー カンパニュラータ (学名:Scilla campanulata) らしい。様子から見ると、一年目の株とは思えない。つまりは、昨年まではnancyの興味から外れていたということなのだろうが、昨春は身体をこわしていて花を愛でるどころではなかったから、やはり、今の健康には感謝するばかりだ。

scilla_campanulata02さて、群生して咲いている株から、ほんのわずか離れてぽつんと咲いている株を見つけた。どことなくさみしげだが、それとも、これは新たに芽吹いた株であろうか… ならば、伸びゆく喜びに溢れているようにも見える。

シラー・カンパニュラータ・・・見かけによらず性質は強いらしいので、是非来年は育ててみたい花の一つだ。

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2005年4月20日 (水)

雨に濡れたイチゴの花

イチゴの花朝から、生憎の天気になった。
風の音を聞きながら娘の弁当を作る。この雨と風の中、自転車通学する娘のことを思う。

そこでTVを付けて驚く。なんと、また福岡で地震が起きたと言う。それも、「前回よりも大きいくらいだった」という町の声を聞いて、知人の安否を思う。

(左サイドバーの)リンク集のMOCAさんも、お住まいは福岡だ。いかがされただろうか。その他、一度もお会いしたことはないが、親しくさせてて頂いているNet友だち数人のことも、気に掛かった。
みなさん、どうかくれぐれも気をつけて。心よりお見舞い申し上げます。

さて、雨が小降りになったところで、庭に出てみた。
苺の花に雫が乗っていた。
11年程前に、この家に私たち家族と一緒に越してきたプランターのイチゴだ。この地が気に入ったらしく、元気に根付いて、一時は食べきれないほどの苺がなった。しかし、年々だんだんと数が減り、今年はこの1株しか見かけない。ちょっぴりさみしい。

しかし、この写真を見ていて、花に乗った一匹の蟻を見つけると、なぜだか少しだけ暖かな気持ちにもなった。

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2005年4月17日 (日)

大根の花

daikonhana 野菜の花が好きだ。
早春から、いろいろな野菜の花を見てきたが、清々しい天気が続く中、いよいよ大根の花が見頃になってきた。

大根の花は、菜の花などのアブラナ科の一員である証拠として、特徴的な花弁4個で十字を形成している。
小学生の頃、菜の花の分解をしたのを思い出すが、娘に聞いたら「何それ?菜の花を授業に使ったことなんかないよ。」と言うのに驚いた。残念ながら、ゆとり教育では、子どもの好奇心を引き出す授業はないらしい。

確か、「科学と学習」の付録に、「植物解剖セット」が付いていて、菜の花をばらばらに分解したように思う。なんだか外科医かなんかになったような、誇らしげな気持ちになったものだ。

…と、大根の花に戻るが、白地に、うっすらとしたピンク~薄紫色が差す、実にきれいな花だ。どうも花の個体差が大きくて、写真の花は白勝ちなのだが、クリックして原寸写真を見て貰うと、ほのかに染まったつぼみが見えると思う。

柔らかな花びらに、春にしては強めの陽が映ると、春も中盤である。

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2005年4月 9日 (土)

レンギョウの花

このところの暖かさで、桜が競うように咲きだした。東海は意外に桜の開花が遅いが、咲き始めると一気に満開まで突進する。この週末は、どこも花見で賑わうだろう。

レンギョウの花 さて、そんな桜の花の横で、レンギョウの花が盛りである。
毎年この黄色いレンギョウの花を見るたびに、どこか懐かしい気持ちで一杯になってしまう。

小学生の頃、登下校時にはよく路傍の植物で遊びながら帰ったものだが、時には道沿いのお宅の庭木を、少々拝借したりもした。アパート住まいであったから、庭木のあるようなお家が羨ましかったし、また、その様なお宅にお住まいの方は、子どもがちょっとくらい花で遊んだところで、いちいち文句を言わない鷹揚さがあったように思う。

おまけに、レンギョウは、大抵垣根から枝を飛び出させていた。そうそうちんまりと収まっているような木ではないから、枝をうんとしなやかに伸ばして、通る子どもを誘っていた。

花を一つ取って指で捻りながら風に乗せる。すると、4弁の花びらが、くるくると回りながら落ちていく。
ただそれだけのことなのに、黄色い花びらが風に舞う姿が、今でもこの目に焼き付いている。

レンギョウ・・・モクセイ科 落葉広葉低木 英語ではGolden bellsと呼び、桜に先駆けて春を告げる花。

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2005年4月 6日 (水)

ユスラウメと入学式

ユスラウメの花(娘の)中学の入学式の為、朝から何かと慌ただしかった。とはいえ、まぁまぁ一人で身支度はできるから、その点は気楽である。
おまけに、入学式の日から、友達と待ち合わせて自転車で行くと言う。おそらく、明日からの自転車通学に備えての下調べも兼ねてのことだろう。中学校そばまでは二人で何度か行ったことがあるから、あとは中学の内側に入れば、自転車通学の準備も、とうとう仕上げ完璧となる。
雨や風の日は大変だろうが、がんばれ!娘。

さて、庭のユスラウメ(山桜桃)の花が咲きだした。保育園に入る前に植えた、我が家のユスラウメは、ソメイヨシノの花よりも、ほんの少しだけ早く咲いて、毎年娘の春を見守ってきた。
娘が学校に慣れる頃に、今度は甘酸っぱい実をたくさん付けてくれることだろう。
その頃には、また一緒に食べようね。

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2005年4月 3日 (日)

いよいよ、4月

ヒカンザクラ今日から4月だ。
意外なことに、東海地方は東京よりもソメイヨシノの開花が遅い。今日つぼみの様子を見てきたけど、まだ少し眠たそうだった。
去年は開花が早く、おまけに春の嵐が荒れ狂ったので、あっという間に散ってしまったが、今年はちょうど入学式の頃に、見頃になるかもしれない。
あと一週間。子どもたちも桜も、準備の時間である。

ソメイヨシノより一足早く、ヒカンザクラの花が咲いている。
にわか植物観察家のnancyは、当然のごとくこの花も知らなかった。
幹を見れば桜であるし、ふくらんだつぼみの頃から濃い桃色で、ずいぶん派手な桜だなぁと思ってレンズを向けていたら、通りがかった方が名前を教えてくれた。

ヒカンザクラ・・・緋寒桜 (「彼岸桜」と間違いやすいので、最近はカンヒザクラ(寒緋桜)とも呼ぶらしい)
つぼみの頃に感じた派手さも、開花するとイメージが変わる。パッと花びらが全開するソメイヨシノなどに比べ、このヒカンザクラは、うつむき加減に、恥ずかしげに下を向いて咲くのである。

~~~ お知らせ ~~~
今まで「カテゴリー」が、リンクとして機能していませんでした。
本日ようやくそれに気が付いて、設定変更と共に若干の整理をし、左サイドバーに配置しました。
例えば、野草たちに関する記事は、「木、草花、自然」の中に分類されています。

・・・が、整理されてるとは言い難い状態ですね。(笑)
年中なにかに夢中になってるnancyにとって、カテゴリー分けは一番悩みの種です。(笑)

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2005年3月29日 (火)

ヒヤシンスの水栽培

ヒヤシンスの水栽培一日中雨が降っていた。冷たい雨ではなかったが、どうも調子が出ない。。たった一日だけなのに、もう春の青空が恋しくなる。

家の中を見ると、娘が育てたヒヤシンスがずいぶん大きくなって、花も全部咲ききったようだ。
庭に植えようと、買ってきた球根を見た娘が、「水栽培をやってみたい」と言ったのが秋のことである。

ヒヤシンスの水栽培… 昔々、nancyが小学生のころは、学校で必ず栽培したものだ。窓辺にずらりとヒヤシンスが並んでいたのを、おぼろげながらに思い出す。どうやら今はやらないと見え、娘にとって初めての水栽培になった。

昔は、青や緑色のガラス製"水栽培専用容器"を使ったのだが、その後、プラスティック製の容器が出現したのを覚えている。
大きい容器はヒヤシンス用、小さいのはクロッカス用で、小学生のいる家庭なら、一つや二つはあったのではないだろうか?

さてさて、「水栽培の容器なんて、売ってるのかしら?」と思ったのだが、心配ご無用。
早速娘は、ペットボトルを使って、栽培容器を手作りしたのである。
容器の作り方は、学童で教えて貰ったらしい。ペットボトルの上部を切り取って逆さにし、下部の中に入れると、球根の受け皿になるのだ。なるほど、上手い具合にできるものである。

根が出るまでは、球根のお尻に水を付くくらいにして、根が出たら、水位を下げる。
根の部分は暗くした方がいいので、昔はアルミホイルなどを巻いたりしたのだが、現在は吸水して膨らむきれいな色のゼリーが売っているので、それを使ったら具合が良く、見た目も美しくなった。

栽培場所は、我が家で一番気温が安定しているトイレに置くことにした。そう。あまり暖かい場所は水栽培には不適なのである。
根が出た、芽が出たと言っては騒ぎ、少しずつトイレのヒヤシンスは大きくなった。

そして、春…。
実はあんまりいい球根では無かったので、咲くかどうか少し心配だったのだが、思ったよりもずっと立派な花が咲いた。

もう一つ。
ヒヤシンスの香りは、どんなトイレの香水よりも良い香りがして、春の思わぬプレゼントに、とっても得した気分になった。

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2005年3月18日 (金)

卒業・・・そして…

コスミレの花今日は、卒業式である…
朝は光まぶしく、実に晴れ晴れとした日だな…、と思ったのだが、8時過ぎから風が吹き始め、次第に強くなり、果ては唸り声まで聞こえてきた。
先週来、催花雨の後には冴え返ると書いてきた。・・・またしても、「冴え」なのか・・・ 。しかし、どしゃぶりの雨でなくて本当に良かった…。ありがとう。>天気。

さて、なかなか良い卒業式だった。昨今は演出された卒業式が主流なのか、この日の為に娘たちは一生懸命練習してきた。ピアノ伴奏しながら自ら歌う姿に、成長を感じた。

卒業式の日に貼る花は、ずっと前から決めてきた。しかし、今日、思いがけない花との出会いがあったので、急遽変更してご紹介したい。それが、このスミレである。調べてみると、どうやらコスミレらしい。

卒業式の後、学童保育所でお別れ会を催してもらい、楽しく昼食を食べて帰宅したのだが、娘は強風を押して、サイクリングをねだった。卒業式で疲れてるのに…と、しぶしぶ出掛けたのだが、通りかかった駐車場の傍らで、人知れず咲いているスミレを見つけたのだ。それも、なぜか石塀とアスファルトとの、ほんのわずかな隙間に咲いているのである。少し離れれば、土はいくらでもあるというのに、である…
グレーアウトした背景の中で、淡い青紫の花たちが小声でささやきあっていた。

卒業の後に出会った、可憐なスミレの花。
別れの後には出会いが…
きっとすてきなできごとが、君を待っているよ。

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2005年3月17日 (木)

卒業式前夜

桜桃のつぼみから雨粒落ちる朝からひっきりなしに雨が降っている…。桜桃のつぼみから雨粒がぽたり…

明日は娘の卒業式である。中学は自転車通学であるから、通学路を歩いて小学校に行くのは今日で最後になるだろう。
娘が2年生になってから、ずっと続けてきたことがある。それは、集合場所までの路地を一緒に歩くことだ。なぜ2年生からかというと、1年生の時は6年生が寄ってくれたのだが、その子が卒業してからは、少子化もあって、家の前を通る子どもは居なくなった。
ブロック塀脇のその道は、なんとなくじめっとした裏道であったし、朝っぱらからさみしい思いをするのは、なんだか損をするような気がしたので、一緒に歩くことにしたのである。

いつまで歩くかは、特別に考えていなかったが、娘が「もう、いいよ。」と言う日までかな…とは、思っていた。しかし、そのまま6年生の卒業前日まで朝の見送りは続き、お天気の日も、今日のような雨の日も、風の日も、雪の日も、150m程の距離を、毎日いろいろな話をしながら歩いた。梅雨時になると、ブロック塀にはたくさんのカタツムリが出現したし、赤ちゃんガエルがよじ登ろうとして塀に激突したりしていた。
一年生の頃はお尻に当たって痛かったランドセルも、この3月には寄せ書きでいっぱいになった。

本当に、あっという間のできごとだった!

明日は、共に祝おうね。卒業を、共に歩こうね。

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2005年3月14日 (月)

今朝のクロッカス

雪をかぶったクロッカス今朝、庭に出たら、一面粉砂糖をはたいたようになっていた。山もすっかり白くなってしまった。空を見ればはどこまでも青く、光も暖かいが、いかんせん春咲きの草花たちは、雪をかぶって寒そうに震えていた。

この冬元気に過ごしていた娘が、ここへ来てとうとう熱を出してダウンしてしまった。
欠席の知らせを書くために連絡帳を開くと、前に書き込んだのは10月だった。保育園の頃は年中風邪を引いて休んでいたのに、ずいぶん丈夫になったものだと一人つぶやく。今週は卒業式を控えている。早く元気になあれ。

クロッカスの花が咲いたが、この寒さで心配」というコメントを頂いたので、我が家のクロッカスはどうなったかな?と見に行くと、ご覧の通りの有様だった。しかし、黄色いつぼみは生き生きしているので多分大丈夫。明後日には暖かさが戻るそうなので、開いたら可愛い姿を撮りたいと思う。

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2005年3月13日 (日)

ひとりぼっちのノースポール

クリサンセマム・ノースポールまたもや寒さの戻りである。
天気予報って、当たって欲しくない時に限ってばっちり的中するものだ。
昨日の催花雨とはまったく正反対の、真冬の寒さに逆戻りしてしまった。昨夜から朝に掛けてどんどん気温が下がり、今日の日中も下がり続けて、夕方にはなんと雪まで降ってきた。
山に近い方面に走ったら、プリちゃんも久々の「低温表示」が付きっぱなしになり、「外気温3度」の文字に驚く。こちらでは、雪というより氷の粒が、地面をころころと滑っていった。

庭に、どこからやってきたか、こぼれ種のノースポール(クリサンセマム・ノースポール)が咲いている。寒さが再来すると、ひとりぽっちの姿はさすがに寒々しく、さみしそうに見えた。

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2005年3月12日 (土)

菜花雨…催花雨

雨の中のさくらんぼの花昨夕から降り続いた雨。
目を覚ました草花に朝餉の潤いを与え、開花を催す雨になる・・・
それで、昔の人はこの時期の春の雨を、「催花雨 (さいかう)」と呼んだ。「催」を「菜」と替えて、「菜花雨」とも言うようになり、転じて菜種梅雨の語源になったという説もある。

我が庭でも、催花雨に打たれたおかげだろうか、声を上げて驚くほど、本当に急に、さくらんぼの花が開いた。
昨日見たときに「ずいぶんつぼみが開いたな…」、と思っていた矢先であった。まさに、文字通りの催花雨である。

さくらんぼの花びらに やさしい雨が降り注ぐ

咲けよ、咲けよと降り注ぐ

春よ、春よと降り注ぐ

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2005年3月11日 (金)

思わず目を覚ましたチューリップ

少しせっかちなチューリップ寒さが続いている頃は、地面にしがみつくようにしていた草花たちも、ここ数日の暖かさで、一気に目覚めた感がある。
チューリップなどの球根たちなども、茶色い皮を次々に脱ぎ捨てて、我先に「光へ!」と背を伸ばし出す。
しかし、中にはせっかちなチューリップもいるのか、こんなに背が低いうちに咲こうとしているのであきれてしまった。
そういう品種なのかとも思ったが、花の色を見せているのはこの一本だけなので、いったいどうなるのか、今後を見守りたいと思っている。(笑)

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2005年3月 9日 (水)

やっと終わった確定申告

美しいしだれ梅nancy家は自営業である。税理士なんてしゃれた方は雇えないから、当然(?!)の如く、会計はnancyの仕事になる。
nancy夫は商業出身であるから、10年程前に独立開業したときは、こんなことになるなんて予想もしていなかった。ところが、このままでは税務署の餌食になると見たnancyが、見るに見かねて会計するようになったのである。
しかし、なせばなる…である。(のか?)nancyにはPCという強い味方があったので、のっけからいきなり複式簿記で決算してしまった。
ところが、当時は会計ソフトがとても高かったので、仕方なく安いソフトに手を出してしまったのがいけなかった。バグだらけで、「タイピングが早すぎてプログラムが壊れる」という、とんでもないことまでしでかした。TELサポートで尋ねたところ、そこの社長らしき人が出て、データをパーにしてしまったnancyに同情してくれるどころか、「愛する我がソフトを壊した!」と猛烈に怒られてしまい、次のマニュアルからは、「画面が反応してから次のキーを押すように」という一文が追加されてしまった。
で、もう二度とこのソフトでは会計すまいと毎年心に誓うのだが、バージョンアップが2000円台と激安なので、ついつい欲に駆られて…いや、今度こそ不具合が直っているに違いないと期待して、毎年使っては山ほどの不具合に泣いてきた。最終バージョンでは計算が妙に合わないことに気が付き、とうとう三行半を叩きつけたものの、どのソフトを使おうかと、今年に入ってもまだ迷っていた。
そこへ、会計ソフト会社の弥生が、今や話題のlivedoorに買収されて、安くダウンロード販売されるようになったのである!(livedoorの社長日記はこちら )…別に堀江さんのファンでも何でもないが、優れたソフトを安価に流通させてくれるのはありがたい。
さすがに会計では老舗の弥生のソフトは、使い勝手がなかなかの優れものだ。なんでもっと早く使ってなかったかと思うほど、きれいな会計ができた。が、それが2月の後半だったので、約半月で決算を終わらせたことになる…。

・・・疲れた・・・

写真のしだれ梅が咲く頃、毎年nancyはひぃひぃとPCに向かっているのである。
今年こそは、まめに決算するぞ!・・・と、毎年心に誓うnancyなのであった。

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2005年3月 6日 (日)

行きつ戻りつ…

黄色い水仙風が冷たい日であった。太陽も半分は雲に隠れてしまい、なかなか身体を暖めてくれない。一日おきに冬と春が行ったり来たりを繰り返しているような感じだ。
首にしっかりとマフラーを巻いて、今日もサイクリングしてきたが、さすがに風を避けて路地裏を走った。
グループホームの庭先に、黄色い水仙が咲いていた。

暖かさ 行きつ戻りつ 水仙の 黄の花びらにこそ 春想う宵

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ピンク色のアセビ

クリスマス・チア-全国的に荒れ模様だった昨日とは打って変わって、今日の日中は、なんとも春らしい一日になった。
午後には恒例のサイクリングに繰り出したが、わざと手袋を外して春の感触を楽しんだ。

少し走ったところで、思わぬ素敵な花に出会った。
すずらんのような、ピンク色のベルがたくさんぶら下がった姿が実に可愛らしい。これは早咲きのアセビである。

アセビ・・・ Pieris japonica ツツジ科
アシビともいい、「馬酔木」と書く。
この可愛らしさとは裏腹に、この木には神経毒があり、馬が食べると酔ったようになることから、この名が付いたという。といって、触ったりする分にはまったく心配ないので、怖がりすぎなくてもいい。この程度の毒を持つ木は、山ほどあるのだから。

ちなみに奈良公園にはたくさんのアセビが植えられているらしい。なぜなら、鹿たちは緑を植樹してもぺろりと食べてしまうのだが、毒のあるアセビは本能的に食べないからである。

毒があろうがなかろうが、アセビは大変愛されている花木なのに間違いがなく、「Japanese Andromeda 日本のアンドロメダ(銀河といった感じか?)」という大変美しい英名を持つ。

写真の花の品種は、‘Christmas Cheer’(クリスマスの喝采)といい、これまた実に華やかなネーミングだ。

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2005年2月21日 (月)

パンジーで心の暖かさを…

暖かな色のパンジー寒の戻り…なんてことをのんきに言っていたら、これはちょっと戻りすぎ!の寒さになってしまった。少し前の春めいた気分とはうって変わって、つい首をすくめて歩いてしまう。
しかし、あと少しで2月も終わりである。いよいよ本格的な春がやってくるのだから、寒い話はちょっと忘れよう。
春の庭を飾る草花というと、まず思いつくのがパンジーである。チューリップが咲くまでは主役級であり、剛健で休まず咲き続けてくれる安心感がある。
春の思い出のどこかには、きっとパンジーが咲いていたはずだ。そんなパンジーにも流行があって、毎年新しい花が登場する。一時は花の大きなものが人気だったが、最近では中輪でこんもりとした、花数の多いものに人気があるようだ。
というわけで、今日は中輪で、ぽかぽか暖かそうな色のパンジーを貼ってみた。せめて、目から暖まっていただきたい。

早く暖かくなってちょうだい!(笑)

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2005年2月14日 (月)

白梅のポップコーンと、友チョコ

ポップコーンのような白梅先日撮影した、八重の白梅の写真を見ながら、「これは何かに似ている…」と思っていたが、そうそう、はじける最中のポップコーンにそっくりだ。
暖かさを浴びるごとに、ひと梅、ひと梅、ポンポンと元気よくはぜていくかのようで、梅たちの、春に浮かれるうれしさが伝わってくる。

食べ物ついでに…
今日はご存じバレンタインデーだ。もしくはチョコの日。
昨日、娘はチョコ作りに余念がなかった。たった一人の為にではなく、何人分かを作るのである。なんでも友だち用チョコなのだと言う。略して友チョコと呼ぶらしい。チョコを湯煎で溶かし、カップに入れてアラザン(ケーキ用の銀の粒)などで飾り、可愛くラッピングしていた。
そして、今日はたくさんのチョコを貰って来た。なるほど、今は女の子同士でもチョコを贈り合えるらしい。
ますますチョコレート業界の戦術を感じながら、「ま、いいか…。」と、チョコを頬張った。

チョコを貰ったれぃれぃ※今気が付いたのですが、こうさぎのれぃれぃもチョコを貰ったようです。心なしかうれしそう。

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2005年2月13日 (日)

ミルクと散歩

そんなに載せないで~寒さは残るが風はおだやかなので、久し振りに娘、ミルクの3人?で、のんびりと散策に出た。

車の多い道では、もっぱら娘の押す自転車のかごに入れられていたが、暑くなって脱いだ娘のジャケットや、果てがバッグまで載せられてしまった。(軽いのでご安心を)
それにしても、何をされても文句を言わないのは、さすがの穏やかさである。しかし、さすがのミルクも次第に仏頂面になってきた。パピヨンは大きな耳のせいもあって実に表情が豊かなのだ。
ところが、公園に着いて大好きな芝生の上に降ろした途端、すっかり機嫌を直して飛び回っているものだから、見ているこちらも本当にうれしくなってしまった。
鹿児島紅梅
先日の暖かさのお陰で、梅の花もだいぶ開いてきた。これは鹿児島紅梅という八重咲きの梅。早咲きの類らしく、先日の雪の日から先頭を切って咲いていたので、真っ先にご紹介。

※左サイドバーに、春のカードを追加しました。
  学童にいただいたお花をアニメーションしました。

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2005年2月11日 (金)

ユリオプス・デージー

ユリオプス・デージーの花つかの間の暖かさも数日か、夕方から冷たい風が吹いて、気温も下がってきた。またまた冬の女神が復活してきたのだろうか。当分はせめぎ合いが続く。

さて、寒い冬のさなかに元気に咲いてくれる花がある。ユリオプス・デージー(キク科 Euryops pectinatus)も、その一つだが、その鮮やかな黄色は、まさに暖かな春を思わせてくれる。
写真の花は、ちょうど山から下りたところに植えられていた、草丈1mほどもある立派な株だ。今は花数こそ少ないが、それでも遠くからぽっと黄色く光っているのが見えた。いったいいつから咲いているのだろうか。

ユリオプス・デージーの銀色のつぼみ
葉やつぼみは、柔らかな毛に覆われていて、銀色に見える。南アフリカ原産と言うが、日本の冬に見事に適応している姿は天晴れだ。

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2005年2月 9日 (水)

暖かいと…

菜っ葉に薹(トウ)が立つ妙に暖かい一日になったが、また数日後にはいきなり寒くなるらしいので、くれぐれも注意が必要だ。

とはいえ、日中はあまりの暖かさに脳みそが緩んでしまい、すっかり春気分になってしまった。
先週の雪で一週空いたカイロ・プラクティックの施術を受けると、ますますとろ~っとしてしまい、やらなければならないことが山ほどあるのに、どうにも集中できない。とうとう我慢できずにうたた寝をしてしまった。仕事が休みで良かった。

小さな畑の端っこの、小松菜だろうか…、
菜っぱに薹(トウ)が立っていた。

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2005年2月 4日 (金)

あと少しの…

紫モクレンのつぼみビロードのような毛に覆われた、シモクレン(紫木蓮)のつぼみは、まだまだ固い。

「寒いですね~」…最近、人に会うたびに口をついて出る言葉だ。今、一年で一番寒い時期を過ごしている。

今日は学童の定例会だったが、インフルエンザが猛威を奮い、子どもだけでなく、保護者の欠席が目立った。皆さん、どうかお大事に。
定例会の後には、友人に娘を託してPTAの常任委員会に出席した。本日のメインイベント、次年度の役員選挙である。nancyはもう6年間も役員をしているが、それでも尚、名前が書かれているのには笑った。来年度、一人娘は7年生?(笑)

卒業を控え、別れと出会いが近付いてくる。下駄箱に靴を入れながら、あと何回学校に来るのかな?と指を折った。

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2005年1月31日 (月)

寒椿

寒椿の花寒椿(カンツバキ)の花が咲いている。
寒椿は、椿と違って花がぽとりと落ちない。だから私は、ずっとこの花のことをサザンカだと思っていたが、なるほど、寒椿は椿とサザンカとの雑種なのだという。
写真は蕾が少し膨らんできた位の花。花心が見えない、このくらいの咲き方が好きだ。

さて、またまた強力な寒気がやってきた。雪雲を運んできそうな風も吹いている。明日はやっぱり雪だろうか…。

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2005年1月22日 (土)

春を探しに…

一足早い芝桜昨日の雪空とは打って変わって、今日はよく晴れた。青空に誘われて、一足早い春を探しに野に出た。
風がとても冷たくて、マフラー、手袋でしっかり防御していても、顔や耳がきんきんに冷たくなってくる。
あと少し… あと少しだよ…

公園の芝桜も、寒そうに凍えていたが、歩くうちにやっと見つけた、小さな小さな桜色。
風に揺れながらもしっかりと春を伝えている。

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2005年1月 8日 (土)

ソシンロウバイ

香りもすてき寒さひときわ…
暖冬の為、返り花が多かったが、さすがにこの時期になると咲いている花も少なくなって、ちょっとさみしい。
今日は気分を変えて違う道を歩くと…
「あ、ロウバイだ…」
ロウバイは私の好きな花の一つである。蝋細工のような質感の花びらと相まって、香りも品がよく、切り花でもよく見かけるので名前を覚えたのだが、あらためて調べると、この花は「ソシンロウバイ(素心蝋梅)」とあった。蝋細工のような花
花の中央が暗紫色なら、「ロウバイ」、黄色一色なら「ソシンロウバイ」ということになる。

「芯」ではなく「心」という字をあてた人の心が、うかがえるような気がした。
素の心…を、磨きたいと思う。

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2004年12月 6日 (月)

今日も虹!

rainbow02.jpg
うっかり目覚ましをかけ忘れて、10分寝坊!あちゃ~
仕方なく車で娘を小学校まで送った帰り、西の空に虹を発見す!
やったぁ!禍を転じて福となす!(笑)
カメラを取りに帰って公園に行ったけど、さっきまで晴れてたのに、
急に冷たい雨と風が……うう、いじめやねん…
虹を見れば、裾から裾まではっきりとした、完全半円の虹!すばらしい!
ところが、大きすぎて画角に全部が入りきらない!
吹き付ける雨からカメラを守りながら、なんとか当てずっぽうに撮った中の一枚です。

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