2007年12月 1日 (土)

ノブドウの実

久しぶり、ほ~んと、久しぶりの投稿である。

なんだか急に忙しくなって、仕方なくBlogPetのれぃれぃに留守を任せたのだが、2007年5月13日 (日)を最後にパタリと投稿しなくなり、ハーボットのむぃむぃにはずいぶんとひもじい思いをさせた…。
すまない…むぃむぃ。
…なんて、ずいぶんとバーチャルな話である。

このブログを始めたときには小学生だった娘も、今や高校受験生。
目標をずばり音楽に定めた昨年来、何かと忙しいことこの上ない。
nancyと一緒に山歩きをすることもめっきり少なくなった。
…が、そこはそれ、超不良な母が「こんなに良い天気!山で食べるごはんは、おいしいぞぉ~~」と誘えば暗記本片手に付いてくるあたり、まだまだ可愛い娘なのである。

…というわけで、今日は久しぶりの山行きとなった。
もっとも、この山には10月始めにも来ていたし、写真も撮っていた。…が、なかなかこのブログに書き込む気が起きなかった。
つまり、それほど「ここ」は自分にとって特別な場所なのだと思うのである。

ノブドウの実さて、写真はご存じノブドウの実。
よくぞここまで美しいブルーに染まるものである。

ノブドウ・・・(野葡萄) ブドウ科 ノブドウ属 Ampelopsis brevipedunculata var. heterophylla 花期:7~8月
過去のエントリ2005年10月28日 ノブドウ (野葡萄)

この小道では、風が吹くたび、赤や黄色に染まった木の葉が、乾いた音を立てて降り注いでいた。
幾重にも重なった落ち葉たちは、ふかふかのじゅうたんになる。
あまり陽の射さない裏道だから、常に足下には湿った空気が漂い、じきに枯れ葉たちを栄養たっぷりの堆肥に変えてくれるだろう。

ノブドウの実アップ ノブドウの実は、主を失った枝先に、たった二つ取り残されていた。
その不思議な美しさに、つい持ち帰りたい衝動に駆られる。
しかし、あっという間にこの青は色あせる。
いくら美しくても、ノブドウの実は飾り物にはならないのである。

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2006年12月 9日 (土)

ヤブコウジ

以下、「それが今頃どうした?」の話題で恐縮だが…
12月に入ってしばらくの間、怒濤の忙しさが続いていた。(もっとも、nancyの忙しさなんて、たかが知れているが…)
それも無事に明け、この「ヤブコウジ」が下書き保存のままだったのでアクセスしようとするも…「あれ?メンテナンスかしら?」
ま、最近すっかりブログもさぼり気味なので、この時はあまり気にしなかったのだが…

翌日になってアクセスするも、「あれ?…まだメンテ?」
…なんと、ニフティは56時間もメンテをしていたらしいのである。

そう言えば、前も2日間メンテがあったっけ… 
しかし、それが3日となると大記録である。次は4日か?
さすがのニフ、何事においても記録を作るものよのぉ~(拍手喝采)
なんてことを思いながら、それだけ長いメンテだもの、どんな変化があるのだろう?
と、楽しみに開けたのだが、
「あれ、?なんの変化も無いぢゃない。。。」

なんと、メンテしたらなぜか負荷が高まっちゃったので、とりあえずメンテ前に戻しました。ですと…。
う~ん、さすがのニフティ、3日も留め置いて良い仕事してくれるものである。
今度こそフリーにしようかしら… (泣)

さてさて、気を取り直そうか…話がヤブコウジでなかったら、またもお蔵入りになるところであった…(苦笑)

ヤブコウジヤブコウジは、小さな小さな木。
左の写真の個体でだいたい樹高10cmほど。
こう見えても幼木じゃない。これでも立派な成木なのだ。

世界一小さな樹木…というわけではないが、こんなにきれいにちんまりとまとまっていて、これが作り物じゃないなんて、誰が信じるだろう…
しっかりとした厚みのある葉には光沢があり、縁にははっきりとした鋸歯(ぎざぎざ)がある。
なりこそ小さいが、ヤブコウジのイメージは弱々しさとは無縁だ。

ヤブコウジ・・・(藪柑子) ヤブコウジ属 ヤブコウジ科 Ardisia japonica 常緑小低木 樹高10~20cm 分布:本州、四国、九州 別名:十両

ヤブコウジは平安の昔から日本の山で生きてきた。
小さな身体に常緑の葉をまとい、ちょこんと赤い実を付けた可愛らしいヤブコウジは、永きに渡って日本人に愛され続けてきた。
たとえ‘なり'は小さくても、艶のある真っ赤な実ははっきりと存在を主張して、見る者の心に何かを刻みつける。

ヤブコウジさて、ヤブコウジは仲間と共にいることが多い。(余談だが、背後にはソヨゴの葉、手前にはテイカカズラの幼木が顔を出している。)
この写真でも、周囲に仲良く写りこんだヤブコウジを認めることができる。実は彼らは地下茎で結ばれているのである。・・・と言うよりも、発達した地下茎が分枝して、明るく条件の良さそうな地上を見つけては、ちょこんと地上茎が顔を出すのだ、とも言える。

そう考えれば、付近のヤブコウジは全て同じ個体とも言える。
やれ、小さい小さいと書いては来たが、全体で一つの生命を有するのならば、それほど小さな樹木とは言えないのかもしれなく、これは、先頃エントリーしたばかりのテンニンソウとも共通することなのかもしれない。

ヤブコウジ

人間は、とかく目に見える範囲のことで物事を判断して、手前勝手な基準を設けてしまいがちだ。
足下のちっぽけなヤブコウジ、見た目は草っぽいが、実は樹木であるテンニンソウ

「星の王子様」に出てくる帽子の絵が、実は大きな象を飲み込んだうわばみかもしれないことを、常に謙虚な気持ちで受け止めるべきなのだ。

本当に大切なものは目に見えないんだよ。
(物事の本質は眼では見えない)

この小さな山を登っていると、「樹木の根」の存在が、いかに山を支えているかと教えられるのだが、ヤブコウジもまた、その地下茎でしっかりと山を支える仲間の一つなのである。
山=地球=宇宙にも思え、彼らがいかに多くのことを教えてくれるかと、今さらながら気づかされたのだった。

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2006年11月28日 (火)

東屋のわきで… ヤブコウジの赤い実

山の道…と言うわけで?登りだしたわけだが、歩くのは昨年と同じルートである。(…てか、それしかない)
標高500m程度の小さな山だが、それとて登るのは意外にきつい。
ルートのほとんどが人ひとり歩くのもやっとの細い道であり、足下には枯れ葉が多く滑りやすいのだ。

昨年のnancyの興味はどちらかというと樹木よりも草本に目が向いていたから、似たような木ばかりで樹下にはシダ植物が生い茂るこの山に行きたがる娘の気が知れなかった。
しかし、歩き始めて間もなく、そんな気持ちは変わっていったのである。
あれ、この山ってこんなに面白かったっけ?

さて、ちょっときつめの坂をがんばって一気に上ると、東屋(あずまや)に出る。
この東屋については昨年ぷち登山 その2で書いたが、もちろんここで昼食タイムとなる。
なにせこの小さな山では、この東屋を過ぎると「平らで落ち着ける場所」にあずかることは難しくなるのだ。

早速、お待ちかねのおにぎり(薄味の梅菜めしに、中身は焼きたらこ)登場!なのだが、お待ちかねどころか、まだスタートして30分も経っていない。
実は、今回も家を出るのが遅くなり、とっくにお昼時間を過ぎていたのである。
しかし、家でお昼を食べて出るほど我々は愚かではない。(笑)
「東屋でおいしいおにぎりを食べる」という目的を達成するための綿密な計算に基づき、おにぎりと同時に空腹をこしらえてきたのである。(汗)
もちろん、澄んだ空気の中で食べるおにぎりのおいしさは言うまでもなく、ミルクもおやつを貰って、つかの間の幸せ気分が広がった。

ヤブコウジさて、出遅れたのであるからそうそうのんびりしてはいられない。
すっかり口癖になってしまった、秋の陽はつるべ落とし
二つずつある大きめのおにぎりを、それぞれ一つずつ残して東屋から降りると、ヤブの中に小さな赤い実が光っているのを見つけた。

あ、ヤブコウジだ…

ヤブコウジ・・・(藪柑子) ヤブコウジ属 ヤブコウジ科 Ardisia japonica 別名:ジュウリョウ 常緑小低木

小さなかわいいヤブコウジ
早速しゃがんでカメラを向けると、ふと思い出した。
確か、昨年もここでヤブコウジに会って、こうして写真を撮ったっけ…
同じ場所で同じ顔に出会ったので、ついうれしくなってしまった。

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2006年2月14日 (火)

サルトリイバラ (猿獲茨)その2 ~植物分類

sarutoriibara-aki01 2006.02.10 サルトリイバラ (猿獲茨)を書いているとき、気になったことがあった。
それは、サルトリイバラの分類である。といって、難しい分類学の話をしたいわけではない。
時に分類を複数持つ植物に接するのだが、いったいどういうわけで差違が生じるのかと、ただ単純に思ったまでなのである。

サルトリイバラ・・・ユリ科(サルトリイバラ科) シオデ属(サルトリイバラ属) Smilax china 雌雄異株のつる植物

かつては、サルトリイバラはユリ科 シオデ属に分類されていた。
が、最近ではユリ目 サルトリイバラ科と分類するようになっている。
これはなぜか?
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、

サルトリイバラ科Smilacaceae(またはシオデ科)は単子葉植物に属する科。従来ユリ科に含められていたが、形態が他のユリ科植物と大きく異なるためクロンキスト体系では独立の科とされている。

おお、クロンキスト体系とはなんぞや?

クロンキスト体系は、被子植物の分類体系のひとつ。1980年代に Arthur Cronquistより提唱された。1990年代にAPGが登場するまでは最新の分類体系であった。

おお、今度はAPGとな?

APG植物分類体系(APGしょくぶつぶんるいたいけい)は、1990年代に登場した被子植物の新しい分類体系で、クロンキスト体系がマクロ形態的な仮説を根拠に分類体系を作り上げたのに対して、ミクロなゲノム解析から実証的に分類体系を構築するものであり、根本的に異なる分類手法である。(一部抜粋)

むぅ、とうとうゲノムとな!
というわけで、2006.02.10 サルトリイバラ (猿獲茨)では長くなるので説明できなかったのだが、「ユリ科(サルトリイバラ科) シオデ属(サルトリイバラ属)」の括弧でくくられた分類は、APG植物分類体系で分類された科名だったのである。

「それがどうした?」と言われるとそれまでなのだが、要するに、仮に何かの植物が資料によって違う分類になっていたとしても、それは分類手法が異なるだけで、のっけから誤りというわけではないのである。
それに、現在はAPGが最新の分類体系としても、将来的にはまったく違う手法の分類体系が出現する可能性だってなきにしもあらずである。

だいたい、サルトリイバラがユリやランのような※単子葉類であることだけでも、nancyにとっては「へぇ~!」なのだ。
単子葉類で、かつ木本に分類されるサルトリイバラは、植物界においては結構レアな部類なのである。
※単子葉類…早い話、幼苗がアサガオみたいに双葉でないもの。種子のなかにある胚の一部を形づくる葉が1枚である。
そう言えば、サルトリイバラのハート型の葉をはじめて見たとき、ずいぶんとおもしろい葉っぱだなぁ…と思ったものだ。

…ハート型と言えば今日はバレンタイン。
この葉でチョコをくるむとイバラ餅ならぬイバラチョコ?(残念だが、この時期サルトリイバラには葉は無い。念のため。)…なんて冗談はさておき、サルトリイバラという植物の奥行きは並ではない。
また山で遭遇したときには、いろいろ面白いことを教えてくれそうな気がするのである。

(※文中の引用は、全てフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』からの抜粋です)

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2006年2月10日 (金)

サルトリイバラ (猿獲茨)

サルトリイバラ 2006.02.09 ヤマノイモの実の後ろに覗いていたのが、サルトリイバラである。

サルトリイバラ・・・(猿獲茨) ユリ科(サルトリイバラ科) シオデ属(サルトリイバラ属) Smilax china 
別名:サンキライ(山帰来) 山野に生えるつる性の落葉半低木 

サルトリイバラの実 サルトリイバラは、この秋この山で頻繁に見かけた、赤い実と緑の丸い葉が印象的な、雌雄異株のつる植物だ。
「猿が捕まるようなトゲのある植物」という意味らしいのだが、逆に、猿はトゲをものともせずにこの実を食べるそうな。

これはちょっと遠目の写真なのだが、この時期でここまで実の残っている個体はあまり無いようだ。
こう見えても、サルトリイバラは人間にとってもおいしい植物なのである。
若芽はお浸しや天ぷらにおいしいらしいし、西日本では葉を柏餅のように餅をくるんで蒸した「イバラ餅」が端午の節句に供される。また赤い実は、生け花やクリスマス・リースなんかに使われる。
もう一つおまけに薬効も高く、聞いたところによると、お隣中国では癌の治療にも用いられているとか。

…とまぁ、ざっと列挙しただけでわかるとおり、サルトリイバラはとても一口では語れない植物だったのである。

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2006年2月 9日 (木)

ヤマノイモの実

ヤマノイモの実 冬の山で俄然目立ってくるものは、「つる植物」だろう。
落葉して裸になった枝を、本来の葉に代わって賑やかにディスプレーしているようで、旺盛に葉が茂っていた頃には見ることができなかった姿である。

これはヤマノイモの実。
真っ青な空をバックに、黄金色の実が美しく輝いていた。
後ろにもつる植物が見えるが、これは明日に置いておこう…

ヤマノイモ・・・(山の芋) ヤマノイモ科 ヤマノイモ属 Dioscorea japonica 山野に普通に生えるつる性の多年草 別名:自然薯(じねんじょ)

ヤマノイモ(山の芋)とは、サトイモ(里の芋)に対するイモとして付けられた名だそうだ。なるほど、それぞれ里と山を代表するイモなのだろう。
おいしくて滋養に富み、まさに山の幸の代表選手である。

ヤマノイモは雌雄異株なので、写真は当然雌の株だ。
雌の花の子房には翼があり、実が熟すると3つに翼が大きく張り出して、なんともおもしろい形になる。
なぜこのような形態になるかといえば、ヤマノイモの実は以前ご紹介したモミジの実イタドリの実と同じく、風散布によって広く運ばれることを狙っているからである。
このプロペラ状の翼を持った実が風に乗り、くるくると舞って自身の分身を遠く広く飛ばすのだ。

ヤマノイモの実 さて、子どもたちがこんなおもしろいものを放っておくはずもなく、nancyも小学校帰りにヤマノイモの実で遊んだ記憶がある。
平らな面につばを付け、鼻にぺたりとくっつけるのである。
何のことはない、ただそれだけの遊びだが、みんな同じ事をしているだけでなぜか楽しかった。
ちなみに、バラの大きめなトゲを枝から取って、同じく鼻に付ければ、(動物の)“サイ”にだってなれるのである。

実は、nancy家の庭でもヤマノイモは生えてくる。
ちょっぴりならムカゴも取れるし、実だって見かける。
なのに、山で見るヤマノイモほど伸び伸びとはしていない。

やっぱりヤマノイモは、山のもの…なのだと思う。

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2006年2月 1日 (水)

冬のリョウブ (令法)

冬のリョウブ 冬の山。
ふと見上げると、それはそれは賑やかである。
ついつい上ばかり見て歩くので、首が痛くなるほど。

さて、これはリョウブの実に占領された空である。
うわ~っとなんだかいっぱいぶら下がってるが、いったいどこをどう撮ったらこのイメージが伝わるかと思った。

リョウブ・・・(令法) リョウブ科 リョウブ属 Clethra barbinervis 落葉小低木

夏の、見事に咲き誇るリョウブの花についてはこちら。
2005年7.24 リョウブ (令法)

リョウブの実 あのとき咲いていた白い合弁花の一つ一つがこうして実になっているわけで、かなりダイナミックな量である。
思えば、初夏の葉も夏の花も冬の実も量感たっぷりで、リョウブという名前の響きもどこか心に残るものがあり、ついつい惹かれてしまうのである。

ryoリョウブの樹皮 もう一つ、他の季節には気づかないことがあった。それは樹皮だ。
これも、冬の山ならではというもので、こんもりと繁る葉の無い今頃は、虫に刺される心配もなく、のんびりと観察することができる。
リョウブの樹皮は、写真を見てもわかるように、古くなった薄皮が剥がれやすくなっているのだが、その下の肌はすべすべとなめらかだった。これはまさに天然のピーリング?

もう少し季節が進んで暖かくなってくると、リョウブはまた違った表情を見せるようになる。
それは芽吹いた若葉をまとった姿。
これまた格別な美しさであり、思うだけで今からわくわくしてくるのである。

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2006年1月29日 (日)

冬のソヨゴ (冬青)

ソヨゴ 久しぶりに山に行ってきた。
お正月以来である。その後体調を崩してしまい、1月は棒に振ったように過ぎ去ろうとしている。

昨夜から、TVでさかんと「今日の暖かさ」を告げていた。なんでも、3月頃の陽気になるそうな。
午後には出かける予定が入っていたのだが、せっかくの暖かさである。また冬が戻ってくる前に、ここはほんの少しでも山に行っておきたい、というわけで、ほんの1時間半程度であったが、ぽかぽかの山歩きを満喫した。

例年ではこのあたりに雪が積もることなどめったにないのだが、暮れにはここら一帯真っ白に包まれたのを思い出す。
厳しい冬が進むと、さすがに木々たちも疲弊してくるのか、葉の色が褪せたり、赤い実もしぼんだりするものが多くなってくる。
そんな中、ソヨゴだけは、赤い実の数こそ少なくなったものの、いつもと変わらぬ表情で迎えてくれ、新鮮な感動を与えてくれるのだ。

ソヨゴ・・・(冬青) モチノキ科 モチノキ属 Ilex pedunculosa 本州(新潟・茨城以西)四国、九州 常緑低・小高木

ソヨゴ ソヨゴは、大好きな樹のひとつだ。
なんと言っても、波を打ったような明るい緑色のと、長い果柄を持った赤い実の取り合わせがいつ見ても爽やかで、まさに「気持ちよく風にそよぐ」といった表情をたたえているのがいい。

ソヨゴは雌雄異株で、雌の樹にしか実はならない。
ってことは、雄のソヨゴもいるはずなのだが、どうしてもnancyは鳥のようにすぐ実に目が行ってしまうので、これが雄木だ!というソヨゴにはいまだ出会えずじまいである。

モチノキ科にはきれいな赤い実を付ける樹が多く、2005.11.05エントリーのクロガネモチもその一つ。
ソヨゴの実は、冬場の鳥たちの大切な食料になると同時に、木々たちは種子を遠くに運んで貰って、広く種の保存を謀るのである。

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2006年1月22日 (日)

センナリホオズキ?それとも、ヒロハフウリンホオズキ?

センナリホオズキ? わりとよく歩く道である。
そして、通るたびに道ばたの草を見つめて歩いてきた。
それなのに、あれ?なんだか見慣れないものがあるじゃない!

近寄ってみたら、おびただしい数の実の数!
いくつあるのかもわからないほどである。
実が多いのもなるほどで、その名も、センナリホオズキである…と思ったのだが…、ちょっとまてよ…;

もしセンナリホオズキであるならば、
センナリホオズキ・・・(千成酸漿) ナス科 ホオズキ属 Physalis angulata 熱帯アメリカ原産の一年草

となるのだが、もしかすると、ヒロハフウリンホオズキという帰化植物の可能性も出てきたのである。

センナリホオズキ? 両者とも実は小さいが、ホオズキと同じように袋状になった萼で果実をすっぽりと包む。しかし、熟しても実は緑色であって、ホオズキのように赤くはならない。

いったい、これは何の実なのか?
花や若い実を見ればなんとかなりそうなのだが、ここまで枯れ朽ちてしまうと、初めてお目に掛かるnancyではらちがあかない。
しかし、これだけたくさんの実がなれば、きっとここで次代が育つはずである。

ここはひとまず鞘を納めて、彼らの子孫が育つのをじっくりと待ってから、改めてご報告したいと思う。

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2006年1月10日 (火)

アオギリの朽ちた実

アオギリの実 散歩をしていたら、おもしろいものを見つけた。

この季節、葉脈だけになった朽ちた葉っぱを見ることは多い。
ところがこれは、よく見ると葉っぱの縁に実が3つ付いているようなのである。

ん~…なんだこれは… こんな実の写真、どこかで見たことがあるぞ…。頭の中で記憶をまさぐる… あ~!わからない!(笑)
というわけで、先ほどようやく正解にたどり着いた。
これはアオギリの実である。

アオギリ・・・(青桐) アオギリ科 アオギリ属 Firmiana simplex 花期:6~7月

キリとは付いても桐の仲間ではない。
桐に似た葉を持ち、幹が青いので、アオギリである。

また、先ほど葉脈と書いたが、葉のように見えて葉ではない。
これ、全体で「実」なのである。もちろんずいぶん欠けてしまっているので、完全な形ではないが。

アオギリの実 アオギリの実は非常に変わっている。
かいつまんで書くと、アオギリの花が受粉すると、5つに分かれた子房が膨らみ、一つ一つが液の詰まった液果となり、やがて果皮が割れて中の液体が無くなると、舟型のぺらっとした果皮に種子が3~5個程くっついた形となる。
つまり、これがアオギリの実というわけ。
枝豆を開いてみると、縁に豆がくっついたようになっているが、種子の付き方はあんなイメージに近いと思う。

アオギリについては、左サイドバー「参考サイト」の、「白岩先生の植物教室」のアオギリに、懇切丁寧な説明があるので、是非そちらをご覧いただきたい。

…と、落ちていたアオギリの実に戻るが、触ってみてそのおもしろさに驚いた。
一番上の写真は、無理矢理表裏をひっくり返してある。つまり、種子が上に見えるように寝かせてあるのだが、普通に置くとすぐにくるん!とひっくり返って、種子が下側になって丸まってしまうのである。(下の写真)

アオギリの実

この動き、まるでバネ仕掛けのおもちゃのようで、とても枯れ果てたような見た目とはそぐわない。

どこかで見覚えがあると思ったら、これは、子どもの頃に遊んだおもちゃの落下傘の形そのままだ。

見つめているだけで、アオギリの実が風をはらんでくるくると舞う姿が目に浮かぶようなのである。

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