2006年11月28日 (火)

東屋のわきで… ヤブコウジの赤い実

山の道…と言うわけで?登りだしたわけだが、歩くのは昨年と同じルートである。(…てか、それしかない)
標高500m程度の小さな山だが、それとて登るのは意外にきつい。
ルートのほとんどが人ひとり歩くのもやっとの細い道であり、足下には枯れ葉が多く滑りやすいのだ。

昨年のnancyの興味はどちらかというと樹木よりも草本に目が向いていたから、似たような木ばかりで樹下にはシダ植物が生い茂るこの山に行きたがる娘の気が知れなかった。
しかし、歩き始めて間もなく、そんな気持ちは変わっていったのである。
あれ、この山ってこんなに面白かったっけ?

さて、ちょっときつめの坂をがんばって一気に上ると、東屋(あずまや)に出る。
この東屋については昨年ぷち登山 その2で書いたが、もちろんここで昼食タイムとなる。
なにせこの小さな山では、この東屋を過ぎると「平らで落ち着ける場所」にあずかることは難しくなるのだ。

早速、お待ちかねのおにぎり(薄味の梅菜めしに、中身は焼きたらこ)登場!なのだが、お待ちかねどころか、まだスタートして30分も経っていない。
実は、今回も家を出るのが遅くなり、とっくにお昼時間を過ぎていたのである。
しかし、家でお昼を食べて出るほど我々は愚かではない。(笑)
「東屋でおいしいおにぎりを食べる」という目的を達成するための綿密な計算に基づき、おにぎりと同時に空腹をこしらえてきたのである。(汗)
もちろん、澄んだ空気の中で食べるおにぎりのおいしさは言うまでもなく、ミルクもおやつを貰って、つかの間の幸せ気分が広がった。

ヤブコウジさて、出遅れたのであるからそうそうのんびりしてはいられない。
すっかり口癖になってしまった、秋の陽はつるべ落とし
二つずつある大きめのおにぎりを、それぞれ一つずつ残して東屋から降りると、ヤブの中に小さな赤い実が光っているのを見つけた。

あ、ヤブコウジだ…

ヤブコウジ・・・(藪柑子) ヤブコウジ属 ヤブコウジ科 Ardisia japonica 別名:ジュウリョウ 常緑小低木

小さなかわいいヤブコウジ
早速しゃがんでカメラを向けると、ふと思い出した。
確か、昨年もここでヤブコウジに会って、こうして写真を撮ったっけ…
同じ場所で同じ顔に出会ったので、ついうれしくなってしまった。

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2006年11月26日 (日)

今年もぷち登山

昨年の11月、とある低山に夢中になった。
ぷち登山と題してこのブログにも書いたが、結局頂上制覇までは至らなかった。

元々、山登りそのものが好きなわけではない。
何かしらの発見や出会いがあるから山へ行くのであって、晴れて頂上を極める気はさらさら無い。
また、「努力」などという言葉にはとんと縁がなく、ひぃひぃ言いながら汗水流して登るのは、およそ趣味に合わないのである。
…が、「どうせなら頂上まで登ろうよぉ。」と言う度重なる娘のおねだり攻撃によって、今年もこの山へ登ることになった。

ミルク さて、なぜこんな(お地味な)山へ登るのかと問えば、我が「夢中な登山隊」には、常にしんがりを務めるパピヨンのミルクが居るからである。
ミルク無しの山なんて、ク○ープを入れないコーヒーみたいだ…なんてえらい古いCMを引っ張り出してみたが、実際、彼女のいない山は本当に味気ない。

ところが、お人好しで人間大好きなミルクは、人を見つけるたび「ご挨拶~♪」とばかりに、とことこと付いていく。
(たいていは喜んでくれるが)、寄られた方も迷惑だろうし、こちらもおちおち進めない。
というわけで、たとえ休日でも人のいなさそうな所を探して歩くのである。

紅葉の山とは言っても、そこは田舎暮らしのいいところ。
そんな場所を見つけるのはそれほど難しいことではないのだ。
そして得ることのできるものは、nancyと娘とミルクの他には誰もいない、喩えようもなく贅沢な時間である。

これを一度味わってしまうと、どこか有名観光地へ行こうなんて気はあっさり失せる。
そんなわけで、今年もぷち登山へと繰り出したのである。

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2005年12月 5日 (月)

下界へ…

御在所頂上より のんびりと御在所行きの話をしている間に、この冬一番の寒波が押し寄せてきたので、ぼちぼち下界へ戻ることにしようと思う。
(12/5の御在所岳頂上は、もう真っ白である。)

頂上辺りをうろうろして遊ぶと、あっという間に午後3時半を回ってしまった。
「あれ、確かロープウェイは午後4時までじゃない?!」…乗り損なったら大変だ。
この軽装では行き倒れてしまう…とばかりに、一同駅を目指して道をテッテと下り始めた。

写真、クマザサ越しに見えるのは、右に日本カモシカセンター、中央高いところに見えるのがロープウェイ山上公園駅だ。
見ての通り、駅はちょいと高いところにあるから、一度頂上から下ってから、まただらだらと坂を登らなければならない。
うひぃ~、下りで膝が笑い出したところへ、登りである。
ミルクを入れる為のキャリーケースを持つ手がず~んと痺れてくる。

ロープウェイから見る麓やっとのことで駅にたどり着くと、乗車を促すアナウンスが流れてきた。
ふぅ、せ~ふ!相変わらずどたばたとではあるが、御在所岳ともこれでお別れである。

さて、今回はロープウェイという手段で簡単に行ってきた御在所岳だが、あちこちで登山道の道を覗きながら、何度か「踏み込んでみたい」という誘惑にかられた。
まだまだ軟弱トレッカーの身には険しすぎるが、いつかはこの足で登ってみたいかも…と思いつつ、プリちゃんの待つ駐車場へと急いだ。

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2005年12月 3日 (土)

御在所へ その6 ~アセビ (馬酔木)

アセビ 御在所の山上エリアは既に初冬である。

既に落葉樹は色鮮やかな衣をきっぱりと脱ぎ捨てて、あたりが雪に覆われるまでのわずかなひとときを、どこか寂しげに過ごしている。
そんな中、とにかく目に付いたのがアセビの木である。

アセビ・・・(馬酔木) ツツジ科 アセビ属 Pieris japonica

アセビついては2005.03.24 山のアセビで書いたが、すずらんの花にも似た白い花を鈴なりに咲かせたその姿は、まだ花の少ない早春にあって、まるでヒロインのように感じられたものだ。

さて、アセビは常緑低木なので葉を落とさない。
ここ御在所岳の頂上付近という場所においても、(当たり前のようだが)こうして元気に葉を蓄え、早春に咲かせるつぼみを既に夏から準備しているのである。

アセビの蕾と実 御在所山上公園から頂上までの、だらだらとした上り坂が続く中、息を弾ませながら眺めたアセビの木。
そこには、つぼみのみならず、今年咲かせた花の果実も同時に存在しているのに驚く。
おまけにその花は、2月半ばから4月くらいまでと長期にわたって咲き続けるのだから、いったいアセビはいつ休むのか、そのエネルギーたるやものすごいものだと思う。

御在所と言えばカモシカが有名だが、アセビ有毒植物なのでカモシカも食べない。
生来のパワフルさに持ってきて、鹿やカモシカたちも食べないとなれば、まさにこの世の春が如く、アセビの向かうところ敵無しといったところであろうか。

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2005年12月 2日 (金)

御在所へ その5 ~オオカメノキの実

オオカメノキ いまだしつこく御在所にいるのだが、やっぱり植物に目が走る。

ただ、標高が高いゆえに既に季節は初冬…、今日(11/28)はべらぼうに暖かいけれど、朝夕などは身の切れるような風が吹くのだろう。

そんな中、こんな赤い実を見つけた。
既に葉は全て落としているが、山頂エリアという場所とも考え合わせて、オオカメノキの実かな…と思った。(もし違っていたら、ご容赦の程を…)

オオカメノキ・・・(大亀の木) スイカズラ科 ガマズミ属 Viburnum furcatum 落葉小高木 別名ムシカリ

オオカメノキの実 オオカメノキは亀の甲羅のような丸くて大きな葉を持つので、大亀の木と呼ばれるらしいが、その他に「大神の木」がなまったという説もある。
神の宿る場所」である御在所、また古くは山岳宗教の拠点として位置づけられていたということから考えても、ここではやはり大神の木としたい。

こんな高い場所でも鳥はやってくるらしく、オオカメノキの実もだんだんと少なくなっていく。
やがて全てが白く覆われて、御在所にしんとする冬がやってくる。

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2005年12月 1日 (木)

御在所へ その4 ~今日で一周年!

鎌ヶ岳 向こうに見えるのは御在所から見た鎌ヶ岳

ここへ立ってみて感じたのは、とにかく空が広い。
田舎に越して以来、日頃から空の広さは感じていたが、さすがに標高1000m越える山から見る空は大きくて、低地とはまったく別物だった。
なんというか、「うわぁ~~!」なのである。
ちょうど視界が開けたとき、思わずうわ~っと声を上げたら、後ろの娘も、「うわぁ~~!」と声を上げた。さすがは母娘、同じような事を感じるものである。

大石にて ところで、御在所ではびっくりするほど大きな岩をあちこちで見かけるが、まさかミルクが岩に登れるとは思わなかった。
写真は、ミルク登頂の図。
さすがに爪の先まで緊張が走り、前肢を大きく広げて踏ん張っている為、やたらと太って見えるが妙におかしい。
相当な高さの岩なので、固まってしまっているのかも…。

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
本日、当ブログ「今日も夢中で!」が、めでたく満一周年を迎えました。
nancyの拙文にもめげず訪れて下さる皆様、本当にありがとうございます。
何をしても三日坊主のnancyですが、なんとか一年続けることができ、それにつれて、自然に対する興味は一段と強いものになりました。
どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。

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2005年11月30日 (水)

御在所へ その3 ~奇岩たち

御在所の奇岩 ロープウェイはするすると進み、どんどん標高が上がる。
それにつれて風景も様変わりしていった。

色とりどりに染まった山麓~中腹エリアから更に上がると、次第にごつごつした岩が目に付くようになってきた。
これが有名な「御在所の奇岩」である。
このロープウェイのちょうど下あたりか、実におもしろい岩の数々に出会えるらしいのだが、これら全てが自然の作った造形と思うと、つくづくスケールの大きなことと思う。

山上公園にて そうこうするうちに、ゴンドラは山上公園駅へ到着した。
しばらくこの周辺をうろうろしてみることにするが、山は霞んでしまってクリアな視界とは言い難し。
ただし風もなく、ずいぶんと暖かいので首筋を伸ばし、持ってきたジャケットをデイパックに押し込んだ。

頂上へ行くには、ここから更にリフトに乗る必要がある。
しかし、ミルクを抱えてのリフト乗りはちょっとあぶないし、せっかく山に来たのだから、少しぐらいは歩こうじゃないか。

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2005年11月29日 (火)

御在所へ その2 ~ロープウェイ

このところのココログ不調に撃沈相次ぐ今日この頃、28日の御在所行きの話が始まったばかり。(泣)
仕方ないので、かまわず我が道を行くことにする。

ロープウェイから見た紅葉 さて、いよいよロープウェイに乗車である。
「往復大人2枚。」「4200円です。」内心、(たっか~~!)とつぶやく。
小学生と言っても絶対に怪しまれない娘であるが、ほんの数ヶ月ごまかすのを頑なに拒否するに至って、しぶしぶ大人料金を支払う。
もとい、もちろん当たり前のことである。正直者バンザイ!

ミルクはと言うと、キャリー・ケースに入れて足元へ。
程なくゴンドラは、滑るようにというか、ちょっと恐いくらいの揺れを感じながら進み出した。
湯ノ山温泉街があっという間に小さくなっていく。
12分間の空中散歩…ロープウェイの売り言葉のようだが、紅葉は既に山麓まで降り、眼下いっぱいに広がっていた。
う~ん、さすがにきれいだ。これを見れただけでも来た甲斐があったというものである。

ケースの中のミルク 時折耳がぽ~んとする。
ゴンドラで同乗したご夫婦がミルクのケースを見て、「うちも連れてきてあげればよかった。」と声を掛けてきた。
聞けばご愛犬はミルクと同じパピヨンとのこと、「でも、うちの子はこんなにおとなしくないからだめだわ。」とおっしゃった。

ミルクはまったく音を立てずにケースの中でじっとしている。
気圧の変化をどう感じているのだろうか。
「いったいどこへいくのだろう…」 と思いながら、いつものように自分の運命をただ受け入れるのみのミルクだった。

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2005年11月28日 (月)

御在所へ

ropeway01 紅葉の名所へ…と書いたものの、その名所を通り越して、今日は三重県 御在所岳に行ってきた。
と言っても、今日は歩いて登ったわけではない。

本日の目的は、「ミルクと御在所ロープウェイに乗ること」である。(笑)
これは、相当昔からの娘のおねだりなのだが、混んでるのはイヤ、値段が高いのはイヤなどと拒んできた。
しかし、ま、死ぬまでに一度くらいは乗ってもいいだろうということになったのである。

この御在所ロープウェイ、娘は二度目だが、nancyは初めてだ。
なにせ、いわゆる観光地はちょっと苦手である。
おまけに、この時期御在所近辺は、紅葉狩りをする観光客でいっぱいだ。
土日にはなんと40分渋滞なんて話を聞き、そんなところへ行くのはまっぴらごめんだと思ったところへ、うまいこと娘の中学の代休が入ったのである。

月末の月曜ならば、それほどの混雑もないだろう…ということで、今頃は中腹エリア以下の紅葉がきれいなのだが、それを一気に吹っ飛ばして山上エリアへ行ってきたというわけだ。
娘の目的は紅葉ではなく、「ミルクとロープウェイ」なわけだからである。

さて、果たしてペットはゴンドラに乗れるのかと調べると、100円でペット用籠を貸してくれるらしい。
しかし、ちょっと借り物の籠はいやなので、いつもプリちゃんで移動するときに入れるペットキャリーを持ち込むことにした。ちなみにキャリー持ち込み料は無料である。

さて、御在所ロープウェイに乗る為には湯の山温泉まで走って、駐車場にプリちゃんを駐めることになる。
駐車場料金は800円也。プリウスを折りたたんで持って行くわけにもいかないからここに駐めることにする。

すると、駐車場のおじさんが「これ、ハイブリッド・カーかい?全然音がしないなぁ!」と言って話しかけてきた。
ハイブリッド・カー。1年半前にプリちゃんが来た頃にはよく言われた言葉である。
昨今下界ではちょっと走るとプリウスに遭遇するので、最近は見向きもされなくなってきたから、プリちゃんも心なしか機嫌良さそうだった…

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2005年11月27日 (日)

またまた山へ…

紅葉する山 前回山へ行った話が終わらぬまま、休みのたびに山に行き倒している。
発見に次ぐ発見、感動に次ぐ感動で、すっかり話が追いつかなくなってきている状態である。

ブログに書こうと思うときにはある程度情報がこなれた状態にあるのだが、こなれる前に次の山行きが入るので、頭の中には断片化されたおびただしいプロットが渦巻き、まったくまとまらないのだ。

もっとも、これらが全て名文となって噴出してくるのであれば、きっと作家先生にでもなれたのだろうが、ほとんどは形にならないままシナプスに埋もれ、忘れ去られていく。
ただし、それらは完全に失われてしまうのではなく、またいつか…、そう、言うなれば秋に受け取ったプレゼントの箱を翌秋に開けるようなもので、新たな感動とともに初めて言葉として生み出されてくるのだと思う。
私たちは、まさに約束された自然のサイクルの中で生きているわけだから、忘却して焦る必要などないのである。

雪が降る前に、もっともっと行っておきたい場所がある。
そろそろ、混雑を避けてきた紅葉の名所へも、遅ればせながら行ってみようと思っているのだ。

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