« イモムシはまだ… ~テンニンソウのつぼみ | トップページ | とか書いてた(BlogPet) »

2006年11月 9日 (木)

イモムシに別れを告げて テンニンソウ

11月に入ってなお時の流れは加速度を増して、この分ではあっという間に年末だ。
毎年のことながら、思いやられる今日この頃である。

テンニンソウの花さてテンニンソウ
いよいよ開花である。イモムシともお別れの時が来たのだ。
ちなみにこれは幼苗の方のテンニンソウ
つぼみがまばらなので観察には打って付けである。

いったいどんな花が咲くのかと思ったら、粟粒のようなつぼみが開いて、ぴょんぴょんと飛び出したブラシの毛、毛、毛。
あれ、イモムシから今度は歯ブラシになるのか?…と言いたいくらい、なかなかな変身ぶりである。

テンニンソウの花イモムシを形成していた、あの幾重にも重なったはいったいどこへいったのだろう?
注意して見てみると、茶色に変色した苞のなれの果てが、花の付け根にしがみついている。
そう、イモムシと見まがうばかりにしっかりとつぼみを守ってきたは、その役目を終えると茶色に枯れ果て、静かに落ちていくのである。

テンニンソウの花、目立つ“毛”の正体は、4本の雄しべだ。
花自体は淡い黄色の唇形花であり、正直言ってまったく目立たない。
その代わりと言ってはなんだが、長く突き出した雄しべが華やかに主張しては虫を誘う。

テンニンソウが満開を迎える頃、巷では次第に昼夜の気温差が大きくなり、木の葉もそろそろその身を色とりどりに染め往くのである。

テンニンソウ・・・(天人草) テンニンソウ属 シソ科 Leucosceptrum japonicum 花期:10月

ところで余談だが、写真手前に黒く見える物体は、コバノカモメズルである。
これまた山野草の一つであり、その変わった形の実が、まさにカモメの飛んでいる姿に似ているので、この名がある。
実は今年、この花を撮ろうと開花を待っていたのに、まんまと失敗した。(悲)
なにせコントラストの低い、地味で極小な花である上、蔓の先で咲き、ほんの微風でも揺れまくるのだ。
なので、コバノカモメズルについては、運が良ければまた来年ご紹介することとしたい。
…とは、相変わらず気の長い話であった。(笑)

|

« イモムシはまだ… ~テンニンソウのつぼみ | トップページ | とか書いてた(BlogPet) »

コメント

テンニンソウの花の正体、歯ブラシでしたか。
それはまた見事に裏切られました(いや私の場合です)。
私はきっと赤系の花が可憐に咲くのではと想像してました。
何せイモムシが変身するわけですから。
うん、でも画像を見ると長い長い雄しべがアクセントとなり
芋虫君の成り代わりとしては納得できそうです。
もっともそんな人間の思案など関係なく、
ただ虫君を誘うことができれば、テンニンソウとしては満足なんですよね。

投稿: asitano_kaze | 2006年11月13日 (月) 20:51

asitano_kazeさん、こんにちは。

黄緑色のお花ですからね…。
本当に目立たないでしょう?
実際、テンニンソウの花はあまりきれいじゃない
って言われれることが多いです。
特に近似種の「ミカエリソウ」が、
ピンクの花で人が見返るほど美しいだけに。

それに、茶色い「苞」が残って汚いとも。
「苞」は一生懸命つぼみを守ってきた器官なのにね。
なので今回は、普通は目を向けない苞を
あえて見つめてみたかったのです。


投稿: nancy | 2006年11月13日 (月) 23:33

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15412/12620162

この記事へのトラックバック一覧です: イモムシに別れを告げて テンニンソウ:

« イモムシはまだ… ~テンニンソウのつぼみ | トップページ | とか書いてた(BlogPet) »