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2006年6月 4日 (日)

ユリノキ(百合の木)と風 その2

ユリノキの葉が茂るごとに、ますます花は隠れていく。
離れれば撮れなくもないが、残念ながら愛機FZ5のレンズは12倍なので限度があった。
今年はもう、ユリノキの花の写真は撮れないのかな…もはや、ちょっとあきらめていた。

ユリノキしかし、ある風の強い日のこと。
いつもなら少々の風は森が吸収してしまうのに、さすがにこの日ばかりはどうしようもない感じだった。
草花の写真を撮ろうにも、風が強すぎてぶれてしまう。
「仕方ない、もう帰ろうか…」そう思って(出口の方に立っている)ユリノキの近くまで行くと、一陣の風がびゅーっと吹いてユリノキの葉を一斉に押した。

ユリノキの花さわさわと音を立てて、ユリノキは大きくなびいた。
その度に、花も葉も枝も大きく揺れた。
風に葉を押し分けられて、樹下からでもたくさんの花が見えた。

いくらなんでも、この風の中で撮っても無理だろう…と思ったが、今度は明るい太陽の光が加勢をしてくれた。
つまり、速いシャッタースピードが、写真の中のユリノキをぴたりと止めてくれたのである。

ユリノキの花そこには陽を浴びるユリノキの花が、オレンジ色のラインもくっきりと、青空に映えていた。
その花は、内側の花被片6枚が花弁状に直立し、萼状の花被片は外側に垂れているのがわかる。

英名のTulip Tree 「チューリップの樹」とは、まさに言い得て妙だと思った。

以来、心の中のユリノキは、あのときの風と共にいる。
6月のユリノキも、風に吹かれてさわさわと音を立てていた。

yurinokifan01 nancyは、「ゆりのきファン倶楽部」に参加しています。

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