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2006年6月13日 (火)

オトシブミ(落とし文)の揺籃

渓流 タニウツギの写真を撮った後、渓流際まで降りていった。
ざ~~っと絶え間なく聞こえる水の音。
水量が少なかったら、向こう岸に歩いて渡ろうと思っていたのだが、生憎この日は雨上がりだった。
写真手前、下流すぐには滝があり、小さなミルクが流されて落ちては大変なので、さすがに渡るのは断念した。

オトシブミの揺籃う~ん、残念!
水際まで作られている階段を降りて恨めしく思っていると、なにやらおもしろいものを見つけた。
それは、くるくると葉っぱが巻かれた筒状の物体で、直径は1cm足らず、長さは2cmくらいか…

これってひょっとして・・・?!
オトシブミ?!

オトシブミとは、木の葉を切ってくるくると巻き卵を産み付け、出来上がった葉っぱの包みを下にぽとりと落とすという、まことに不思議な習性を持つ虫のことだ。
そして、落ちていた葉っぱの包みこそ、揺籃(ようらん)と呼ばれる「卵のゆりかご」なのである。
オトシブミ(落とし文)とはよく名付けたもので、本当に恋文が入っていそうなほど、大事に作られていた。

正直言って、実際にこの目で見るのは初めてだ。
TV(多分NHK)でしか見たことがなかったし、そのときも小さな虫が葉を切って巻いているのを見て、「へぇ~!へぇ~!」の声しか出なかった。
オトシブミの揺籃 いやいや、まさかそのオトシブミの揺籃に会えるとは思わなかったから感激である。
しかし、本当にオトシブミ
見れば、揺籃は小さく細かく折り込んである。
これがまさか虫が作ったものだなんて…

娘に教えると、「開けてもいい?」「だ~め!」
…と、近くにもう一つ揺籃が落ちているのを見つけた。
こちらは、葉っぱの葉柄がくっついている。
間違いなくオトシブミだ。

この時すぐに上を見たら、落とし文を落とした張本人に会えたかもしれない。
しかし、残念ながらこの時は、川は渡れないし予定変更ならばぐずぐずしている時間は無いし…ということで、すぐに立ち去ってしまった。

家に帰ってからインターネットで調べてみると、オトシブミやその仲間について大変わかりやすく解説してある、オトシブミ・チョッキリの世界というサイトを見つけた。(サイト・オーナー : 伊澤和義さん)
オトシブミに関するページを読むうち、「う~ん、あの落とし文の落とし主であるオトシブミ(ややっこしい!)に会いたいぞ!」と強く思うようになった。
と言うわけで、娘との約束である、「川が渡れるほど水量が少ない日」との条件付きではあったが、オトシブミに会いに行くことにしたのである。

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コメント

オトシブミ、なるほどなるほどと読んで納得、虫って凄い力を持ってますね。人間が負けてしまいそうです。虫さんの智恵も借りたいと思います。
それにオトシブミ、なんともロマンティックですね。楽しかったです。

投稿: 栗谷ヴィレッジ住民 | 2006年6月15日 (木) 11:58

栗谷ヴィレッジ住民さん、こんにちは。

ころんと落ちている小さな葉っぱの包み。
見たときには胸が熱くなりました。
こうした豊かな自然に触れることのできる幸せをつくづく感じてしまいました。

投稿: nancy | 2006年6月15日 (木) 12:39

落し文とはよほど風流な人が
名前をつけたのでしょうね。
僕なら『米俵』にしてしまった
かも知れません。
昆虫図鑑には必ず登場する虫
ですが、本物を見たことのある
人は滅多にいませんね。
山歩きしていて、沢筋に道が
ついているとよく落ちているの
ですが、よほど注意していないと、
見つかりません。

発見の歓び、いいですね。
本やテレビで分かったつもり
でいても、実物を見ると改めて
感動しますよね。

投稿: ガマ天狗 | 2006年6月18日 (日) 00:13

ガマ天狗さん、こんにちは。

お腹が空いてるときに見つけたら、笹団子に見えるかもしれませんね。(笑)

沢筋に道?
沢と言うことは、オトシブミは水に近い場所が好きなのでしょうね。

投稿: nancy | 2006年6月18日 (日) 11:38

田んぼで 稲の葉を三角垂に折り曲げて作った
ものが 水に浮いているのを見ました。
中には さなぎになりかけた虫が入っていました。どうして切り離して水に浮くのかが 不思議です。

投稿: ヘキサゴン | 2006年7月 1日 (土) 01:25

ヘキサゴンさん、こんにちは
それはいったい何でしょうね。
浮かぶのは比重の軽さでしょうか?

可愛いイチモンジセセリも、幼虫の頃は稲の大敵。
こと相手が「稲」となると、食草ではなく食害になってしまい、扱いが一気に悪くなってしまい、ちょっとかわいそうな気も。
日本人の主食である「稲」は、やっぱり特別な存在なのですね。


投稿: nancy | 2006年7月 1日 (土) 02:20

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