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2006年5月22日 (月)

チゴユリ(稚児百合) その5~そして…

チゴユリ 天候を縫っては山へと走り、気が付いたら4週以上に渡ってチゴユリを追ってきた。

この時期にもなれば、山の全てのチゴユリが花期を終わらせていた。
写真は、この春一番に出会ったチゴユリたちだ。
朽ち木の横は居心地が良いらしく、チゴユリ軍団は元気いっぱい、葉の色が一段濃くなっていた。

チゴユリの実 見れば、個体の多くが緑色の実を結んでいる。
チゴユリの実は液果で、このあと次第に大きく丸くなっていき、秋に向けてじっくり時間を掛けて黒く熟していく。

クローン増殖するチゴユリたちにとって、時間やエネルギーを費やす実生繁殖はそれほど重要ではないかというと、決してそんなことはないだろう。
その3で「主張を感じない花」と書いたが、それは大きな誤りだった。
チゴユリは、その身体にしては若干大きめな花を付け、さらに集合体の力を持って雄弁に主張しているのである。

森 さて、あのチゴユリの海はどうなっただろう。
行ってみると、そこはすっかり森の一部と化していた。
もちろん、見ればチゴユリたちはちゃんとそこに存在しているのだが、上からたくさんの草木が覆い被さるように繁茂し始めていたのである。

ここで、昨年この山のチゴユリたちに気が付かなかったわけがようやくわかってきた。
海と感じるほどに咲き誇っていたチゴユリたちが無事に実を付けた後には、出番を控えた植物たちが待っていたのである。
花後のチゴユリたちは初夏の森に包まれてしまい、全てがしっとりと同化してしまうのだ。
森は生きている。
チゴユリ集団もまた、森の一員としての大切な役目を担っているのである。

今年のチゴユリたちのことは一生忘れることが出来ないだろう。
この山は、チゴユリの生育条件がよほど揃っているチゴユリの花 のかもしれないが、「今年はチゴユリの花が多いようだ。」とは、よその地方の方の話。
やっぱり、今年はチゴユリの当たり年だったのかもしれない。

果たして来年も、チゴユリの海を見ることができるのだろうか… 乞うご期待。

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