« ノミノフスマ (蚤の衾) | トップページ | 2005-11-11(BlogPet) »

2006年5月 9日 (火)

ハナイバナ (葉内花)

ハナイバナ ノミノフスマがにぎやかに咲いている横で、ちらりちらりと目に入る小さな花があった。

ハナイバナ・・・(葉内花) ムラサキ科 ハナイバナ属 Bothriospermum tenellum 道ばたや畑、庭などに見られる1~2年草

ハナイバナの花は本当に小さい。
その花は、同じムラサキ科のキュウリグサをほんのわずか大きくしたくらいである。
しかし、“大きく”と言ったって、キュウリグサの花が約2mm程度なのだからたかが知れていて、ハナイバナの花は約2~3mmほど。
それにキュウリグサは、ブルーの花に差し色の黄色がきゅっと目立つから、まだおきゃんで見つけやすい。
それに比べ、ハナイバナの花の色は淡い青紫色で、その咲き方をも含めて奥ゆかしく、ちょっと視線を外すと、「あら?どこだった?」ってなことになってしまうような花だった。

ハナイバナハナイバナ、これは図鑑を開いてすぐにわかった。
しかし、「葉内花」というその名、葉と葉の間に花を咲かせるという意味なのだが、それを思うと「はて?…葉の間?」と、また少し悩んでしまった。
実際に咲いている花を見ると、どの花も茎のてっぺんに一つだけ咲いているように見えるのである。
しかし、上から見ていくと、確かに花・葉・花(花後)・葉・花(花後)の順になっているのがわかる。

ハナイバナ 左の写真では更にその位置関係がよく見えてくる。
咲き始めの頃は葉もつぼみもごちゃっとなっていて、横から覗いても判別しづらいのだが、この花は咲いてから少し時間が経った状態なので、非常にわかりやすい。
花が上を向いて咲いている横で、次に開くべきつぼみが準備を始めているのだが、確かにこの時、花は一番上ではなく、「葉・つぼみ・葉」の下に位置しているのだ。

キュウリグサやワスレナグサが、「サソリ形花序」と呼ばれる“くるりと巻いた花序”をほどきながら咲いていくのに比べ、ハナイバナのつぼみは葉と葉に挟まれるようになっている。
ハナイバナ花が一つ咲いて葉が一枚展開し、また花が咲いて葉が…という繰り返しで咲いていくのだろう。
それにしても、相当小さな世界の話である。
よくぞ名付けたりハナイバナ
昔の人は、よほど視力が高かったに違いない。

しかし、見れば見るほど可憐な花である。
この花を2日に渡ってカメラにおさめたのだが、2日目は文字通りすばらしい五月晴れ!
あまりに明るすぎて辺りがすっかり飛んでしまい、肉眼ではその繊細な美しさがまったくわからない。
我ながら「なぜにこうした小さな花に強く心惹かれるのだろう…」とちょっぴりぼやきつつ、そっと身体で影を作って撮ってみた。

ハナイバナハナイバナは合弁花であり、花冠は5裂して平開するが、花弁は基部に向かって淡青紫色が濃くなり、さっと刷毛ではいたような微妙なグラデーションとなっている。
花弁‘のど元’の鱗片と呼ばれる白い部分は、まるでパールのビーズを並べたようだ。
この鱗片は花弁裂片の基部に2つずつある。つまり、全部で10個のビーズが並んでいるわけだ。

ハナイバナ。伏毛の多いその葉に挟まれやさしく守られたつぼみが開くとき…。
小さな不思議世界の扉も開くのだろうか…

|

« ノミノフスマ (蚤の衾) | トップページ | 2005-11-11(BlogPet) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15412/9992123

この記事へのトラックバック一覧です: ハナイバナ (葉内花):

« ノミノフスマ (蚤の衾) | トップページ | 2005-11-11(BlogPet) »