« 最近のミルク | トップページ | ヤマノイモの実 »

2006年2月 7日 (火)

セイヨウタンポポ (西洋蒲公英)

セイヨウタンポポ先月末に シロバナタンポポのことを書いていながら、セイヨウタンポポのことをすっかり忘れていた。

セイヨウタンポポ・・・(西洋蒲公英) キク科 タンポポ属 Taraxacum officinale 花期:3~9月 ヨーロッパ原産で明治時代に渡来

nancy在住の辺り(東海地方)では、「タンポポ」と言うと、シロバナタンポポとこのセイヨウタンポポしか見当たらないと思われるほどである。
ことに、この寒さの中で黄色い花を付けているタンポポは、間違いなくセイヨウタンポポと言ってもよく、ロゼット状態の葉の横から、茎無しでいきなりぽっこりと咲いたようなこんな花には、健気さを感じる人も多いだろう。
花弁の多い豪華な花だけを切り取って見ていると、一瞬周囲の寒さを忘れるほどだ。

セイヨウタンポポ しかし、セイヨウタンポポは、各地で在来タンポポを追いやった張本人として、健気どころか悪者扱いされることが多い。
理由はいくつか挙げられるが、まず第一に、セイヨウタンポポは「単為生殖」のできる代表的な花であり、いつでも確実に結実できることにある。
頭花を見ると、シロバナタンポポと同じく、セイヨウタンポポも、同花受粉するために花柱(雌しべ)の先がくるりと巻いているのがよくわかる。

それに加えて、在来のタンポポが適応できないような場所、駐車場の隅や、コンクリートの割れ目など、極端な話、光と土さえあれば花を咲かせることができたりするのである。

セイヨウタンポポの綿毛 もう一つ、こうしてセイヨウタンポポの綿毛見るとよくわかるのだが、そう果(果実)の数が非常に多く、みっちりとしている。
上の黄色い花びら一枚一枚が、一つ一つのそう果になるのだから、その繁殖力たるや、想像を超えた以上のものがあるのである。
大型種であるシロバナタンポポの綿毛と比べてみても、圧倒的に密度が高く見える。
ちなみに、セイヨウタンポポと在来種との見分け方だが、萼片(総苞外片)が大きく反り返っているのがセイヨウタンポポで、花を横から見ると一目瞭然だ。

在来タンポポにとっては、ちょっとやそっとでは勝ち目のない不利な戦いを強いられることになってしまったのだが、果たしてこの春、在来タンポポをこのあぜ道で見ることができるのかと、ちょっぴり心配なところである。

|

« 最近のミルク | トップページ | ヤマノイモの実 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15412/8554625

この記事へのトラックバック一覧です: セイヨウタンポポ (西洋蒲公英):

« 最近のミルク | トップページ | ヤマノイモの実 »