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2006年2月14日 (火)

サルトリイバラ (猿獲茨)その2 ~植物分類

sarutoriibara-aki01 2006.02.10 サルトリイバラ (猿獲茨)を書いているとき、気になったことがあった。
それは、サルトリイバラの分類である。といって、難しい分類学の話をしたいわけではない。
時に分類を複数持つ植物に接するのだが、いったいどういうわけで差違が生じるのかと、ただ単純に思ったまでなのである。

サルトリイバラ・・・ユリ科(サルトリイバラ科) シオデ属(サルトリイバラ属) Smilax china 雌雄異株のつる植物

かつては、サルトリイバラはユリ科 シオデ属に分類されていた。
が、最近ではユリ目 サルトリイバラ科と分類するようになっている。
これはなぜか?
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、

サルトリイバラ科Smilacaceae(またはシオデ科)は単子葉植物に属する科。従来ユリ科に含められていたが、形態が他のユリ科植物と大きく異なるためクロンキスト体系では独立の科とされている。

おお、クロンキスト体系とはなんぞや?

クロンキスト体系は、被子植物の分類体系のひとつ。1980年代に Arthur Cronquistより提唱された。1990年代にAPGが登場するまでは最新の分類体系であった。

おお、今度はAPGとな?

APG植物分類体系(APGしょくぶつぶんるいたいけい)は、1990年代に登場した被子植物の新しい分類体系で、クロンキスト体系がマクロ形態的な仮説を根拠に分類体系を作り上げたのに対して、ミクロなゲノム解析から実証的に分類体系を構築するものであり、根本的に異なる分類手法である。(一部抜粋)

むぅ、とうとうゲノムとな!
というわけで、2006.02.10 サルトリイバラ (猿獲茨)では長くなるので説明できなかったのだが、「ユリ科(サルトリイバラ科) シオデ属(サルトリイバラ属)」の括弧でくくられた分類は、APG植物分類体系で分類された科名だったのである。

「それがどうした?」と言われるとそれまでなのだが、要するに、仮に何かの植物が資料によって違う分類になっていたとしても、それは分類手法が異なるだけで、のっけから誤りというわけではないのである。
それに、現在はAPGが最新の分類体系としても、将来的にはまったく違う手法の分類体系が出現する可能性だってなきにしもあらずである。

だいたい、サルトリイバラがユリやランのような※単子葉類であることだけでも、nancyにとっては「へぇ~!」なのだ。
単子葉類で、かつ木本に分類されるサルトリイバラは、植物界においては結構レアな部類なのである。
※単子葉類…早い話、幼苗がアサガオみたいに双葉でないもの。種子のなかにある胚の一部を形づくる葉が1枚である。
そう言えば、サルトリイバラのハート型の葉をはじめて見たとき、ずいぶんとおもしろい葉っぱだなぁ…と思ったものだ。

…ハート型と言えば今日はバレンタイン。
この葉でチョコをくるむとイバラ餅ならぬイバラチョコ?(残念だが、この時期サルトリイバラには葉は無い。念のため。)…なんて冗談はさておき、サルトリイバラという植物の奥行きは並ではない。
また山で遭遇したときには、いろいろ面白いことを教えてくれそうな気がするのである。

(※文中の引用は、全てフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』からの抜粋です)

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