« ミチタネツケバナ (路種浸花) | トップページ | ソシンロウバイ (素心蝋梅) »

2006年2月26日 (日)

ミチタネツケバナ (路種浸花)その2

ミチタネツケバナの花 ミチタネツケバナ、その2である。
引き続き、在来種であるタネツケバナと、外来種のミチタネツケバナとの違いについて考えてみたい。

さて、花の違いはどんなものだろうか?
花びらの数はアブラナ科の特徴としてお決まりの4枚だが、雄しべの数が違う。タネツケバナ6本、ミチタネツケバナは4本である。しかし、そうでない場合もあるし、あまりに小さな花ゆえ、なかなか確認しづらいだろう。

ミチタネツケバナ 一番違いの出るのが、長角果と呼ばれるさく果である。
タネツケバナでも書いたが、ミチタネツケバナの長角果は茎に添い、まるで空に向かってばんざ~い!と手を挙げているようだ。
こうして花を咲かせながらどんどん種を結び、上へ上へと伸びていくのである。
さく果:ホウセンカのように縦に裂けて種をまき散らすもの

この長いさく果、まさに長角果という呼び名がぴったりだが、花が受粉すると円柱状の雌しべがぐ~んと伸びていき、やがて熟して2つにはじけて種を勢いよく周囲にまき散らし、かくして飛んだ種から新たなミチタネツケバナが誕生するというわけだ。

タネツケバナは湿地を好むが、ヨーロッパ生まれのミチタネツケバナは、やや乾燥した場所を好む。
両者の住み分けがきちんとなされていれば問題はなさそうだが、実際のところミチタネツケバナは住む場所を選ばないので、今やいたるところで見ることができる。
それに比べ、種籾(たねもみ)を水に浸ける時期に咲いたからとその名を付けられた「タネツケバナ」は、水田の減少もあって次第に少なくなっているように思う。
これはセイヨウタンポポの勝利と同じで、人為的環境変化に伴い適応能力の高いものが生き残るという、当たり前の構図なのであるが、外来植物ばかりが悪いのではなく、全ては人間が招いた変化であることを忘れてはならない。

おそらくは雑草として抜かれることの多い草たちである。
せめては何気なく手に取ろうとしたとき、ふと何かを思って下されば幸いである。

|

« ミチタネツケバナ (路種浸花) | トップページ | ソシンロウバイ (素心蝋梅) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15412/8853750

この記事へのトラックバック一覧です: ミチタネツケバナ (路種浸花)その2:

« ミチタネツケバナ (路種浸花) | トップページ | ソシンロウバイ (素心蝋梅) »