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2006年1月26日 (木)

シロバナタンポポ (白花蒲公英)

shirobana-tanpopo01 寒さの中、一生懸命に咲いている花を見ると、心からほっとする。
もう春が近くまでやってきているのか?と、思わず期待してしまうのだが、そうは問屋が卸さない。
実は、この時期に咲く「春の花」は、単なる狂い咲きではないのである。

この花は、シロバナタンポポだ。
西日本に分布するタンポポで、こちら東海地方にやってきて初めてお目に掛かった。

シロバナタンポポ・・・(白花蒲公英) キク科 タンポポ属 Taraxacum albidum 本州関東西部以西、四国 九州に分布する日本在来種

シロバナタンポポは割と大きめなタンポポで、特徴はなんと言ってもその名の通りの白い花弁である。(頭花中心部分は黄味がかっている)
関東あたりでは、タンポポというと「黄色い花」というイメージだが、地方によってはタンポポ=白い花だったかもしれない。
それが崩れたのも、「セイヨウタンポポ」という外国から来た黄色いタンポポの進出に寄るのだが、それでもシロバナタンポポは日本産タンポポの代表選手として、相当がんばっているのである。

shirobana-tanpopo-watage さて、花粉を運んでくれる虫のいないこの時期、シロバナタンポポが花を咲かせるのはなぜだろう?
見れば、綿毛たっぷりのそう果もしっかりと実らせているではないか。
現在、nancy家の周りで花を見ることができるタンポポと言えば、このシロバナタンポポとセイヨウタンポポなのだが、この2種類のタンポポにどんな共通点があるのだろう?

shirobana-tanpopo-up 花を見つめながら考えていると、「あ!」と思った。
花柱(めしべの一部)の先がくるりと巻いているではないか!(ぜひ写真をクリック!)
これは、12月に書いたオオジシバリの花と同じである。
オオジシバリは、他の花の花粉がもらえないとなると、花柱の先をくるりと巻いて、同花受粉をするのであるのだが、シロバナタンポポも同じように同花受粉ができるのだ。
つまり、他の花の花粉がなくても、結実することが可能なのである。

セイヨウタンポポは、在来タンポポが咲かないような場所でも咲き、同花受粉(単為生殖)ができるがゆえに、あっという間に在来種を席巻してしまったのだが、シロバナタンポポも単為生殖できるのか!
だから、こんな虫のいない寒い時期でも、花を咲かせて綿毛を付けることができるのである。
「へぇ~!」と、なんだかすごいことに気が付いたような気がしてきた。

しかし、何のことはない。家に帰って図鑑を見ると、「シロバナタンポポは単為生殖をする」とある。
な~んだ、これって常識だったのか…(笑)

とはいえ、近所のシロバナタンポポセイヨウタンポポは、それぞれきちっと住み分けをしながら、両者とも負けじと花を咲かせている。
やっぱり、こんな寒さの中で咲く花は、それなりの根性と魂胆があるもので、単に「暖かさに誘われて~♪」などという、甘っちょろい理由などからではないのである。

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