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2005年12月26日 (月)

モミの木とシベリウス

モミノキ 昨日(25日)の山行きの話。

最初に出会ったのは、端正な三角形のシルエット。
モミの木である。

モミ・・・(樅) マツ科 モミ属 Abies firma 

モミといえばクリスマス・ツリーだが、それよりも、現在娘がシベリウスの「樅の木」というピアノ曲を練習していることから、思わず2人でふ~む…と見入ってしまった。

モミノキの枝樅の木」は、シベリウス作曲の『ピアノのための5つの小品』の中の一曲だ。1914年に作られたこの作品は、「樹木の組曲」と副題が付けられ、5つの曲全てに「樹木」の名が付けられている。「樅の木」はラストの5曲目で、その叙情的な美しさから愛されて、この曲だけピックアップしておさめられているCDも多い。

シベリウスの故郷フィンランドは国土の70%近くが森林で、まさに樹木が生活の一部であり、モミの木も無くてはならない樹木の一つなのだろう。

その曲は、氷の粒がきらきらときらめくようなアルペジオで始まるが、一気にしーんと静まりかえった森のモミの木たちの表情を映し出す。
氷点下10度以下の世界。白夜の中、全てが凍り付いたかのように、しかし、ゆるやかにおだやかに針葉樹たちの時は流れていく。
そんな永遠に続くかのように思われた静寂が、突然巻き起こる風に破られる瞬間。冒頭よりも遙かに情熱的なアルペジオが、森を吹き抜ける風となって木々の間を荒れ狂う。
それは激しいうねりを持って森の唸りを上げさせたかと思うと、次第に風はやみ、再び訪れた静寂が森を包み込むのである。

小さなピアノ曲ではあるが、フィンランドの自然に対するシベリウスの深い憧憬を感じさせてくれるような作品だと思う。

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