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2005年11月11日 (金)

スズメウリ (雀瓜) …愛すべき小さなたまご

スズメウリ あまりきれいな写真ではない。
錆だらけのフェンスにピントが合ってしまったし…。

ここは国指定の湿地内。
つまり、このフェンスは開発の手から守られた領域とのボーダーラインである。

その錆びた古いフェンスに、スズメウリのつるが絡んでいた。
湿地内でも、なぜかここだけにしかスズメウリは見つからない。
それほどレアな植物でも無いと思うから、人目に触れない茂みの奥に隠れているのかもしれないけど、この場所に来たら必ず覗いてみることにしている。
そう、スズメウリに会う為に。

スズメウリ・・・(雀瓜) ウリ科 スズメウリ属 Melothria japonica 花期:8~9月 つる性の一年草 好きなところ:原野や水辺など。

スズメウリの実は、カラスウリと比べてずいぶんと小さい。
なので、「カラスウリより小さいから」、スズメウリ
または、「雀の卵のような実がなるから」、スズメウリ
…こんな二つの説があるが、どちらかというと、nancy的には雀の卵の方がしっくりくる。

10年近く前、我が家のシャッター雨戸のカバー内に、いともしつこく藁を運び込んでいた雀夫婦がいた。
とうとうシャッターが降りなくなる事態に陥って、大工さんがカバーを開けた中にあったのが、こんな卵。
既に親鳥は来ていなかったから、孵ることのない冷たい卵がなんとも哀れでならなかったのを思い出す。

suzumeuri02 さて、スズメウリの実は、直径1~2cm程度。
まるで、ままごとのプリンスメロンのようにも見える。
こんなかわいい緑白色のたまごが「ぷらん」とぶら下がっている光景は、きっと見る者の微笑みを誘うことだろう。

カラスウリは熟すごとに派手なオレンジ色になっていくが、スズメウリの実は緑色から次第に白みを帯びていく。
やがてその実は熟して灰白色となっていき、通常は根もつるも枯れて、その一生を終える。

しかし、中にはつるが垂れ下がって土に潜り、塊根状となって冬を越えるものもあるという。
すべてのスズメウリが越冬するのならば、それは一年草にあらず…なので、いったい、どういうメカニズムで越冬を決定するのだろうか。
「今年は思うようにいい実がならなかったなぁ。」などと、先行き不安を感じてのことであるならば、やはり自然を生き抜く不思議な力というより他は無いのだろう。

そんなことなどおくびにも出さずに、湿地脇のフェンスから顔を覗かせる愛すべきたまご。
静かな秋の風を受けて、かすかに揺れて見せた。

flowertb02

このエントリーは、Flower Blog Ring のTB企画「心に残る花への手紙」に参加しています。

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コメント

はじめまして、はもようともうします。

同じブログリングのお仲間として、時々お名前は拝見していたし、
こちらへも時々のぞきに来ていたのですが、
コメントを残すのは初めてです。

スズメウリの記事を見て、
これはごあいさつとTBを送らせていただく良いチャンスと
思いました。
スズメウリ。
私が見つけたものは、実る前に刈られてしまったんですよ。
こんな風に綺麗に色づいたのを見られたなんて、
うらやましいです。

また、時々寄らせていただきますね。よろしくお願いします。

投稿: はもよう | 2005年11月11日 (金) 10:46

はもようさん、ようこそ!(^ー^)゛
可愛いスズメウリ、
先ほどから「心に残る花への手紙」に参加すべく、
記事をいじっておりましたので、
おかしな?シーンを見られなかったかと、案じております。

あらら、かわいそうに、刈られてしまったのですね。
来年はどうなのでしょう、心配ですね。
それこそ地中にでも埋まってくれていれば、
来年も見れるものを…ね。

投稿: nancy | 2005年11月11日 (金) 11:50

nancyさん、こんにちは!
大変遅くなってしまいましたが、
お誕生日おめでとうございます!

地下にもぐった越冬中の姿、見たことないです。
自分のところの近くには、スズメウリのあるところは
一箇所しか知らなくて、今年はまだ見てなかったんですよね。
スズメの卵みたいな果実は、やっぱり見ておきたいですし。
これは近いうちに確認しておかねば。。。

スズメって、人の近くにいるのに警戒心が強いですよね。
子供のころ住んでいた家では、庭にこぼれたインコの餌を
スズメがよくついばみにきていました。
わたしはただついばんでいる姿を眺めたいだけなのに、
見てるだけで、飛んでいってしまっていました。

投稿: hanaboro | 2005年11月14日 (月) 11:31

hanaboroさん、こんにちは
おもしろいですよね。
一年草なのに越冬するなんて。
国指定湿地内でしか見られないのですが、
また機会があったら観察してみたいです。

雀、目が合うと逃げちゃいますが、
隠れるとすぐにやってきますよね。
農村部の雀はひと味違います。
たくましいというか、東京にいた頃と
雀に対するイメージがちょっと変わりました。(笑)

投稿: nancy | 2005年11月14日 (月) 13:05

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