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2005年10月23日 (日)

ボントクタデ ~湿地の植物

昨日に引き続き、肌寒い一日だった。

午後からは霧雨が降りしきったし、暑い秋に慣れてしまった身体は、すっかり面食らっている様子。
しかし、午後はいつものように娘と一泳ぎしてきた。
娘は計900m、私は計700mだが、内容が違う。
とても中学生と同じメニューは泳げない。(笑)

bontokutade01さて、タデ科のお花が続く。
昨日のミズヒキもタデ科だし、ギシギシもそうだ。
少し前を辿れば、ハナタデイシミカワママコノシリヌグイオオイヌタデアキノウナギツカミと、気が付けばこれだけのお花の話をしてきた。
う~ん… どうもタデ科のお花には、何かを感じてしまうようである。

と言うわけで、今日はボントクタデ

ボントクタデ・・・タデ科 タデ属 Polygonum pubescens 花期:9~10月

この花は、湿地観察でお世話になる自然観察指導員の方に教えて頂いた。
刺身のつまに使う、ぴりっと辛いヤナギタデによく似ているが、ボントクタデは辛くも何ともなくて、「(辛みが)抜けている」ということから、「間が抜けている」という意味の「ぼんとく」なタデ、ボントクタデと呼ばれるようになったとか。

ぼんとく」という言葉は今まで聞いたことがないが、ぼんとくの語源は「ぽんつく」だと言う。
ぽんつく!…擬音を除けば、POの付く日本語は非常に珍しいと思うのだが、これはますます聞いたことがない。ちなみにこれも「間が抜けた人」の意味。

指導員の方は、昔ボントクタデのことを「ぼんくらタデ」と呼んでいたそうで、なるほど「ぼんくら」なら話はわかる。
…が!「ぼんつくだろうが、ぼんくらだろうが、大きなお世話よ!」という、ボントクタデの声が聞こえてきそうな話である。
ボントクタデにしてみれば、別に好んでヤナギタデに似せているわけではあるまい。

いや、もしかして、ヤナギタデに似ているボントクタデを、見誤って抜かずに残してしまい、より一層ヤナギタデに似たボントクタデが残っていったとしたら…
進化の課程ではよくある話であって、これは人間の方がよほど「ぼんとく」なような…

bontokutade00 ともあれ、「ボントクタデは、タデ科では一二を争う美しい花なのです。」というお話には、大いに納得してしまったのであった。
約3ミリほどの淡紅の花(写真では白に見える)が、ゆるりと垂れた花序にぽつぽつとややまばらに咲いている。
そして花後は、下部が緑、上部が紅色の花被片が、(多くのタデ科の花と同じく)、そう果をしっかりと包み込む。

ボントクタデは、湿ったところが好き。
湿地に限らず、いろいろな場所で見ることができるらしいのだが、我が家の周りでは見かけることはない。

湿地わきで、まるで花かんざしのように揺れるボントクタデ
待ち焦がれていた秋との逢瀬を楽しんでいるかのようだった。

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