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2005年8月11日 (木)

オトギリソウの花 …湿地周辺の植物

オトギリソウの花 オトギリソウの花にやっと会えた。湿地を取り囲む森の中で。

すくっと立ち上がった茎の上部に、黄色い5弁の花が、木漏れ日を浴びていた。
カマキリに誘われて… ~オトギリソウ~では、つぼみの状態しか見れなかったので、ようやく会えた開花の姿は、まことにうれしかった。

オトギリソウ・・・(弟切草) オトギリソウ科 Hypericum erectum

オトギリソウの葉には、黒点呼ばれる油点がある。兄が、秘薬を漏らした弟を斬ったときに飛び散った血が、オトギリソウの黒点になったのだというのだが、なるほどこの黒い点は赤い色素を含んでいるのだと言う。昔の人が血になぞらえたのは正解!という訳だ。

オトギリソウの花 花を見ると、赤く小さな点が3つ見える。これは雌しべが3本に分かれているせいだ。雄しべは、写真の花ではあまり目立たないが、たいていふさふさと長い。

オトギリソウの花は、朝咲いて夕暮れにはしぼむ一日花。短い時間で受粉を行う為に、雌しべは分かれ、雄しべは長く、つまり、より効率よく受粉できるようにしているのだろう。

鷹匠が弟を斬ったのは、平安時代のお話である。まだまだ人間が自然の近くで生きていた頃だ。長きにわたり、この花の薬効は、多くの人たちを救ってきたに違いない。

兄が何よりも秘密にしておきたかったオトギリソウは、今もなお森の中でひっそりと咲いていた。

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