あかとんぼが飛ぶ空 ~ショウジョウトンボ
以前、若いアキアカネをご紹介したが、わずか一月のうちに、山はもう秋の気配である。
日中こそ、まっすぐな陽の光まぶしく、夏は永遠に続くかのように思われるのだが、植物も虫たちも、秋の準備に余念がない。
さて、あかとんぼとは赤いトンボたちの総称であって、トンボの種名ではない。集団で飛ぶアキアカネを代表として、数種類のトンボたちがいる。
写真はショウジョウトンボである。アキアカネよりも一回りほど大きなトンボだ。特徴としては、翅(はね)の付け根がぼんやりと赤くなっている。関東以西に生息するが、数はさほど多くないという。
ショウジョウトンボ・・・Crocothemis serviana 大きさ 41-53mm 時 期 5-10月 分 布 本州・四国・九州・沖縄
池の周りで、細い葉に掴まりながら時折羽を震わせるショウジョウトンボ、秋が深まるのを待ちきれない様子だ。
それにしても、その鮮やかな赤さには目を奪われた。離れたところからも、その赤い色が葉の陰からちらちらとのぞく。
周辺は、夏の名残でまだまだ緑の色も濃い。
しかし、セミの声はアブラゼミからツクツクボウシへと替わり、オニヤンマの雄大な姿も、とうとう見かけることはなかった。
水辺に佇むショウジョウトンボのその翅に、傾き掛けた初秋の陽が反射していた。
(参考サイト:昆虫エクスプローラ)
※当初、写真のトンボはネキトンボと思い、エントリいたしましたが、後日、昆虫ブログむし探検広場の園長さんより、ショウジョウトンボであると教えて頂き、タイトル、内容とも訂正いたしました。
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