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2005年7月23日 (土)

ガマ …湿地の植物

ガマ今日は、細長~い写真。
ガマである。

ガマ・・・(蒲) ガマ科 ガマ属  Typha latifolia

ガマは、とにかく雄大である。背丈は、nancyとどっこいか、それ以上で、湿地からにょきっと立ち上がり、見事な穂を付けた姿を見たときには、「ほぇ~!?」と、言葉にならないお間抜けな声を上げたように思う。

生け花ではよく使われる花材であるが、それはずっと小さく、ガマと名が付いていてもまったく印象が違った。湿地で自生するガマには、たくましく生きる迫力がある。

ガマの穂ガマの穂の、茶色い太い部分が雌花穂で、20cmほどもある。雄花穂はその上の細い部分だ。

さて、ガマといえば、何を思い出す?…そうそう、因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)が大国主命(おおくにぬしのみこと)に言われてくるまったのが、ガマの穂だった。

ちょっと待って…。小さい頃から感じてた、この話の謎。ふとんじゃあるまいし、どう見ても短毛に見えるガマの穂に「くるまる」のは、難しそうに見えないか?それに、なんでそんなことで兎は治ったのだろうか?

実は、ガマの花は受精して成熟すると、ふわふわの綿毛の付いた種になるのである。そうか…、赤むけになった白兎は、その柔らかな「ふわふわ」のふとんにくるまったのかもしれない。

それとは別に、ガマの花粉は「蒲黄(ほおう)」と呼ばれて、古来から止血剤として使われていたのである。つまり、古事記に書かれるほどの昔から、ガマの花粉の薬効が知られていたと言うことになる。

…またしても、湿地と人間との、忘れ去られた密接な繋がりが見えてくる。
私たちは、大切なものを捨て去ってきたのではないだろうか?

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コメント

ガマは元々薬草だったのですね。
だから「糖尿病が消える」なんて、
怪しい健康食品の原料になってしまったのですね。
でも止血剤では血糖値は下がらないでしょ・・・
それにしても昔の人はどうやってガマの穂が
止血効果がある、なんて見付けたのでしょうか。
先人の知恵には、脱帽ですね。

投稿: ふ・かいちょ~ | 2005年7月24日 (日) 06:36

ガマの大きさ、そして効能にはびっくりでした。
なぜか、湿地の植物には、薬効を持つものが多いですね。
人間の役に立たないからと切り捨てられてきた湿地。
今頃になって健康食品に取り憑く人間たち。
おかしいですね。

投稿: nancy | 2005年7月24日 (日) 14:11

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