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2005年7月13日 (水)

ヘビノボラズ …湿地の植物

ヘビノボラズヘビノボラズである。わかりにくい写真で申し訳ないが、小さな実を付けているのが確認できる。

あまりにつるつるでヘビが上れないのかと思いきや、まったく逆で、葉の元に、鋭いトゲを持っている。これでは痛くて「ヘビでも上れないだろう」ということから付けられたのだろうか。

さて、すっかり「けったいな名前の植物シリーズ」になってしまったが、今回はそうそう笑ってもいられない。

ヘビノボラズは、そのユーモラスなネーミングに反して、日本各地で絶滅危惧種に指定されている、日本固有の落葉低木だ。日本固有ということは、要するに日本にしかいない植物なのである。

ヘビノボラズ・・・Berberis Sieboldii  メギ科

個体数減少の理由は、生育場所の条件の悪化にある。
カジュアルな見た目と反して、非常に繊細な性質を併せ持つヘビノボラズは、滾々と清水がわき出るような丘陵地の湿地にしか生息できないのだが、人間が増えたことから、住みやすそうな丘陵地は切り開かれて湿地の水源が分断され、どんどん宅地へと開発されてしまった。
その上、最近では地球温暖化の影響もあって、湿地そのものも小さくなりつつある。ヘビノボラズは、どんどん住み家を追われているのである。

一見してそれほど珍しさの感じられない風体だが、それが災いしてるのかもしれぬ。
もしも、見目麗しきゴージャスな花でも咲けば、人間たちはこぞって大事に保護してくれるものを。
とは言っても、春にはとってもすてきな花が咲くらしい。
ヘビノボラズの花に出会える来春が、今から楽しみである。

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