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2005年7月 9日 (土)

石垣の間から…ニホントカゲ

tokge01昨日の続き。ニホントカゲの話である。

爬虫類が苦手な人にはまことに申し訳ないので、サムネイル写真を小さめにした。なので、大丈夫な人は是非クリックしてほしい。…って、本当に可愛い、小さな小さなトカゲである。

さて、ネジバナを撮影中、娘が見つけたトカゲは、石垣の間に潜んでいた。ちょっとヘビっぽいけど、間違いなくトカゲ。

昨年は、庭でニホントカゲの幼生を何度か見た。トカゲの赤ちゃんは頭からブルーのストライプが走り、そのしっぽが、これまた信じられないほど青い。それはそれは美しく、nancyと目が合うと、ほんの一瞬立ち止まって、次の瞬間にはささっといなくなってしまうのである。その間の動きには一つの無駄もない。
ところが今年は一度も会わないのだ。さみしいよぉ・・・と思っていたところなので、本当にうれしかった。

ところが、ごらんの通りの暗さである。nancyの愛機はごく普通のデジカメなので、ちょっとこれ以上は無理。
困ったなぁ・・・と思って、なんとかピントを合わせようとしていると、背中越しに声がした。

「何してるの?」と、にこやかな笑顔。娘の同級生のお母さんだ。
「いや、あの、写真を…」ちょいとばかり焦るnancy。
「何の写真?お花?」・・・石垣の中程に向かってしゃがみ込んでいるのだから、さすがに花とは言えない。
「あ、うん、・・・トカゲの写真。」・・・潔く白状した。うん、そうだ。人間、常に潔くなければならぬ。
彼女は一瞬言葉を失ったかのように見えたが、「あ、そう・・・じゃ、また・・・」と、足早に去っていった。

きっと、また一つ変人伝説の逸話が一つ増えたに違いないなぁ。
tokage02な~んてことを一瞬思ったが、すぐに忘れて、…さてと・・・トカゲはどうしたかなぁ?逃げてしまったろうか?・・・と石の間を覗くと、人間たちの声に体勢を変えたようで、なんと、光の届く位置に姿を見せてくれているではないか。

急いでシャッターを切った。目が合うと、なんだかどきどきした。
その横顔には、気品さえ感じられる。
そして、唐突に「あること」に気がついた。

そうだ。人間がこの地球に出現するずっと前から、彼らの仲間は「ここ」に住んでいるのだ。

心の中でつぶやく。
・・・なんだか生きにくい世界にしてしまって、ごめんねぇ。

そして、そっとその場を後にした。

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コメント

トカゲの写真、拡大して見ました。
太古の昔から生きている、という風格が出ていて、
私は好きです。
私も変人だわ!

投稿: LNY | 2005年7月10日 (日) 20:18

まさに、「風格」ですねぇ!
本当に美しい生物だと思います。
変人コンビで、ますますがんばりましょう。

投稿: nancy | 2005年7月11日 (月) 12:10

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